官方消息
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店名 |
Kichi sei(Kichi sei)
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類型 | 河豚、螃蟹、日本料理 |
預約・查詢 |
050-5595-7584 |
可供預訂 |
可以預訂
※電話預約優先。因為營業中不能確認網路預約 |
地址 |
東京都中央区日本橋人形町2-21-5 |
交通方式 |
從地鐵日比穀線人形町站A2出口徒步3分鐘從地鐵都營淺草線人形町A3出口徒步4分鐘從地鐵半藏門線水天宮前站7號出口徒步4分鐘從地鐵都營新宿線濱町站明治座口徒步6分鐘 距离人形町 196 米 |
營業時間 |
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預算 |
¥20,000~¥29,999 |
預算(評價匯總) |
¥30,000~¥39,999
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付款方式 |
可使用卡 (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) 无使用電子錢 无使用二维码支付 |
收據 |
可開立符合發票規定的收據 註冊號碼T4010001041872 *有關最新的註冊狀態,請查看符合國務院發票系統資格的發票發行人發布的網站或聯絡商店。 |
服務費收費 |
收取10%的服務費。指定座位的客人需要5%的座位費。 |
座位數 |
30 Seats |
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最大宴席可容納人數 | 10人(座位) |
個人包廂 |
可能的 可容納2人、可容納4人、可容納6人、可容納8人、可容納10~20人 榻榻米房間全部是固定腳爐或者可以放下腳。也有桌子座位的單間。 |
包場 |
不可能 |
禁煙・吸煙 |
嚴禁吸煙 請到外面的吸煙區。 |
停車場 |
不可能 附近有投幣式停車場。 |
空間、設備 |
時尚的空間,平靜的空間,座位寬敞,有吧檯座位,有日式包廂,有日式圍爐座位,無障礙空間,提供免費無線網路連接,接待輪椅客人 |
酒水 |
有日本清酒,有燒酒,有葡萄酒,對日本酒講究,對燒酒講究,對葡萄酒講究 |
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料理 |
對蔬菜菜式講究,對魚類料理講究,提供英文菜單 |
此時建議 |
許多人推薦的用途。 |
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位置 |
神秘不為人知的餐廳,家庭式餐廳 |
服務 |
可提供兩個半小時以上的聚會,可提供慶祝・驚喜的服務(生日盤),可自帶飲料,提供外帶服務 |
關於兒童 |
接待兒童(接待嬰兒,接待學齡前兒童,接待小學生),接待嬰兒推車
僅限周六,學齡前兒童可以。 |
服裝規定 |
※請不要用太濃的香水。 |
網站 | |
電話號碼 |
03-3666-9779 |
備註 |
*天然河豚套餐請儘快預約,方便鋪設河豚。 *豐洲市場週三關閉,因此如果您在週三有預訂,請儘快預訂。 我們可能無法回答當日預訂的問題。 * 天然河豚套餐將提前 3 天取消政策。 *我們的商店全館禁止吸煙,請在外面的吸煙區吸煙。 |
(2015年2月7日訪問)
縁起担ぎも込めて年明けの早い時期にふくを頂くのが恒例なのだが、今年は延び延びに。東京出張のついでに、ニューヨーク帰りの後輩を誘いこちらにお邪魔。ある程度お値段が張るのは仕方ないとして、ふく刺し、白子焼き、焼きふく、唐揚げ、ふくちりのフルラインアップを注文。日本酒好きの後輩にひれ酒をオーダーしておく。
純和風の格式のありそうな店構え。通されたのは2階の個室。向かいの大きな部屋で宴会が入っていて、「賑やかで申し訳ありません」をお店の人は恐縮しきり。こちらも4人用の個室を2人で占領してしまい恐縮しきり。掘りごたつのシンプルな作りの個室だった。お料理を頼むときに、料理の内容とは別にいくつか注文してあったことがあったのだが、お部屋に通された瞬間にそれについては完璧にクリアされていた。案外、頼んだことを頼んだ形にクリアしてくれるレストランはあるようでないので(まして初めての客であればなおさら)、ここは鍛えられているなと感じた。
さてお料理。
先付:松葉蟹と花山葵の和え物
こちらのお店はふく以外の、例えば桜鯛や鱧などの食材にも定評があるお店。海水温が冷たいこの時期が実は食べごろの蟹と、走りの花山葵を合わせた春らしい一皿。花山葵のピリッとした辛さが食欲を掻き立てる。さっぱりした加減酢のお味もよろしい。後輩が飲んでいるひれ酒も飲む寸前に火をつけられ、ひれから染み出る香りが酒に回って良い具合になっているのが飲まなくてもわかる。ひれ酒を頼んでいることを内緒にしていた後輩は目を丸くしながら飲み続けていた。
前菜:ふく煮こごり、ふくの湯引きと分葱の酢味噌和え、白子と蕗の薹の唐揚げ
