コアなロケーションがすてき : Shokudou Biffe

「首都高速道路（株）西東京管理局新富分室」と「警視庁高速道路交通警察隊新富分駐所」が入る、一見殺風景なビルの入り口に、場違いにも思える週間メニューの張り紙。

どうやら社員食堂的な物件のようですが、一般人も使えるという先達の口コミに、こりゃ面白そうだと仕事の時間を調整して突撃です。

昼11時開店に合わせて向かったのですが、着くと張り紙には11時半からとあります。30分待つと次の予定に間に合わないので、半ば諦めて受付のおじさんに営業時間を確認しにいくと「やってます」の答え。

赤い丸バッジを借りてエレベーターで6階へ。さらに案内矢印に従って階段を上がると7階に食堂があります。

先客なし。奥の厨房では60年輩のおばさま3人が作業中。昼ですが「おはようございます」の声が飛んできました。なぜだか違和感のなさに思わずこちらも「おはようございます」と返します。

メニューは肉系のA、魚系のB、ごはん物と麺のセットのCの定食3種に、単品の麺メニューがそれぞれ日替わりで用意されます。定食各540円、麺330円。A定食のとんかつを頂きました。

とんかつは手作りっぽく、揚げたてのようです。肉質や量は価格相応ですが、柔らかく仕込んであって悪くありません。付け合わせは千切りキャベツとケチャップパスタ。これに小鉢とお新香がそれぞれ2〜3種から選べます。小鉢:ほうれん草のゴマ豆腐和え、お新香:キャベツのキムチを選択。ほかにひじきの煮物やたくあんが見えました。味噌汁の具は若芽とネギ。

栄養バランスも良く、美味しく頂きました。欲を言えば、これで税込ワンコインに収まるといいかな。デフレから抜け切れない昨今、この営業形態で500円を超えると割安感は感じにくいです。

窓からは首都高速都心環状線京橋ジャンクションと白魚橋料金所が見下ろせ、警察隊の車両が置かれた駐車場も見えます。ビル間を縫って走る高架道路がとてもいい絵で、ジャンクションマニアに訴えかける景色になっています。

30分弱の滞在中にお客は入ってきませんでしたが、食器を下げて出ようというときに入ってきたのは交通警察隊員とみられる警官4人組。そう、ここは彼らの「サラメシ」の場なのです。警察マニアの方にも喜ばれそうですね。