季節ごとに訪問したくなる天ぷら : Fukamachi

おまかせを頂きました。
前回は野菜の風味と美味しさが強く印象に残りましたが、
今回も同様に野菜、特に蓮根が絶品でした。
熟成かぼちゃの甘さにも驚きました。
その他のものも勿論美味ですし、
塩も天つゆもつけなくても美味しいです！

揚げ玉は、880円で持ち帰り可能です。

念願叶って初訪問。京橋駅から2，3分位の便利な立地にあります。
隣にある小森歯科という看板を目印にすると見つけやすいです。

カウンターとテーブルが２つ位のこじんまりとしたお店です。
カウンターで23,000円のコースを頂きました。殆ど息子さんがメインで調理されています。

最初は、薄めのクチコの天ぷら（こちらの発案だそうです）。
クチコ自体の塩味の加減が良い塩梅で、いきなり日本酒が進んでしまいました。
炙ったものもとても美味しいですが、薄い衣に閉じ込められた天ぷらも旨味が立って美味です。

鮑の天ぷらと肝ソース、感動しました！下ごしらえで蒸しているので非常に柔らかく旨味が凝縮され、さらに揚げて閉じ込める。記憶に残る1品でした。

車エビ、最初は中心だけレア（美かささんのそれと似ています）、2本目はほぼ全周的にレア、それぞれに口当たりと甘みの分散が異なり楽しくなります。

稚鮎などもあり、どれも美味しかったのですが、野菜類がたまりませんでした。
見た目はしっかりしていて、お箸で触れると衣の部分はカリっと感があるのですが、
持ち上げると見た目より軽いという感じで、噛むと風味と旨味とみずみずしさのハーモニーが始まります。そして、思わず二口目に進んでしまう天ぷらでした。是非再訪したいです！

これはもっと改良出来たなら面白いかも知れないぞ！と思ったのは、
大葉包みの雲丹、
水気がたっぷりの食材ですが、刺身より大幅に風味も味も、
その一体となった口内での広がりも劣ると思いつつ、
こんなに詰まった感じに崩れず揚げられるのは凄い、天ぷらならではの
雲丹の新しい世界があるかも知れないと思わずにはいられない一品でした。

天かすは、550円でお土産にできます。とても細かくて癖がなく何にでも合いそうな揚げ玉です。

息子さんは余裕がある時は、付加的な説明もして下さるし愛想もよく好感がもてます。
お父様は、恐らくあえて控え気味にされているのでしょう。
給仕の女性お二人もハキハキ感があって、このお店の良い雰囲気を作ってくださっています。

服に油の匂いが着くので、後で洗濯しやすいものが良さそうです。