ぶどう亭/地階のRaisinmaster
てい【亭】
[名]
1 庭に設けた休憩用などの建物。あずまや。ちん。
2 亭主。
3 やしき。住居。
[接尾]
1 文人・芸人などの号に付ける。「二葉亭四迷」「三遊亭円朝」
2 文人・墨客ぼっかくなどの住居、寄席よせ・料理屋などの屋号に付ける。「知雨亭」「末広亭」
<R3.11.15>
「ぶどう亭」
場所柄未訪問のわけはないと思ったのだが、自分の電子日記からも掘り起こせなかったので、食べグロの審査で差し戻されたということでもなさそう。
細く仄暗い螺旋階段をおっかなびっくり下りていったら、奥へと一直線に伸びるカウンターの手前に先客がお二人。そのうち手前の御方が立ち上がっていらっしゃいをくれたので、こちらがぶどうの亭主であろうか。
カウンタへどうぞと言われたって、お水のコップやサラダ、生ビールサーバの蛇口やおしぼりと、本来バックヤードにいなければならないものとお客の陣地と、天板上でその境界がはっきりとついておらず、どこに着いてよいものやら、と一寸迷う。
相当に年季の入ったビルの地階。店内の様相は、tasteというよりは雑然の領域に足を踏み入れているが、それが逆に御亭主と常連客とのとりとめのないおしゃべりを見守っているようにも思えた
“イタリアンチーズ焼きハンバーグステーキ・カニクリームコロッケ盛り合わせ” @850也。
本日の日替わりを注文。
御亭主はカウンタの奥の若い彼に私の注文を通すと、ふたたび常連さんの隣へ腰を据えておしゃべりに耽る体制をキープ。
おって若い彼が配膳してくれたそれは、付けあわせの極細スパゲッティは干からびているものの(こらっ !)、それなりの臨場感、ボリウムを纏っていた。
先ずはソース注しをクロケットに翳し、十分にそのブラックブラウンで穢すことは儀式。
甲殻を割り、内臓となるベシャメルソース(って言うんでしたっけ ?)は、箸でやるには都合の良いゆるさ(固さ)を持ち、その横に厳然と佇むチーズを纏った肉塊もHamburg“steak”の名に恥じぬ、つなぎを極力排除した肉々しいもの。
こちらはお店の佇まいから、どちらかと言えば夜の部主体、もっと言ってお酒主体のお店とお見受けするが、となれば致し方ないことと思うのだけれど、付け合わせ含めコロッケもハンバーグも(それってぜんぶってことじゃない ?/笑)もっとactive、熱々の状態であれば俄然よくなるのになぁ(もやしなんか冷蔵されてるものがそのまんま合わせられてるし)、なんて我儘言ってみちゃったりして ……
その観点から、箸でやらせるなら、そしてまた味噌汁の椀を着けるんなら、ご飯もお茶碗のほうがマッチすると思うが(お皿提供のご飯は冷めやすいので)、“ぶどう”(ってワインからの発想ですよね ?)を名乗るお店として、そこはEuropeantasteを守りたかったという気持ちは分かる。
ところで、ワインもほんとうに拘るとするならば、今どきスーパーでもどこどこの誰々さんが作った野菜、とパッケージに刷られているのを見つけることが出来る時代、この一本はこんなに美しい女性がぶどうを踏みつけて作ったものですよ、というトレーサビリティがあっていいと思うのだが
―― もしもそうなったら、やはり「ザ・ドライバー」に出演したころのイザベル・アジャーニが踏んづけたワインが一番高値で取引されることになるのかな。ソフィー・マルソーのは、意外とリーズナヴルに収まる気がしないでもない ……
店名 |
Budou Tei(Budou Tei)
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類型 | 西式料理 |
預約・查詢 |
03-3811-1087 |
可供預訂 |
可以預訂 |
地址 |
東京都文京区本郷2-40-15 日光屋ビル B1F |
交通方式 |
距离本鄉三丁目 72 米 |
營業時間 |
營業時間和假日可能會發生變化,因此請在用餐前諮詢餐廳。 |
預算 |
~¥999 |
預算(評價匯總) |
~¥999
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付款方式 |
无使用卡 无使用電子錢 无使用二维码支付 |
個人包廂 |
不可能 |
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包場 |
可能的 |
禁煙・吸煙 |
可全面吸煙 有關被動吸煙對策的法律(修訂健康促進法)自 2020 年 4 月 1 日起施行,可能與最新資訊有所不同,請在光臨餐廳前確認。 |
停車場 |
