東池袋1丁目、ラウンドワン地下2階「がってん寿司」。【3rd】
「がってん寿司」も、今はこういう形態が主流なのだろうか…?
昔は、島の中で職人さんが握っていた店が多かったように思う。
東京近郊界隈では、平成になった頃、いわゆる安価な回転寿司チェーンでは、「かっぱ寿司」「銚子丸」などと共に、この「がってん寿司」も比較的多くあったように思う。
まだ「くら寿司」も「スシロー」も、ほとんど無かった頃である。
「かっぱ寿司」は、ほぼ100円皿メインだったが、「銚子丸」や「がってん寿司」は価格を刻むタイプだった。
何度か訪問した川越街道の和光あたりにあった店や、六本木の芋洗いを下りたスグ右手にあった店など、比較的良い印象だった。
また、最近では、東上線の東武練馬駅の駅ビルの店もなかなか良かったと思う。
でも、よくよく反芻してみれば、和光は「まぐろのがってん寿司」、六本木は「江戸前がってん寿司」、東武練馬は「磯のがってん寿司」と、すべてノーマル店舗ではなかったのだろう。
ノーマル店舗の「がってん寿司」をあまり知らないままに、きっと過ごしてきたんだと思う。
また、ココ最近は、「くら寿司」「スシロー」の台頭で、価格を刻むタイプの店の、タネのレベル感に対する価格的妥当性が怪しく感じるようになってしまったのだと思う。
ひと言で言えば、ちょっと高いと思ってしまう。
ただ、何を選び出すかによって、大きく印象は変わるのかも知れない。
さて、この店、サンシャイン60階通りのラウンドワンの地下2階の店である。
比較的最近に出来たんだと思う。
以前は、「ダイマル水産」という回転寿司があった場所である。
入店手続きから着席・会計以外は、ほぼ無人のタイプの店舗で、2段レーンのカウンター席に座った。
「秋の五貫握り」(748円)、「三陸産・サンマ」「山口産・剣先イカ」「静岡富士宮産・紅富士」「静岡県御前崎産天然・秋シラス軍艦」「天然・紅鮭イクラ軍艦」の5貫。
もう、最初にサンマを食べた瞬間に、美味しい醤油だと思った。
そう、カツオ節エキスが入ったタイプの、いわゆるダシ醤油である。
サンマも、もちろん美味しかったけど…。(笑)
美登利グループの「活」という回転寿司や、「はま寿司」の昆布エキス入り醤油などで、今までもさんざん書いてきたが、コレが、ダメなのである。
ある程度、味の濃いモノや、調味的に合うモノなら、それほどの問題はないと思う。でも、本来の味わいのバリエーションをよく知っている大人ならソレでも別にイイのでだが、そうでない年代には食べさせたくない。
だから、僕は個人的に、若輩者の後輩や、子供達には出禁を言い渡している店なのである。
だって、白身やイカなどの淡い味わいや旨みを感じるべきトコロ、カツオの風味や旨みで美味しいなんて言い始めると、味音痴になりそうではないか。
まだ、本来の味を知って、合わないからと、キライになってくれた方が食育上イイと思う。
話は戻るが、その山口産の剣先イカ、美味しいのだが、やはりイカ本来の風味に対し、ほぼ対等にカツオ節エキスが攻めてくる。繰り返すが、なかなか美味しいのだが…。
紅鮭、イクラは、ほぼ醤油なしでも美味しかった。
シラスは、そのまま食べたが、いま一つだったので、醤油を使った。(笑)
「カニ茶碗蒸し」(330円)、熱いお茶で口の中をリセットしたが、何だかこういうモノも食べてみたくなった。
カニ身は、普通に美味しいし、卵感もダシ感も優しい茶碗蒸しで、ほっこりする。
「炙り太刀魚のおろし昆布」(330円)、本当は、最近マイレビさんがあげていた「煮穴子の柚子塩」みたいなモノが気になって探したのだが無かったので、その代替的な選択だった。
でも、コレが大正解。かなり旨い。
炙りは、どんなタネでも炙り風味になって香ばしさを美味しく感じてしまうので、ホントはあまり好んでいないのだが、コレほど淡白な太刀魚の風味が逆に活きている気がした。皮の残し方が絶妙なのかも知れない。
この太刀魚だけなら「4.0」オーバー。
「トロ・ビンチョウ」(264円)、僕の中では、「がってん寿司」は、マグロのバリエーションのスゴさのイメージがあるのである。
いち早く、近大マグロを食べたのは、前述した和光の「がってん寿司」である。もう20年ぐらい前の話である。最近は、いろいろな場所で近畿大学の水産研究所的な店が増えてきた気がするが、まだまだハシリだったと思う。
このビンチョウは、厚切りこそ評価に値するが、味わいは、130円で食べさせてくれる「天下寿司」の方が、幾分か上であるように感じた。
「数の子」(330円)、やはり、先ほど来から気になっていた醤油。
〆の一品、どうせカツオ節エキスで、カツオ節の旨みが立ってしまうなら、カツオ節がのせられているモノにしようと思っただけ。(笑)
完全同化、違和感無し。美味しい。
当然に今回食べたモノでの評価であるが、全体的な印象では、中の、中から上ぐらいの感覚。
きっと、再訪するだろうから本来は「3.5」を付けたかったが、慎重を期した。
ごちそうさまでした。
席案内、会計、店員さんは、丁寧で笑顔で気持ちよい接客だった。
こういう無人レーンの店だからこそ、ほんの刹那の相対が重要であり、そのコトをよく理解されているようだった。
ありがとうございます。
(文責:京夏終空、2021.9.9)
(2件/3.01)
店名 |
Gatten Zushi
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類型 | 回轉壽司 |
03-6907-3358 |
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可供預訂 |
無法預約 |
地址 |
東京都豊島区東池袋1-14-1 池袋スクエア B2F |
交通方式 |
距离池袋 380 米 |
營業時間 | |
預算(評價匯總) |
¥2,000~¥2,999¥2,000~¥2,999
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付款方式 |
可使用卡 (AMEX) 可使用電子錢 可使用二维码支付 |
個人包廂 |
不可能 |
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包場 |
不可能 |
禁煙・吸煙 |
嚴禁吸煙 |
停車場 |
不可能 |
此時建議 |
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何だか、このハコ、目立ったレベルダウンが続く気が・・・。
「ダイマル水産」だった頃も、そうだったと聞く。
僕は、ダメになった頃の「ダイマル水産」にしか行っていないが・・・。
池袋東口のサンシャイン60通り、旧称60階通りのラウンドワンの地下2階。
「夏の5貫握り」から始め、お好みで追加していった。
ただ、どれもピンとくる感じがしない。
味が悪いとは思わないが、価格的妥当性を考えるとアウトに近い。
一番は、鮮度のような気がする。
いや、乾燥度合い、と言った方が正解か。
写真で見てもわかるように、タネにみずみずしさが少なく感じられた。
残念だが、僕の中での「がってん寿司」史上、最低評価となった。
ごちそうさまでした。
(文責:京夏終空、2023.8.14)
(25件/3.03)