池袋西武デパ地下、「九段下 寿司政 旬八海」。【4th】
それなりの品や格のある店でも、アップの写真でお届けします。(笑)
そのモノの良さや確かさである。
僕が、写真で伝えたいのは。
引いて撮って、掲載すれば、それなりの老舗江戸前寿司店のそれらしい写真は届けられる。
しかし、僕らが食べるのは、小さくソレらしく写った品や格でなく、実物大のそのモノなのだ。
より、近い方が良い。
頭でっかちの、無言の圧力にも似たような、勲章などが見え隠れする背景は、個人的に最も嫌うトコロである。
というコトで、お届けする。
もちろん、今回は、朝一番、開店とほぼ同時に他客がいない状況で、かつ、職人さんに「行儀悪いですが、写真撮ってイイですか?」と眼の前で了承を得た上である。
また、途中で、「呼吸を乱してスミマセン」と何度も誤っている。
僕は本来、こういう店では写真を撮らない方針であった。
寿司政の本店では、同じカウンターの遠くの方であるが、1人だけ客がいたので、止めた。
また、職人さんと、ソコまでの信頼関係を築けてもいなかった。
この店、池袋西武のデパ地下のイートイン形式の店である。
「九段下 寿司政」と言えば、僕の中でも、やや神格化している側面がある。
昔は本店へ、諸先輩方によく連れて行ってもらった。
3年ほど前に1人で訪問したが、やはりやや緊張した。
最後に「ぜひ、またいらしてください」と言われたので、あぁ良い食べ方をしたんだなと思った。
そういうコトバこそが、バロメーターでもある。
この店は、デパ地下のイートインなので、ついつい気が緩んでしまうのだが、寿司政ではある。
「おまかせにぎり」(4,400円)+「お好み2貫」(1,100円) ーー 写真の通り。
提供順に、写真掲載した。
玉子までがおまかせで、最後に好きなモノを1貫というスタイル。
トロ、イシダイ、ネギトロ、ミル貝、赤身、サーモン、アジ、玉子という順。
トロ、赤身は、本マグロ。
サーモンは、昆布〆。
アジは、バジルソース。
こんな趣きもあったんだ、と思った。
最後の1貫は、煮蛤を選択。
玉子残しでいこうかとも思ったが、ココまでの今回の食べ方の流れで、逆に呼吸を乱すと思い、素直に食べてから、の煮ハマである。
で、繋がる流れを汲んで、お好みで追加、平貝。
最後はやっぱり、コハダ。
寿司政で、コハダ、シンコを食べないなんて選択肢は無い。
ごちそうさまでした。
職人さんと話し始めたのは、玉子からである。
最後の4貫ではあるが、いろいろお話した。
でも、レシートの印字によると10:20に会計だから、入店後の、ものの20分の食事だった。
まぁ、僕にとってはモーニングだから、サクッとそんな感じで正解。(笑)
でも、ワガママにお付き合いいただいた格好となった。
ありがとうございます。
(文責:京夏終空、2023.6.21)
(66件/3.41)
池袋西武デパ地下、「九段下 寿司政 旬八海」。【4th】
池袋の寿司事情を語るとき、僕が絶えず上位に語る店である。
九段下の寿司政には、もうずいぶん行っていない。
地元の、この店で、満足しきっている感じかも知れない。
まぁ、あのあたりに用も無いし…。
この店の寿司、甘くない。
酸っぱくない寿司が台頭している昨今、寿司らしい寿司だも言える。
残念だが、おそらく、小さな子供を連れて来ても、喜んではもらえないだろう。
その上、きっと、くら寿司の方が美味しいとか言って、親をガッカリさせるだろう。
好みの問題とかでは無い。
モノの違いの話である。
また、いたずらにタネのレベルの問題とすり替えられがちだが、そうではなく、真の江戸前の作法や味わいの一つだという事実の問題である。
だから、妙な言い方かも知れないが、寿司が寿司だと再認識させられる寿司でもある。
「巧 にぎり」(2,400円)、「鉄火巻」(600円)、税込み計3,300円 ―― 写真の通り。
お決まりの「巧 にぎり」は、9貫とかんぴょう巻である。