不可能 |
空間、設備 |
有吧檯座位 |
酒水 |
有燒酒,有葡萄酒 |
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此時建議 |
許多人推薦的用途。 |
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網站 |
メーカ同行での客先訪問も、価格改定、と言えば恰好が良いがその実大幅値上げ、それも待ったなし、その上認めてもらわなければもう作らない、ということが前提となると、些か憂鬱も募ろうというもの。
そんな私の気持ちを知ってか知らずか、空も余計なお世話で調子を合わせてくれているようで、ひたすらgrayの雨模様。
そんな中で先ずはご飯と、どこでも良かったのだけれど一、二度訪れたことのあるお店への、このどんよりとした空よりさらに暗い階段を下りていった
<R4.5.17>
「ぶどう亭」
ランチタイムの真ん中あたり。それなりに賑わう店内。
一番手前のレジスタカウンタの横か迷う私をマスターが上手くサルベージしてくれて、最奥へとつたっていって着席してランチメニュウを眺めてみるも、地上の看板の中でもう決めていたspecialなものがなく、ちょっと葛藤。したが、マスターに思い切ってその思いの丈を告げてみると、素直に注文が通るようでホッとした。
様子の見通せぬすぐ奥の厨房でハッスルするは、絶対に息子さんだと思うのだが、どうだろう ……
目の前の壁に貼り付けてあるおつまみメニュウ群が、明らかに自家製でやってくれるのだろうけれど、それにしては非常にリーズナヴルに見えてしまい、思わずお酒の値段を確認しにいくぼくを、絶対夜こっちのほうまで来るわけないのに何を無駄なことを ! と、もう一人の自分が冷めた目で見つめていた
今日のランチ
“ハンバーグステーキ・エビフライ盛合せ” @850
前回の内容などとうに忘れていたが、思いのほかボリウムを持ってぼくのご飯が舞い降りた ! たとえオーヴァルの鉄板上に並ぶそれらの“鮮度”が幾ばくか怪しげだったとしても(こらっ !)。
おつけのお椀だけにはそれはマッチしないだろうと思いつつもそこは英国紳士。ジョースター家の血が私にfolk&knifeを構えさせ、先ずは付け合わせのポテトみたいなのを突いていく !
最近トレンドの“粗挽き”とは一線を画す、牛主体ながらもスムースな粒状感をみせる、ある意味レトロチックな一括仕込みのHamburg steakは、特別フレッシュでもなく、そして下味がやや濃すぎるくらいにしっかりとしているが、でもそこが白いご飯と限りなき相乗をみせつける !
付け合わせのポテトは、これはなんだろう ?
ハンバーグとはまた別の味付けが施され、そしてクラッシュさせられているのだが、これもひとつの独立した料理として完成されており、例のジャガイモ皮ごと丸々を塩も付けずにもってこられるそれよりも、はるかに良心的だと思った。
お会計時、他のメニュウを見て私のやつはどのくらいだろうと、お客が引けて、カウンターのこちら側に陣取りスマホに興じるマスター目指し、ビクビクしながらカウンターをつたったが、拍子抜けするように(素のハンバーグなどの)他のランチと同じく850円とのこと。
―― おつまみ系もそうだけど、値付けがかなりざっくりし過ぎてない ? この店。夜の部でそれをうまく活用出来たなら、けっこう使えちゃうかもね~
【その後、客先にて】
「最初電話で100%アップと聞いたので、もう社内でバタバタしてしまったんですけど、そうなんですか !!」
待ったなしだったのでこれはとり急ぎ一方入れておかねばまずいと思い、電話でざっくり改定率を伝えたのだが、それがどういき違ったか、おそらく私が間違って勢い口走ってしまったのだろうけれど、約50%の価格アップを(それでも業界的にはそうとうなものだが)お客さんは100%アップととらまてしまっていたようで、結果オーライというかなんというか ……
(それも自分のコミュニケイション能力の至らなさと猛省)
結論的には100%アップと思っていたのがフタを開けたら50%アップだったということで、なんだか前向きに話を聞いてもらえちゃって事なきを得るぼく。
これでいいのか ? と自分に問えば、「これでいいのだぁ~ !」と、どこかのパパの声が聞こえたような気がする
―― そんなんだったら100%じゃなくって、いっそカルロストシキのように、「1000%アップします !」って言っとけばよかったんだよ ! 「きみは1000%UP !」って。そしたらきっと、値上げするにもかかわらず涙を流して感謝されたはず ♪