イノベーティブな体験をリーズナブルに❗️ : CITTA' ALTA

チッタアルタ@後楽園

エルブジというスペインのレストランをご存知でしょうか。00年代に世界で最も予約が取れないレストランとして名を馳せ、5度の世界一を獲得した伝説のレストラン。現在世界中で食べられている分子ガストロノミーを一躍有名にしたレストランの一つです。2011年に閉店しており、もう食べる事は出来ないのが残念だなあと思っておりました。

そんなある日ふと、エルブジで働いた事のある日本人シェフは数人いるはずで、今どこで店を出してるんだろうと気になり調べてみました。そうして見つけたのが此方のお店。

ランチ・ディナー共に18品のお任せコース
8700円のみ。（現金払いのみ）

イタリアンをベースにしたイノベーティブ料理のようです。
18品と聞くと多すぎじゃね！？って思う方もいるかもしれませんが、一つ一つはごく少量です。（とはいえ気絶しそうな程腹一杯になったので小食の方はご注意）

ドリンクはアルコール・ノンアルコールのペアリングどちらかの注文が必須。
杯数で値段が変わります。
7杯:6800円
5杯:5250円
3杯:3650円

シェフのワンオペなのでめちゃくちゃ忙しそうです。
イノベーティブに振ったコース料理をいただくのはあまり経験が無かったので楽しみでした。

◼️ポップコーン-196℃
→液体窒素で凍らせたポップコーンにパプリカのパウダー。鼻から白い息が出るSNSで見たことあるやつ。なんやかんやテンション上がる。
◼️コットンフラワー
→グリッシーニに生ハムと綿飴。塩気と甘さの組み合わせ
◼️魚釣り
→釣糸を引っ張るとエスプーマの中から魚のフリットが！！こういうの体験するとイノベーティブだなぁとしみじみ思う。
◼️フォアグラの栗
→栗に見立てたフォアグラ。これはまあ普通にフォアグラ味です。
◼️スペイン風オムレツ
→オムレツなのにグラスに入っとるやないかい。構成材料は同じなので味は普通にオムレツです。
◼️パン
→真四角にジャンケンの焼印というユニークな造形。サクサクしていて美味しい。
◼️南瓜と紫芋のフラン
→おやおや？黄色一色だぞ？しかも友人達は紫一色だ。どゆこっちゃ。と思ったらそれぞれ下にもう一つの味が敷かれておりました。
◼️瞬間スモーク
→皿の上に鰹の切り身、その上に覆い被せるように反対にした器、その器の底にはカポナータのゼリー寄せ。器の中は燻製の煙で満たされているという凄い状態。自分も書いててよく分かんなくなってきた。
皿を押さえたままひっくり返して、ゼリー寄せの上に鰹を落として頂きます。薫香のついた鰹は想像通りの家事。カポナータはゼリー寄せにする意味は演出以上のものは特に無いかなぁ。
◼️魚沼産和み米のリゾット
→日本酒と昆布のリゾットに日本酒を使用したパイ。この辺りからおやおやお腹が膨らんできたぞ大丈夫かな、となってきました。
◼️ビーゴリ
→イタリアンの本領発揮。貝の出汁が美味いパスタです。お魚の鱗焼も乗ってて嬉しい。
◼️蝦夷鹿
→ペドロヒメネスのソース。鹿らしい赤身の筋肉質。肉は美味しいですが付け合わせの野菜がイマイチなものも。玉葱はめっちゃ美味しい。
◼️アードベッグの大理石
→ウイスキー？の香りを染み込ませた大理石を匂いながらパルミジャーノを食べる。シュールです。
◼️ハロウィンデザート
→訪れたのがハロウィンの時期だったのでデザートもその雰囲気で。カカオニブとビーツのチュイル。ラズベリー、ヨーグルトエスプーマ。中心に髑髏が乗ったハロウィンっぽいデザートです。
◼️ミニャルディーズ
・無花果のパートフリュイ
・抹茶とブラッドオレンジのマカロン
・ナッツのチュイル
・カレーチョコ
・カールスモーキークッキー
・メントールとピンクペッパーのキャンディ

→可愛らしいプレゼンテーション。メントールのキャンディが印象的。食後の紅茶は12種類ほどのフレーバーから選べます。

これら全てを1人で考え、作るのは本当に凄い。滅多に体験できない料理だったので楽しい経験でした。エルブジのエッセンスを体験できて嬉しかったです。一方で料理は味と演出の両立は本当に難しいなと考えさせられました。他のイノベーティブも是非行ってみたい。

#ディナー#イタリアン#チッタアルタ#イノベーティブ#コース#ペアリング#ノンアルコールペアリング#ワイン#エルブジ#後楽園