私の定番宴会場 : Ueno seiyouken bankettoruumu

上野の老舗、精養軒の宴会場です。

毎年２回、夏と冬にお世話になります。
ライバルとなるのは、ホテルのバンケットですね。古めかしい印象もある精養軒ですが、その分、安定感があるメニュー構成で、手を抜いた感じや素材で勝負して調理度の低い料理が無い印象です。
天井高の低さや上野公園内という立地の不便さを理解して、強みを持っている印象ですね。しかし、上野公園内というのは、夏は少し涼し気でいいですね。

今回のメニューを紹介すると、
■冷製料理メニュー
・オードブル６種盛り合わせ
（ヴィシソワーズのテリーヌキャビア添え・モッツァレラとトマト・チキンゼリー寄せ・オマール海老と柿のカナッペ・タコとペペロンチーノとキノコ・牛蒡とソフトサラミ）
・ビンチョウ鮪のカルパッチョ仕立て　胡麻ソース
・サーモンのスモーク　トラディショナルスタイル
・冷製牛モモ肉のロースト・牛タンのロースト・ガーリックソーセージオニオンソース
・マグレ鴨の軽いロースト・クルミポークパテ・パストラミベリー添え
・バジルペンネと小海老のサラダ
・生ハムのシーザーサラダ
・サンドイッチ２種（ミックス・ポークヒレカツ）
・握り寿司
いただいたメニューリストには記載がありませんでしたが、立派な寿司桶がありました。
立食パーティーは、食べている時間よりも会話している時間が長いので、主にこれを主食にしました。赤貝が肉厚で美味しかったです。

■温製料理メニュー
・白身魚の衣焼き　マスタードソース
・カレイと浅利のオリエンタル風
・鮭のヴァプール　オランデーズソース焼き
・ビーフシチュー温野菜添え
・若鶏モモ肉のロースト　プロヴァンス風
・茄子とショートパスタのミートグラタン

■コーナー料理
・伝説のコンソメスープ　ジュエリーヌ風
地味なメニューですが、本物のコンソメをいただけました。野菜の甘さを感じるのはもとより、肉汁のような旨みが溶けていて、それでいて、人工的な感じがしないのが本物のコンソメですね。家庭用の粉末とは大違いです。
・世界のチーズ切り出し
なかなか高価なチーズが並んでいる印象ですが、肉食系女子が多いのか、残っているのでたっぷりといただきました。
ウォッシュ系とブルーチーズがなかなかしっかりとした香りで美味しかったのですが、ここら辺の香りも敬遠される一因かもしれません。
・真鯛の丸ごと塩釜焼き
夏の利用の際にもありましたが、今回もありました。提供前の見た目も華やかでいいですが、しっとりと旨みを閉じ込めて焼き上げられた鯛は美味しいです。
若者にはフォアグラや牛ロース肉が人気ですが、ある程度の年齢になるとこういうものが美味しく感じられるようになりますね。
・おでん
いただきませんでしたが、バンケットルームにおでん鍋があるとは驚きです。さすが、精養軒です。飽きさせないためには何でも作りますね。
・フォアグラのソテー　ラズベリーのソース
・牛ロース肉の鉄板焼き　トリュフソース
ローストビーフが定番ですが、冬は鉄板で焼いた熱々がいいですね。いいお肉を使っていて、間違いなく美味しいです。
・パプリカとトマトの茹で上げスパゲッティ
・元祖ハヤシライス

■デザート
・プティガトー・デザートの盛り合わせ・アイスクリーム
・フルーツの切り出し
・チョコレートファウンテン
・コーヒー・紅茶

いつぞや、テレビで観たのですが、調理師学校の実習には「バンケットシュミレーション」なるものがあって、こういう大きな宴会の料理を作る時間があるそうです。
確かにメニューの選定、食材の発注、調理の段取りなど、一朝一夕ではできない仕事ですね。
精養軒も定番どころは残しつつも、適度にメニューを入れ替えて、飽きない料理を用意してくれるのはさすがです。

上野の老舗、精養軒の宴会場です。

毎年２回、夏と冬にお世話になります。
ライバルとなるのは、ホテルのバンケットですね。古めかしい印象もある精養軒ですが、その分、安定感があるメニュー構成で、手を抜いた感じや素材で勝負して調理度の低い料理が無い印象です。
天井高の低さや上野公園内という立地の不便さを理解して、強みを持っている印象ですね。しかし、上野公園内というのは、夏は少し涼し気でいいですね。