これだけ並んで、コハダ・穴子・玉子・かんぴょう巻きに、特に深く感動する寿司でもある。
繰り返すが、甘くない。…そういう寿司である。
大満足。ごちそうさまでした。
(文責:京夏終空、2019.11.20)
(29件/3.39)
池袋西武デパ地下イートインの「寿司政」。【4th】
九段下の本店より安く本格江戸前寿司が食べれる。
九段下「寿司政」に行ったのは、もうかれこれ5年以上前になる。あの細い路地も、新しいビルが立ち並び随分雰囲気が変わってしまったと思ったものだ。
さて、この店、その本店のアンテナショップである。赤酢の寿司メシ、煮切りをひいての提供など、その流儀は本店と変わらない。ただ、残念ながら、いかんせんデパ地下のイートイン形式。良い場所に座れないと、買い物客の好奇の目に晒される。
作家:山口瞳に「九段下寿司政のしんこを食べないと、私の夏が終わらない」と言わしめたシンコの代替えコハダから始める。カンパチ・中トロ・アワビ・ウニ・赤貝・ヒラメなど20貫ほどいただく。今回は、鉄火巻・アナゴで〆る。流れで食べるので、どれがどうという言い方はしないが、どれも正統派の江戸前で、それ以上もそれ以下も無い。
こういう店は、1貫の感想を述べても無意味な気がする。
あやかるわけではないが、後に、「あぁ、寿司政の鉄火巻、もう一度食べたいな。」でイイと思う。
寿司はさんざん食べ歩いているが、こういう寿司をいただくと、他の寿司が食べられなくなるかというと、それはまた別物で、いろいろなカタチがあってイイとも思う。その時々により、好みで選べばイイ。
ごちそうさまでした。
1貫がイワシなど¥250~ウニ・アワビなど¥1,000位。おそらく今回の内容で、本店で食べたら2万以上はすると思う。「おまかせ」にすれば、もう少し安価でイケると思うが、「おこのみ」は割高になるのは当然。繰り返しになるが、そういう意味では、お安く「寿司政」を味わえる。
あぁ、書いてたら「ばらちらし」も食べたくなってきた。(笑)
(文責:京夏終空、2014.10.20)
(※写真は、後日掲載。)
店名 |
Kudanshita Sushi Masashun Hakkai
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類型 | 壽司 |
預約・查詢 |
03-5949-5010 |
可供預訂 |
可以預訂 |
地址 |
東京都豊島区南池袋1-28-1 西武池袋本店 B1F |
交通方式 |
池袋駅 西武百貨店池袋店 本館地下一階 距离池袋 173 米 |
營業時間 |
營業時間和假日可能會發生變化,因此請在用餐前諮詢餐廳。 |
預算(評價匯總) |
¥6,000~¥7,999
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付款方式 |
可使用卡 可使用電子錢 可使用二维码支付 |
個人包廂 |
不可能 |
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包場 |
不可能 |
禁煙・吸煙 |
嚴禁吸煙 |
停車場 |
可能的 西武百貨店の駐車場が利用できる |
空間、設備 |
有吧檯座位 |
酒水 |
有日本清酒,有燒酒 |
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此時建議 |
許多人推薦的用途。 |
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服務 |
提供外帶服務 |
關於兒童 |
接待兒童 |
網站 |
http://www2.seibu.jp/ikebukuro/diningpark/eat_in/sushimasa/index.html |
文久元年(1861年)創業、江戸前寿司の老舗、「九段下 寿司政」のイートイン店。
