日本最古の居酒屋　先人たちのタスキ : Mimasuya

この日は茅場町で16時過ぎに商談が終わり、
しめしめと直帰。

直帰と言っても帰るわけもなく、前からずっと来たかった聖地へ。

ご存知、
日本最古の居酒屋であるこちら。

5時過ぎに入店するもすでに先客がちらほら。

古民家改造風ではなく、リアルな経験による美しさ。
白黒映画のワンシーンにありそうな雰囲気。

カウンターなんてのはなく、相席前提のテーブル席へ。

まずは生ビール。
突き出しは厚揚げ2切れ。
これなら出さない方がいいくらいかな。

歴史がある店だけにちょっと高いのかなと思ったけど、そうでもなく、リーズナブル。

名物はどぜう、馬刺し、牛煮込みかな。
1人なので全部は無理だ。

きんぴらを頼んでつまみつつ、頼んだのは馬刺し。

ルイベではなく、完全なるフレッシュで鉄分を感じるネットリ濃厚な味わい。
何とも艶めかしい。
しばらく、キッスはしてないがちょっと思い出した。
えっちな食べ物だわ、全く。

ハイボールはサントリーオールドが選べる。
珍しい。
すっきりした味わい。
サントリーオールドといえば、昔はその瓶の形から「だるま」と呼ばれ、団塊の世代憧れの「洋酒」だったという。

その時代すら自分にとっては知る由もない時代だが、この店は明治の創業以来、約120年も酒飲みが集い、美味い肴をつまみに様々な会話をして、
色々な人生が交差し、それを繰り返し、タスキが渡されていったわけだ。

楽しい酒、哀しい酒、苦しい酒、やけ酒。

今日の自分の酒はなんだろう。

暇酒だな。