タン尽くしのタン料理専門店「神田タンだけ」がオープン | じきの食歴 : Kanda Tandake

タン尽くしのタン料理専門店「神田タンだけ」がオープン
2022年5月20日に神田にてオープンした焼肉醍醐や肉と日本酒系列のタン料理の専門店「神田タンだけ」。
昨年の7月末に梅島の醍醐にて肉山の光山さん主催開催されたタン祭りの際、あまりにも好評だったので光山さんの一声でオーナーの尹さんがお店としてオープンさせたもの。
店内は、テーブルが６人用１テーブル、４人用３テーブルに、カウンター６席。
カウンターでは、おひとり様焼肉もできるようになっている。
で、料理の内容だが、これが本当に「タンだけ」だった。
野菜は使われているが、用いられている肉が全て「タン」。
タンの価格も上がってきているというのに、この店では、そのタンだらけの料理がコース5000円で提供されている。
これに飲み放題付けて税込みで7700円と、どういうカラクリを使えばこの値段になるのかと不思議極まりない。
そんな、コスト度外視の料理は、下記のような内容だった。

■前菜
・キムチ
・もやしナムル
焼肉醍醐や肉と日本酒等でも出されており、その旨さは保証されている。

■タン前菜
・ねぎタンぽん酢
ネギと玉ねぎの下には、茹でられたタンがゴロゴロとあり、かなりボリューム感がある。。タンが柔らかく、シャキシャキの玉ねぎの食感が実に良い。
最初に野菜を取るのは大切だ。
・タンの白味噌煮込み
タン、大根、人参、シイタケ。上には、ネギがぱらりと。
もう一皿のねぎタンぽん酢が辛味と苦味なのに対し、甘味と旨味がしっかりした一品。

■塩焼き
・厚切りタン
タン元の部分をしっかりとした厚さでカットされており、これがかなり旨い。
旨味もしっかりしており、柔らかく、包丁による仕事も丁寧で食べやすい。
・上タン塩
こちらは薄切りで、塩だれが強め。すぐ焼けるので、パクパクいただける。
・タン塩
日本酒に漬け込まれたもの。輪切りのネギを使ったネギだれがたっぷり乗せられている。
タン先なのだろうか、歯ごたえのある肉質なので日本酒等につけて軟かかくしているのだろう。

■途中の楽しみ
・タンカツドック
レモン型で、中の特製ソースにもレモンの風味が。
バンズが実に旨く、この色はかぼちゃを用いているとのこと。
タンカツも下処理がしっかりされており、柔らかく旨味がつまっている。
これは、テイクアウトで単体でも売ってもらいたいぐらい美味しかった。
今後、この店の名物になるのではなかろうか。

■たれ焼
・タン下ピリ辛焼き
油断してたが、結構辛い（笑）
でも、旨い。
ああ、酒が進んでしまう。

■薬味
・九条ネギ
・ねぎだれ
・ニラキムチ

■〆物
・本日のスープ
ネギと卵の優しいスープ。
・特製タンカレー
肉と日本酒でも培ってきたカレーの技術をこちらでも活用。
じっくりと煮込まれたタンがたっぷり入っており、カレーに旨味と奥深さを加えている。

■お土産
幸せのタンこと「ハッピーターン」（笑）

ちなみにカレーの量は、ある程度選ばせてもらえるので、トータルでお腹いっぱいいただくことができる。
またお酒も今回は日本酒好きなメンバーも多く、飲み放題に５種類のお酒を加えていただけた。
食べ終わって感じたのは、やはりどうしてこの価格で出せるのかということ。
また伺って、その謎を解き明かさなくてはなるまい。

※写真は６人分