昨年の冬は、パーティーの日に風邪をひき、お休みしました。１年ぶりの利用です。

今回のメニューを紹介すると、
■冷製料理メニュー
・オードブル６種盛り合わせ
・ビンチョウ鮪のカルパッチョ仕立て　胡麻ソース
・サーモンのスモーク　トラディショナルスタイル
・冷製ローストビーフ・野菜のフリット・パストラミ　オニオンソース
・フォアグラのテリーヌと鴨の軽いスモーク
・サラダ５種のヴァリエーション（生ハムシーザー・根菜類・牛タンと葉物・ジャコと湯葉・カルボナーラパスタ）
・サンドイッチ２種（ミックス・ポークカツ）
・クルミパンとバゲット
・ポテトの冷製スープ　ヴィシソワーズ
・ひと口麺（とろろそば・梅そうめん）

■温製料理メニュー
・旬魚スズキのポワレ　ブールブランソース
・カレイと浅利のオリエンタル風
・小海老の香味揚げとトウモロコシの寄せ揚げ
・ビーフシチュー温野菜添え
・鶏モモ肉のロースト
・豚肉のビール煮　ロベール風
・上野精養軒名物ハヤシライス
・ポークカレーライス

■コーナー料理
ライブキッチンコーナーなので、ここの料理にお金がかかっていると推察しています。
立食パーティーって、軽めの前菜などをいただき、ビールを注いで注がれてという感じになりがちです。立食パーティーを美味しく乗り切るためには、さりげなく、こういう料理をゲットしておくと、スマートに美味しいものがいただけますね。
・世界のチーズ切り出し
・真鯛の丸ごと塩釜焼き
大きな鯛が塩に埋まり、乾杯とともに塩を崩して中の鯛を盛り付けてくれます。見た目重視かと思いきや、ふっくらとした身が非常に美味しいですね。
・磯焼き（帆立貝・イカ・蛤）
立食パーティーには珍しい磯焼きです。夏っぽくていいですね。
・ローストビーフワゴンサービス
立食パーティーの定番です。
肉質は「最高〜」って言える程ではないですが、精養軒の名前と予算相応のものですね。
少し厚めにスライスしてくれるのも食べ応えがあります。それでいて、更にひと口サイズにカットしてくれる配慮が素晴らしいです。
・仔羊のタン・ボンレスハム・ミニウインナーの鉄板焼き

■デザート
・プティガトー・デザートの盛り合わせ・アイスクリーム
・フルーツの切り出し
・コーヒー・紅茶
「精養軒はコーヒーが美味しいよ。特にミルクが美味しいの」と教えてくれた女子がいたので、普段は飲まないのですが、いただいてみました。香りがしっかりしているコーヒーは濃厚なミルクが入っても美味しいですね。


毎回、定番メニューは残しつつ、適度に新しいメニューを入れてくれて、精養軒の料理人には頭が下がります。

上野の老舗、精養軒の宴会場です。

毎年２回、夏と冬にお世話になります。
ライバルとなるのは、ホテルのバンケットですね。古めかしい印象もある精養軒ですが、その分、安定感があるメニュー構成で、手を抜いた感じや素材で勝負して調理度の低い料理が無い印象です。
天井高の低さや上野公園内という立地の不便さを理解して、強みを持っている印象ですね。

写真の枚数が少ないのは、料理がカピカピにならぬよう、ホール担当が乾杯のギリギリまでラップをはがさないからです。
食べログ的には、早くはがして欲しいのですが、前回のレビューで実力は十分に伝わっているかと思います。

今回のメニューを紹介すると、
■冷製料理メニュー
・アミューズ６種とピンチョス４種の盛り合わせ
・鮮魚のカルパッチョ仕立て
・オマール海老・葉物・大根のサラダ仕立て
・サーモンのスモーク　トラディショナルスタイル
・冷製ローストビーフ　ジュ・ソース
・冷製牛タンのロースト
・フォアグラのチョコレートテリーヌと田舎風テリーヌ盛り合わせ
・生ハムと生野菜の盛り合わせ
・サンドウィッチ３種（ミックス・ポークカツ・バケットオープン）
・ヴィシソワーズ
・ひと口麺（そば・そうめん）

■温製料理メニュー
・真鯛のポワレ　オリエンタル風
・スズキ・しめじ・舞茸のバルサミコソース
・帆立貝と海老のポワレ　パプリカ
・ビーフシチュー　温野菜添え
・若鶏のモモ肉のロースト
・豚バラ肉の柚子味噌焼き
・仔羊のトマト煮込み
・ソーセージとポテトとリヨネーズグラタン
・上野精養軒名物ハヤシライス
・ポークカレーライス

