昼は焼肉モツ焼き、夜ジンギスカン。春日の人気店「幾寅（いくとら）」。 : Ikutora

　北海道空知、根室本線の幾寅駅は鉄道ファンにとっては有名な駅です。その駅を冠にしたお店です。ジンギスカンのお店ということで、北海道つながりなんですね。本当は夜にジンギスカンでサッポロビールを飲みに来たいお店なのですが…さすがに昼はジンギスカンはなさそうです。

　サイトや店頭では、1階は別の兄弟店で、2階がジンギスカン「幾寅」…と謳われていますが、入店して2階へ上がろうとすると制止され、1階のカウンターへ案内されました。1階でも2階でもメニューは同じだそうです。結局、1階も2階もないんです。見ていると3名以上の客が2階へ案内されています。なんだかよくわかりません。つまり、夜だけ別のお店なのかな。

　お昼時、続々お客さんが入店してきます。女性客も多いですね。メニューはゴリゴリの男子色が強い献立ですが、肉は女子だって好きなんです。人気店ですね。

　大将が厨房でフライパンを振っています。料理はお一人でされているので、大変そうです。忙しそうです。私は面倒な品をオーダーしてしまったのですが、それでも時間をかけてしっかりと焼いてくれました。


「豚シロ焼 定食」¥800
　前金制でした。シロは、鶏にしろ豚にしろ…シャレではありません…そのお店の真価が問われる素材です。シロがいいお店はレバもいいのです。シロがいいお店は、オビキン調べでは7分の1、つまり7軒に1軒だけが「いけるシロ」なのです。あとは、ゴムみたいな食感で味が無くなってもいつまでも口の中で消化されず飲み込めないシロです。もちろんシロは舌の上で溶けてなくなる素材ではなく、しばらく口に残る食材です。噛んで転がしている間にどれだけ脂や身の旨味を楽しめるか、そしてある程度でしっかりと飲み込める程度に消化されるか、それが私のシロ評価基準です。説明が長くなりました。

　で、こちらのシロは中間くらいの質です。上質に近いといえます。結構口には残りますが、素材そのものの味と、生姜ダレの味が、口の中を飽きさせません。そこに追い打ちをかける白飯も助けとなります。トータルで、このシロはアリです。
　シロと玉ねぎを一緒に食べる事も少ないので新鮮な感じです。要するに、シロのしょうが焼きなんです。だから美味しくないわけがないのです。もし塩だけで焼いたシロだと評価は変わるかもしれません。

　マカロニサラダがいいですね。飲みたくなります。目の前に、シロとマカロニサラダですからね。シロにかけられている胡椒が、マカロニサラダにも合うのです。

　偉そうなことたくさん言いましたがそんな権威ではなくそんなシロヲタでもないので、信憑性は低いです。


　大好物のカレーをオーダーせずにシロをオーダーしたのは、ジンギスカンへの憧憬が捨てきれず肉を食べたかったからです。やっぱり、羊を食べにきましょう、いつか、きっと。
　とりあえずランチ、ごちそうさまでした。