店名 |
掲載保留Okei zushi Yaesu Ten(Okei zushi Yaesu Ten)
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類型 | 壽司 |
地址 |
東京都中央区八重洲1-8-11 |
交通方式 |
東京駅八重洲中央口より徒歩2分 距离東京 298 米 |
營業時間 |
營業時間和假日可能會發生變化,因此請在用餐前諮詢餐廳。 |
預算 |
¥20,000~¥29,999 |
預算(評價匯總) |
¥15,000~¥19,999¥10,000~¥14,999
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付款方式 |
可使用卡 (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) |
座位數 |
10 Seats |
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禁煙・吸煙 |
− |
空間、設備 |
平靜的空間,有吧檯座位 |
酒水 |
有日本清酒 |
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料理 |
對魚類料理講究 |
此時建議 |
許多人推薦的用途。 |
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服務 |
可自帶飲料 |
關於兒童 |
接待兒童 |
東京駅で下車することなどほとんどないので、たまたまの機会を逃さず、以前から気になっていたこちらに。予約はしてません。
五時半前。夕刻一番乗りだったようです。一番乗りは好きです。
のれんをくぐり「いいですか?」とたずねると、さーっと緊張感が走りました。あ、これが寿司屋なんだ。忘れていた何かを思い出しました。幼少の頃に感じた「大人の場所」としての寿司屋の風情がそこにありました。
案内された席に座り、「一人前」と伝えると、ご主人に「お茶でいいですか?」ときかれました。初めてです。これまでは大抵、給仕の女性かお弟子さんが「お飲み物は?」とオーダーをとりにくるのが、このところ私が行った寿司屋のパターンでした。そうきかれると、たとえ、しらふ寿司のつもりでも「冷たいお酒を」とつい答えてしまう情けない私。で、結局、やっぱり飲んでよかった、などと納得するあたり、さらに情けないのですが。こちらのご主人は、どうやらすべてお見通しだったようです。「お茶になさい」。そんな感じ。
しかし、お酒がないと、緊張したままです。硬直した空気のまま、二貫いただきました。
鮪は平板に感じ、こはだはこりっとした感触に少し違和感を抱きました。
ところが。三貫目。唐突に、新鮮な感動。
たい。
こちらのガリは、酸っぱさが突出した、やや水っぽいものなのですが、シャリもまた酸っぱさが立っているわけではないにもかかわらず、みずみずしくって、透明感のある味わい。
水彩画のような、淡いすめし。
それが、繊細な仕事を丁寧に施された白身魚に、絶妙にフィットして、私はどこかに飛んでいくような気がしました。空に消え入るグラデーション。
つづく、とりがいも、お見事。フェイドアウトする寿司、フェイドアウトする私。
何かに追い抜かれ、置き去りにされる快感。
たいを頬張ったときの私の顔を、おそらくご主人は見ていたのでしょう。私は本当に美味しいとき、何も言いませんが、その直後、ご主人は話しかけてこられました。
住んでいる場所をめぐる、他愛もないおしゃべり。
まるで、深夜のタクシー運転手さんと交わすような内容。
それ以後のネタのことはよく憶えていないのですが、とにかく〆のかっぱ巻まで、身体が浮くような美しい食体験でした。
おしゃべりが途切れなかったので、かんぴょう巻を追加。これも素敵な巻物でしたが、やはり、かっぱ巻ですきっと終わらせるべきでした。反省。
ご主人が握る姿は決して美しいとは思えません。しかし、こちらのお寿司が口内に運んでくる色彩は、テクスチュアは、まぎれもなく美しい。
お好みや、おまかせや、つまみを食べたいとは思いません。お酒も飲みたくありません。
お茶によく合う一人前。
たとえば、かき氷を食べるように。
あるいは、あんみつをいただくように。
いつか、そんなふうに訪れたいものです。