ここからはふくの連打。すぐに融けてしまうので煮こごりからどうぞとの仲居さんの言に従い、煮こごりから。たっぷりと入ったふくの身とゼラチン質が口の中で一瞬で消える。溶けるのではなく、消えて喉に流れる、という表現のほうが向いていると思う、食感を味わう暇もないほどのはかない柔らかさなのに、存在感が充分にある味。酢味噌和えは想像のつく味だが、ふくの湯引きでこれをやるとは想像外。酢味噌の練り具合も肌理が細かく、洗練された味。白子の唐揚げは衣におかきが使ってあるのだが、このおかきの醤油味が強すぎて中身がなんなのかがさっぱりわからない。ふくを食べに来てふくの白子の唐揚げと言われなかったら何を食べているのかが理解できないだろう。おいしいかどうかと言われたらおいしいのだが、白子の唐揚げとして食べる価値はまるでない。蕗の薹は走りの走り、この苦味がご馳走。
刺身:ふく刺し
ふく刺しと言えばお皿が透けて見えるほどの透明感と薄さ。これがごく普通のイメージだろうが、こちらのふく刺しはお皿が見えない。理由は2つ。まずは身が透明ではない。つまり天然ものなので、カニやエビを食べた時のごく薄いピンク色の色素が身に残っているから。あとは、切り方が厚い。ふくはそれそのものにはあまり味がない魚なのでふく刺しも量をたっぷり食べないと味がなかなか出て来ないのだが、このふく刺しは厚切りで身の歯ごたえもプリプリ、1枚でも十分な噛み応えがありふくの味を満喫できる。割と多くふくを食べる機会には接してきたが、このふく刺しは出色。たっぷりの皮と、身と皮の間のゼラチン質、いわゆる「トオトウミ」(身と皮=「三河」の隣だから、「遠江」)もたっぷりと添えられている。自家製のポン酢はやや酸味が強めで、ついてきた酢橘を絞りいれたら酸味が勝ち過ぎた。これまた自家製のもみじおろしと薬味のねぎもたっぷりと用意されている。後輩ともども、ふく刺しはこんなにおいしいものかと感動しながらいただく。どれだけ食べても減らない大皿盛りのふく刺し。ああ、幸せ。
中皿:ふく白子焼き
自然界にあって最も最高級の生クリームに近いものはこれではなかろうか。炙られた白子を塩と酢橘で。1切れは酢橘を絞らずにそのまま。後輩は見事に口の中が火傷したようだったが、これを冷まして食べるようでは何の意味もない。2切れ目には酢橘を絞る。余談だがこちらの酢橘は切り口に近い方の皮をむいてあり、絞り汁の味に皮の苦みが出ないような拘りを感じさせる。焼いて固まった皮を齧ると中からとろっとした白子があふれ出る。何の味とも比較しがたい、白子の味。ややセクシュアルな言い方をするなら、生命の味、とでも言うのだろうか。その深みに言葉が出なくなる。
焼き物:ふく焼き
焼き物は仲居さんがついて焼いてくれる。さすがにふくを自分たちで焼けというのはプレッシャーがかかりすぎる(苦笑)。醤油ベースのタレに付け込まれたたっぷりのふくに、ししとうと椎茸、ねぎ。飛騨焜炉に食材を乗せ火にかけたら、「焼けたら参ります」と仲居さんはいったん退室してしまう。放っておいて大丈夫なのかな?と2人で心配しているとほどなく仲居さんが再登場され、完璧な焼き加減のふくや野菜を取り分けてくれる。これが都合3回。このくらいの身の厚さならこの炙り加減で何分、というのが体に染みついているのだろう。ふくのぶつ切りは骨付きが多く、両手でしゃぶりつく。骨付きと頭は作法なし、かぶりつくのがやはり最高。骨の周りの身はどんなものでも美味しいが、この焼き物は下味や焼き具合も含めてここでしか味わえないだろう。
揚げ物:ふく唐揚げ
これまたぶつ切りの骨付きの唐揚げ。贅沢な唐揚げ。揚げたてを熱い熱いと言いながら頬張る。口の中に溢れるアツアツのふくの身のジュース、薄くつけられた衣の味、これがおいしくないわけがない。
鍋物:ふくちり
これも仲居さんが差配してくれるので黙って見ているだけ。鍋にかけられた昆布と水が煮立ったら、最初にいただくのはふく身のしゃぶしゃぶ。ほんの一瞬鍋に通したふく。煮るのではなく温める感じだが、それでもほんのりと火が入り歯ごたえが増し、旨みも活性化されている。予想をはるかに上回る味にまずは2人絶句。くちばしの身は出汁が出るので最後まで煮込み、あとはさまざまな部位のふく身と白菜、豆腐、ねぎ、菊菜などを、煮え花から仲居さんが取って下さる。何も言わずにただ頬張る。おいしい。うまい。幸せ。ふくがおいしいのは無論のこと、これも鍋にくぐらせる程度でいただく菊菜の甘みと、豆腐の美味しさに驚く。
締め物:ふく雑炊
ふくちりの後は何をおいてもこれでしょう。焼いたお餅も入れてもらえる。ご飯とお餅を入れて煮立て、卵を溶いて入れて、塩味をつけてという作業はお任せ。薄味ですので好みで加減してくださいとふくちりで使ったポン酢やネギなどはそのまま置いて行かれる。十分にふくの出汁が出たお雑炊は、確かに薄味なのだがだからと言って何か味を足さなければいけないということもない。物足りなくない薄味、という感じ。お鍋のご飯粒ひとつ残すことなくいただく。滋味。ああ日本人でよかった。
水物:フルーツのゼリー寄せ、チーズクリームのソース
最後のデザートはフルーツゼリー。マンゴー、イチゴ、メロンのゼリー寄せに、チーズクリームのソース。和菓子とお薄でもいいのにとも思ったが、舌が変わってこれも面白い。しかもちゃんとおいしい。確かにこれだけふくを頂いた後でガトークラシックやロールケーキを頂くのは余韻ぶち壊しだし、和菓子だと餡の味の強さが残るかもしれないので、こういうもののほうが良いのかもしれない。
最初から最後までふくを存分に楽しみ、お勘定はまあこんなもんだろうなという想定の範囲。普通の晩御飯として考えると相当の値段だが、物がふく、しかもこの質の天然ふくをお腹いっぱい食べていることを考えれば、決して高いことはない。
春の桜鯛や夏の鱧も頂きにまた伺いたいお店。予算はちょっと張り込む必要はあるだろうが、それに見合うパフォーマンスは充分にある。ご馳走様でした!