店名 |
Shijimi
|
---|---|
類型 | 食堂 |
預約・查詢 |
03-3983-8250 |
可供預訂 | |
地址 |
東京都豊島区雑司が谷2-15-6 |
交通方式 |
東京メトロ雑司が谷駅 徒歩5分 距离鬼子母神前 333 米 |
營業時間 |
營業時間和假日可能會發生變化,因此請在用餐前諮詢餐廳。 |
預算(評價匯總) |
~¥999
|
付款方式 |
无使用卡 |
座位數 |
7 Seats ( カウンター3席、テーブル4席) |
---|---|
個人包廂 |
不可能 |
禁煙・吸煙 |
− |
停車場 |
不可能 |
此時建議 |
許多人推薦的用途。 |
---|---|
位置 |
家庭式餐廳 |
關於兒童 |
接待兒童 |
豊島区雑司が谷2丁目。約2年振りの東京。本邦初開催となる春画展を鑑賞するため、会場となる永青文庫へと向かう道のり。東京メトロ・副都心線の雑司が谷駅を降りると、時刻は12時近く。
東京では約四半世紀過ごしたものの、実はこの界隈に土地勘はほとんど無し。生憎、昼飯を摂る店も決めていなかったので、食べログアプリを起動させる。因みに、過去のレビューで何度かこのアプリを重用していることをアピールしてきたけれど、サポート事務局からの見返りはまったく無し。
すると、駅から徒歩10分足らずの距離、永青文庫とのほぼ中間地点にて、気になる店名(しじみ)の飲食店を発見。件の店は、目白通りを左折し、200メートルほど中に入った住宅街にひっそりと佇んでいた。
とてもじゃないが、通りすがりの客の入店は期待できないロケーション。しかも間口も狭くて、偶然この道に入り込んだとしても、うっかり見過ごしてしまいそう。
この日は晴天にも恵まれて、二階には敷布団が干してあった。色盲でもない限り、布団が黄ばんで見えるようだが、はたしてまともな料理にありつけるのだろうか。店名から想像するに、貝料理の専門店かと思いきや、店頭に置かれたメニューに記載の定食類に貝類は見当たらず。私の期待度は、秋晴れから一転、曇りのち小雨がパラつく空模様。半ば意を決して引き戸を開けた。
眼前に接客スペースが広がると思いきや、土間が設けられた民家仕様。室内と仕切られた暖簾からひょっこり顔を覗かせたのは、バンダナを頭に巻いた小太りなおかみさん。「あ、いらっしゃいませ」私の姿を見て一瞬顔色が変わるのを見逃さなかった。平日の昼間で、私服姿の見知らぬ客の姿に意表を突かれたのかも。
靴を脱いで奥へと進むと、自宅の居間を改装したのか、6人掛けのテーブルに、台所と仕切られた小さなカウンター席のレイアウト。まるでご近所さんの自宅に招かれた雰囲気が漂う。お昼時だというのに食事中の客はおろか、先客がいた形跡も無い。
日によってメニューは異なるのか、手書きのボードには5種類の定食がラインナップ。その中で目に留まったのは生鮭フライ定食。わざわざ「生」と銘打ったところに、こだわりを感じ取った次第。お茶を用意してくれたおかみさんに、「生鮭フライでお願いします」と、敢えて私もナマを強調。
すると奥の厨房では、作務衣姿のご主人が見てとれた。調理はご主人が主に担当しているようで、おかみさんはやや手持無沙汰のようだ。おそらく常連客が中心のこちらの店、怪しげな中年ひとり客の素性が気にならないはずはないだろう。大阪だったら、あれこれ詮索されそうだが、ここは東京。おかみは無口なひとがいいに越したことはない。
注文して10分足らず。おかみさんの手により、定食が運ばれてきた。おかずの大皿を置くと、待望の生鮭フライは切り身の原型を留めておらず、予想外な見た目。身を叩いて伸ばしたのだろうか。そして付け合わせは、いかフライと教えてくれる。魚は炙ったいかがいい、とは高望みなのだろうか。そしてみそ汁の具は、店名を冠した蜆ではなく、油揚げと青菜。どこからしじみという店名がきているのか謎は深まるばかりなり。
気を取り直して、生鮭フライから箸をつけてみる。なるほど、確かに臭みもなく、身もほっくりと柔らかくなかなかの味。油切れがやや悪いのが気になるが、ごはんやみそ汁、糠漬けも総じて悪くはない。
この店を始めて何年経つのか知らないが、古き良き時代を感じさせる室内。八代亜紀の歌ではないけれど、しじみで食せばしみじみと♪思い出だけが行き過ぎるのだろう。
会計後、靴を履くときに気付いた、下駄箱の上に何故か無造作に置かれていたアナログレコード。ジャケットは、映画『卒業』のサウンドトラック(サイモン&ガーファンクル)だった。