雰囲気だけ : Kana buki

かくれた名店とのコメントがありましたが、確かに看板も小さく知らないと素通りしてしまいそうな場所です。
ちょっと変わった作りの階段を降りたらそこは異次元の空間、というかとてもレトロなインテリア。
古時計や塗料の剥がれた彫刻の付いた鏡、古い椅子、壁も暗めに塗ってあり色的には落ち着きます。
でもよくよく観察するとなんとなくまとまっているようで、ただ古いものを集め、自己流で作った店というちょっと中途半端な趣味を感じる店内です。これってプロの内装でしょうか。

訪問時は会社の送別会ということで既にメニューは決まっていたようで、料理はセットのようでした。
後でホームページで見てみたら突き出しセット５品３０００円。先付け２品、椀物１品、魚１品、肉１品とありました。
で、出てきた料理が枝豆、冷奴イクラ乗せ、鳥手羽元スープ、鰤の照り煮、豚しゃぶの５品。プラスご飯を追加がエリンギの炊き込みご飯。正直素人料理だな～。作ってる人はプロなんでしょうが、メニュー構成もバランスいまいち。

枝豆が先付け？豆腐もイクラとわさび乗せただけで料理じゃないな～。もう少しなにか工夫ほしい。
鳥の手羽元は柔らかく煮えてました。でもスープが少し僕には塩辛い感じがした。
鰤の照り煮の付け合わせに生のアルファルファ！サラダで食べるにはいいけれど青臭くて魚の付け合わせには合わない。
豚しゃぶについてる青菜も苦く食べにくい、どうやって食べたらいいか教えてほしいくらい。きっと豚肉で巻いてお食べくださいっていう料理なんでしょうか。付けだれはピリッと豚しゃぶには合っていたけどこれも簡単な料理です。
エリンギご飯もご飯がよくほぐれてなくダマになってるところもあり、家で食べるならともかく客に出すならもう少し上手く炊いてほしい。

マスターが一人で作ってるようで仕方ないけど、残念ながら評価の高さが理解できない店でした。
ワイン好きとしてはワインが欲しかったけど、同行者の「あまり種類ない」の一言でやめましたが、あまり品揃えないようです。

結局ここはバーのカテゴリーにはいっているけど、アルコールの種類も物足りないし、料理も簡単なものばかりだしどちらかに専念したらと思ってしまいました。