少し前から追加料金が必要になった特別調合の山椒増しが提供休止の事態に。山椒の不作は深刻なようです。 : yagemborishichimitougarashihompo

七味唐辛子の老舗の浅草新仲見世通りにある本店です。たまに長野や京都のも使うけれど、自分の家で愛用している七味といえばこちらのもの。

家のストックを切らしたので浅草に出かけたついでに伺いました。こちらの七味は気の利いたスーパーとかでも買えますが、やはり店頭での調合もしてくれる実店舗で買いたいところです。

今回購入したのは特別調合の「大辛」焼き唐辛子増しと「爽辛」の二種類で各540円。焼き唐辛子は焙煎することで辛さはマイルドになる一方、香ばしさが増すそうです。「爽辛」は「大辛」よりもさらに辛い限定商品だとか。

以前は「大辛」の山椒増しを必ず購入していましたが、山椒の不作に伴い山椒増しだけは追加料金が必要になったので今回はスルーしました。

家で焼鳥、焼きとん、うどん、味噌汁に使いましたがやっぱり辛みと香りがいい。善光寺のと比べると唐辛子以外の含有量が高い気がします。

ただ、「大辛」の焼き唐辛子増しも「爽辛」も美味しいけれど、やはり大辛の山椒増しには敵わない感じが否めません。

後でお店のHPを見ると、今年8月からは特別調合の「山椒増し」の提供は休止の事態になったとのこと。天候の不順と生産者数の減少がここ2〜3年の不作の原因らしいですが、来季こそは豊作を期待したいものです。

週末のこの日は所用で御徒町方面へ。せっかくなので梅が見頃の湯島天神まで足を延ばしてみました。

ちょうど境内では梅まつりが開催中。世話がいいのか、はたまた道真公のご霊験か、ここの梅は地元の池上梅園や梅屋敷よりも綺麗な気がします。

縁日の屋台も多数出店していましたが、その中に「やげん堀」の唐辛子を発見。ちょうど切らして後で浅草も廻ろうと思っていたので渡りに舟とはこのことです。

山椒多めを注文して調合の間、お店のお母さんにこれで浅草まで行かなくても済んだと話すと何と言うこと！　こちらのお店は浅草の「やげん堀中島商店」とは無関係なんだそうです。

もう取り消すわけにもいかず、七味はそのまま購入。後刻 当初の予定通り浅草の新仲見世通りにある中島商店の店舗に伺いました。

店内ではコロナで一時休止していた眼の前での七味の調合が再開済み。愛用している大辛の山椒増し648円（税込）を購入して帰りました。

家で二つの七味を比べてみると、違いは歴然。風味も辛さもフレッシュさが全然違う。うどんや焼鳥にはやはり中島商店の七味に限る。善光寺のと比べても自分的にはこちらの方が好みです。

改めて中島商店のHPを見ると、デパート等の催事には出店してはいても、縁日の屋台とかはやはり出していない模様。ネットには混同されている投稿もあるのでご利用の際は注意下さい。

創業1625年、七味唐辛子の老舗の浅草新仲見世通り西端近くにある本店です。こちらの唐辛子を切らして、しばらく他のを使っていましたが、やはり香りが違う。浅草に行ったついでに在庫の確保に伺いました。

コロナのせいで浅草にもう一店あるメトロ店での調合販売は中止。こちらのお店も店頭での実演は無くて好みを伝えると、奥の別室で調合してくれるそうです。こんなところまで影響が及んでいるとは。

ともかくもいつもの通り、『大辛』の山椒多め二袋の調合をお願いしました。出来上がりを待つ間、売場の商品を見ていると、中に『爽辛』と書かれた七味を発見しました。お店の方に伺うと、『大辛』よりもさらに辛い限定商品だそうです。

せっかくなので出来上がった『大辛(山椒多め)』二袋と『爽辛』一袋を頂いて帰りました。家で開封した『大辛』はやはり香りが違う。大手メーカーのものはもちろん、北野エースとかで売っている同じ商品よりも香りが新鮮です。

そして『爽辛』はその名前の通り、スカッと爽やかな辛さ。焼鳥や煮物に使いましたが、夏に嬉しい感じの味でした。『爽辛』山椒多めとかは調合お願いできるんだろうか。次回確かめたいと思います。

創業1625年、七味唐辛子の老舗の浅草新仲見世通り西端近くにある本店です。いつもは地下鉄の駅から近いメトロ店を利用していますが、日曜に浅草に行った際、銀座線の駅に着いたのがメトロ店は閉店してしまっている18時過ぎ。でも駅に貼ってある広告板で本店は19時まで開いていると知ってこちらに伺いました。

今回初めて知りましたが、浅草だけに二店ある実店舗は月～木までは両方18時閉店ですが、本店は土日がメトロ店は金土が19時までの営業になっているそうです。

まず亀十でどら焼き確保してから本店に着いたのが18時30分頃。さして広くない店内はこの時間でも数人のお客さんで賑わっています。入れ替わりを待って入店すると店内に漂うのは七味の良い香り。

いつもメトロ店では大辛を山椒多目で調合してもらっていますが、今回は山椒をさらに多目にしてくれるようお願いしました。お店の方によれば調合して袋に詰めた残りは再利用するので大量の注文でないと特定の成分を足せる量には限度があるそうです。

その限度一杯山椒を足して見ている前で調合してもらった大辛27g入り540円を二袋買って帰りました。

家に帰ってから早速開封してみると、山椒増やしたせいか、いつもに増してたまらなく良い香り。こちらの七味唐辛子は気の効いたスーパーとかでも売っていますが、やはり調合したてのものは香りが違う、そんな気がします。

香りはもちろん味も良くて何に使っても旨い。蕎麦・うどんによし、焼鳥によし、乾きものによし。こんな万能スパイスを発明した初代中島徳右ヱ門さんには大感謝です。

なお、七味の成分は唐辛子、焼唐辛子、けしの実、麻の実、粉山椒、黒ごま、陳皮の七種類。ケシと麻は危ないものを作るのとは別の品種らしいですが、この七味はかなり中毒性があります。用量・用法を守って使わないと。