■コーナー料理（ライブメニュー）
・世界のチーズの切り出し
・真鯛の丸ごとロースト　レモンハーブ焼き　ペアルネーズソース
・磯焼き（帆立貝・海老・ハマグリ・姫サザエ）
・ローストビーフワゴンサービス
・牛・羊の鉄板焼き　ジンギスカンソース

■デザート
・プティガトー・デザート盛り合わせ・アイスクリーム
・フルーツの切り出し
・コーヒー・紅茶


印象に残ったのは、フォアグラのチョコレートテリーヌです。フォアグラのテリーヌの外周をビターなチョコレートでコーティングしてあります。フォアグラのソテーをバルサミコソースやマディラソースなどの甘さのあるソースと合わせますが、それの変化球という感じです。
チョコレートは、カチカチに固まっているのでなく、カカオパウダーに何かを混ぜて柔らかいもので覆っている感じなので、食感に違和感はありません。よくできていますね。
また、精養軒らしさが出ているのは、ライブキッチンでの『磯焼き』です。コンラッド東京だったら、絶対にやってくれなさそうなメニューですが、精養軒だとしっくりきます。
良質なホタテや海老を美味しく焼いてくれて、夏祭りな気分になりました。
こういう、顧客重視で気取らない点がいいですね。真に実力があるからできることでしょう。


たまには、他のホテルのバンケットがいいなと思いますが、利用したら絶対に満足させてくれるのが老舗の実力ですね。

上野公園内に店を構える老舗洋食店です。洋食店というより、ホテルのレストラン部門だけが独立していると言ったほうが適切でしょう。

今回は忘年会で利用しました。一番大きな宴会場で、立食形式での宴席です。

古い建物なので、外資系ホテルのような天井高は無いですが、公園の中にあるという緑に囲まれた空間にあるというのはいいですね。
お開きになった後にお店を出た後、上野の森に出るという解放感があって心地よいです。

年に２回ほど、立食パーティーで利用しています。複数回の利用のため、料理の写真の後ろに記載した年月を参考にしていただければと思います。
立食パーティーなので、すべての料理をいただくことはできず、また、品数も大変多かったので、料理の名前だけの紹介のもの・写真の無いものも多数あります。食べログレビュアーとしては、不本意ですがそれだけの料理が並ぶお店ですね。

いただいたのは、
■オマール海老と帆立貝のグラチネ２０１６年１２月
１口サイズの軽い料理ですが、素材がオマール海老とホタテという豪華さが魅力です。

■鮑・有頭海老・アオリイカのマリネ２０１６年１２月
マリネというほど酸味は無く、魚介の豪華な前菜という感じです。さらっと、鮑という高級食材が入っているのが魅力ですね。

■仔羊背肉のロースト　プロヴァンス風２０１６年１２月
立派な骨付き肉のローストで羊の旨みを感じられます。ヨーロッパのクリスマスの食卓っぽい感じがいいですね。

■アミューズとピンチョス盛り合わせ6種２０１５年１２月
■オマール海老と野菜のジュレと小海老のレモンクリーム２０１５年１２月
■サーモンマリネ　サラダ仕立て２０１５年１２月

■フォアグラ・無花果のマリネ・クルミのマーブルテリーヌ仕立て２０１５年１２月
いわゆるフォアグラのテリーヌです。フォアグラは、ナッツ系の香りがするのでクルミとの相性が良く、また、味付けには無花果を使っていてほのかな甘みがあります。欧米人が好むスタイルの動物系の素材に果実を使った味付けです。ちょっと年齢層が上の世代には違和感を感じさせる味ですが、私はこういうのが好みですね。フォアグラの脂が抜けて、食べやすくなっているので、女性向けの仕上がりともいえますし、赤ワインとの相性が絶妙です。

■牛ランプと牛タンのカルパッチョ　バルサミコとマスタードソース２０１５年１２月
■冷製ローストビーフ　レフォール添え２０１５年１２月
■生ハムとチキンガランチンの盛り合わせ２０１５年１２月

■サラダ４種２０１５年１２月
小海老・カリフラワー・ブロッコリーのゴルゴンゾーラサラダ
グリーンサラダ
アボカド・トマト・モッツァレラチーズのバジル風味サラダ
焼き茄子・水菜・茶そばのサラダ