本店、九段下の「寿司政」で、最後に五代目に握ってもらったのは、もう4年ほど前になる。
僕がまだガキの頃、四代目の時に、諸先輩方に連れられて訪問してからは、僕の中で神格化している老舗江戸前寿司店の一つになっている。
日本橋や浅草の老舗江戸前寿司店なども訪問したが、一番無駄口が少なく、握りが真剣で、味わいが潔いと感じた次第である。
だいたい、この店のコハダ、シンコときたら、他ではちょっと味わえないほどに潔い。
悪口では無いが、甘さが無く、酸っぱ過ぎてしょっぱい、という感じに近い。
〆方の問題なのであろうが、僕の先輩は、最初は漬物だと思って食べろ、と言っていたぐらいである。(笑)
でも、忘れられなくなるから、きっとまた食べたくなる、とも続けて言った。
確かに、僕も大人になって、それなりに「寿司政」にはずっと関わりを持っている。
文人に、「九段下寿司政のシンコを食べないと、私の夏は終わらない」と言わしめただけのコトはあるのだと思う。
さて、前回レビューでは、職人さんの了解を得て写真撮影し、アップでお届けした。
タネの表情は、よりよくわかるものの、何か違う、という意見もいただいた。
で、今回は、この食べログの老舗江戸前寿司店などに溢れている、いわゆる「引き」での撮影っぽい写真と、前回通りのモノの2つを掲載した。
もちろん、職人さんの了解を得た上である。
最初に、ドアップ。次に、引き。
あぁ、確かに、引いて撮った方が、それなりの格と品があるように錯覚する。
でも、僕らが実際に食べるのは、目の前のドアップの寿司のにぎりなのである。
いや、ひょっとして、多くの人は、遠くで見て、手なり箸でつまんで、その後は一切寿司のにぎりを見ずに、感覚で口に入れているのだろうか?・・・よくわからない。
いずれにせよ、上と下を比べて、どう感じるかは、各人次第なのであろう。
やはり、格や品を感じたいと思って「引き」を掲載するのが無難であろうか。
ただ、その場合は、職人さんの握りの強弱、合わせの妙、包丁先の細かい仕事、煮切りの粋なひき方などに興味が無ければであるが・・・。
「おまかせにぎり」(4,400円)+「こはだ」(550円)+「鉄火巻」(660円) ーー 写真の通り。
「おまかせ」に、コハダやシンコは入ってこない。
追加で注文するのが、呼吸であり、礼儀であり、マナーである。
最後は、鉄火で〆る。
写真の掲載順に提供させる。
「おまかせ」の最後の1貫は、「お好み」である。
原則的には、海苔を使うモノ以外なら、何でも受けてくれる。
440円程度のイワシから、1,100円程度のアワビまで何でもイイ。
煮ホタテとかぶる気がしたが、職人さんに相談したうえで、煮ハマグリにした。
ココまで上手く流れて、ようやくコハダを申し出る。
うん、やはり変態的だ。(笑)
この歳になり、先輩が漬物だと言った意味がよくわかる。
漬物には、漬物の居場所やタイミングがある。
キチンと流せば、職人さんの呼吸も、ソレに着いて来てくれる。
だから、このタイミングで、お茶の差し替えが提案されるのだ。
シンコ5貫などとコールする、大変態は別にして、僕もようやく「振り切れる」というコトのホントの意味がわかる年代になった、・・・というコトにしておこう。
最後に、鉄火巻で、寿司を食い来ていたコトを思い出せる役割。(笑)
トロたく巻きなんかでなく、鉄火。
コレが、一番〆る。
ごちそうさまでした。
お見事でした。
文中、「変態」「変態敵」「大変態」などと表現したのは、差別的に卑下する意味合いでないコトは十分に伝わったであろうが、あえて、そういう意味でないというコトを書き添える。
何故なら、僕は、「九段下寿司政」の、コハダ・シンコの大ファンだからである。
(文責:京夏終空、2024.2.20)
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