お茶も酒も本気 : Tokuoka kambee chaho

【総評】
入谷駅から徒歩4分程。お茶とお茶を使った酒に特化した世にも珍しいカフェ兼居酒屋みたいなお店です。
古民家の建材等を活かした温かみのある内装と独特過ぎるドリンクのラインナップが独自の世界観を構築(^_^)
お茶割りは居酒屋でここ最近割と見るようになりましたが、ここの一杯は味わいも香りも段違い。別物のです！
物珍しさから様子見的に訪問してみましたが、新たな価値観を提供する名店に出会ってしまったかもしれません。

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とある日、インスタのフォロアーがこちらのお店をUPしているのを発見。何？お茶とお茶を使った酒専門店とな？
何となくネタ要素が強めな感じを受けなくもありませんが、どうやら大真面目に取り組んでるガチ勢の模様です(^_^;)
そうとなればすかさず行動に移します。同じく興味を持ってくれた知り合いを引き連れて2人で訪問してみました。

お店は入谷駅から徒歩4分程。鶯谷駅方面だとごちゃごちゃした町並みですがこの辺りはチョイと小粋な感じ(^_^)
外観はかなり目立ちません。Japanese tea＆spiritsと書かれた置き看板(端っこにさつま白波の文字)が目印です。

店内は立派な木のカウンターに数席のみ。恵比須様の木像や燗付け用と思しき渋いチロリ等が置かれています。
古民家から移築したっぽい建材や年季の入ったや小物がイイ感じに独特の雰囲気を醸し出しています(^_^)
店員は2人いて若い男性が店主の模様。着眼点もそうですが色々と独自の世界観を持ってるみたいですね。

こちらのメインはお茶と酒になります。食事メニューもありますが全体的に軽くドリンクに合わせる料理が中心。
お茶は抹茶・煎茶・緑茶・和紅茶等に抹茶ソーダ等、人によっては怒りそうな組み合わせまで。凄いなコレ(^_^;)
酒もお茶との組み合わせが徹底されています。お茶割りは定番としても煎茶ジントニック？どれも気になります。
そうは言ってもやはり基本のお茶の味は気になります。最初は抹茶(750円)を注文。その後お茶割り(1000円)です。

・抹茶 750円
きめ細かに泡立てられた香り深い本格派。私はお茶の味が大してわからない素人ですがこれは美味しい(^_^)

・お茶割り 1000円
濃く抽出した浅蒸しの煎茶を水で急冷し香りの強い米焼酎で合わせた一杯。味わいと香りを追求した結論のようです。
一口に含むと最初のインパクトはスッキリ軽いです。その後しっかりと煎茶の風味。アルコールはあまり感じません。
これは物凄く飲みやすくて美味しいです。あくまでもお茶がボディでありつつ、酒の要素が自然に合流しています(^_^)
お茶割りも追及するとこういう完成形があったとは驚きです。着眼点と試行錯誤がハイレベルに成功した一杯ですね～

・おでん ※値段不明
こちらは日替わり品。おでん種は色々とありましたが吟味を重ね五目餅きんちゃく・牛もつ・大根・ごぼう天と注文。
根岸界隈は東京下町の中心地みたいな場所ですが、こちらのおでんは関東風ではなく出汁の味を生かした薄味です。
普通の居酒屋なら酒のアテとして味を濃くしそうですが、お茶割り等の風味と喧嘩しないようにしてる感じです(^_^)

・冬瓜の鶏そぼろあん 400円
こちらも日替わり品。冬瓜は柔らかで出汁がしっかり染みてます。おでん同様薄味ですが味付けが足りないことは無し。
シンプルな煮物ですが丁寧に作り込まれているのが伺える逸品です。下町テイストとは良い意味で真逆の上品さ(^_^)

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【最後に】
お茶割りはまあまあ好きなんですがまさかその旨さに真正面から取り組んでいる店があるとは思いませんでした(^_^;)
この店の取り組みは賛否あるかもしれませんが、私は大いに評価させて頂きます。他の酒も一通り呑んでみたいですね～
本日のお勘定は〆て2人で4350円。ご馳走様でした。