■サンドウィッチ２０１５年１２月
ミックス・ポークカツ・ハムとマンゴー

■握り寿司２０１５年１２月
トロの脂は上質でとろけます。もちろん本鮪ですね。冬らしく蟹もありますし、赤貝も立派でした。

■鮭のクリビヤック（天皇の料理番　第８話登場メニュー）２０１５年１２月
テレビドラマに登場した料理を提供してくれています。立食パーティーでいろんな人と話す際に話題にできるのでいいのですが、肝心のドラマを観ていた人がほとんどいなかったという結末に。観ていた人もこの料理を覚えていないとのこと。
鮭の身をほうれん草などの野菜と共にパイ包みにしたものです。このサイズのパイ包みを作ってしまう技術力が素晴しいですね。
味は、パイの中の野菜たちが鮭の味を吸っていて、鮭も野菜も旨みが外に漏れていません。話題性だけでなく、味も優れています。

■真鱈のポッシェ　浅利風味２０１５年１２月
■帆立貝のムニエル　グリーンアスパラとパプリカのロースト添え２０１５年１２月
■ビーフシチュー　温野菜添え２０１５年１２月
■豚肉のロースト　プロヴァンス風２０１５年１２月
■若鶏の赤ワイン煮２０１５年１２月
■ラザニア２０１５年１２月
■上野精養軒名物ハヤシライス２０１５年１２月
■スープ　ミネストローネ２０１５年１２月

■フレッシュフォアグラのソテー　トリュフのリゾットを添えて２０１５年１２月
会場内のライブキッチンで、中華鍋のような大型のフライパンを使って焼いたものが提供されました。ベテランシェフがブランデーでフランベしている姿は壮観ですね。
フレッシュフォアグラということで、ナッツ系の香りが強く、脂も強く「フォアグラを食べてる！」つて感じを満喫できます。脂がもたれる年ごろの人やフォアグラを食べ壊れない人には、ストレート過ぎるかもしれませんが、私は大好物です。
フォアグラにばかりを注目してしまいがちですが、添えてあるリゾットもトリュフ入りでなかなかのものです。ソースとフォアグラから出た脂を絡めて食べれば、これもまた素晴らしい味わいですね。
私の好物は、中華であれば北京ダック、フレンチであればフォアグラや鴨のコンフィと、思えば、鴨やアヒルぱかりを食べている印象です。

■フレッシュハムのロースト　リンゴのチャツネ添え２０１５年１２月
こちらもライブキッチンで、焼いてくれるものです。
メニューではハムという表現になっていますが、上質なロース肉のような見た目のものを焼いてくれます。焼き加減は軽い点がロース肉ではなく生ハム状になっているからできることなのでしょう。
食べると軽いスモークの香りがします。また、加藤によって騰が溶けていて旨みが広がりますね。その脂の強さを添えられるリンゴのソースの風味や甘さが丸くしてくれます。

■鰤のしゃぶしゃぶ　ポン酢おろし２０１５年１２月
こちらもライブキッチン。冬が旬な上質な鰤を黄金色の出汁で、シェフがシャブシャブして提供してくれます。やってくれるのがいいですね。

■ローストビーフワゴンサービス２０１５年１２月
焼き加減は申し分なく、脂の入り加減もいいですね。ソースの味がもうちょっと濃いほうがお酒を飲んでる席では好まれるかなとも思いますが、レベルの高いローストビーフであることは間違いないです。

■一口温鴨ねぎ蕎麦・一口冷とろろ蕎麦２０１５年１２月

■世界各国のチーズの切り出し２０１５年１２月
宴会の序盤ではいろいろあったようですが、終盤に取りに行くと少なくなってました。ベースとなるパンも２種類ありますし、チーズもミモレット・カマンベールとガーリック入りのチーズとがありました。どれもワインと合いますね。

■プティガトー・デザート盛り合わせ・アイスクリーム２０１５年１２月
■フルーツ切り出しとチョコレートファウンテン２０１５年１２月
■コーヒー・紅茶２０１５年１２月

お酒も、ムードを盛り上げるロゼのスパークリングワインで始まり、赤白ワイン、瓶ビールだけでなく、生ビールサーバーもありました。ウイスキーも国産・スコッチと２種類の銘柄を用意してくれ、飲兵衛も大満足でしょう。


料理は、シェフによるライブキッチンの台数が多い印象でした。当然ながら予算を増せばどこでもやってくれますが、都内のホテルで開催されるこういう宴席に何度か参加していますが、おおむね予算は同じかと思っています。その中でこれだけの数を出してくれるのが素晴しいですね。
とにかく品数が多く、料理のジャンルも幅広く、満足度の高い宴会料理でした。もうちょっとイロイロ食べたかったのですが、立食パーティだと、会話している時間が多くて食べられないですね。それが心残りです。