お好み焼きを彷彿とさせるバングラのホームメイドパロタ
パロタは薄いデニッシュパン。好きだ。麺棒で生地をのばし、ハケでギー(バター)をぬり、棒状に巻く。それをさらにアンモナイトに巻き、また麺棒で押してのばす。これを目の前でくりかえしている。どーせ丸めるなら、ギーは最初からぶっこんどいても同じとおもうが、そこは素人には分からん計算があるのだろう。ちなみに大将はインドのパロタを食ったことがない。したがって、バングラのパロタ。
きたぁ、あちっ、あちっ、熱くてちぎれない。材料は粉、ギー、塩、玉子。厚みがあって、玉子が入ることでちょっとプニッとしてお好み焼きのような食感に。ボリュームとしては一般的のパロタの2倍ちかい。どーよ、この温度と食感と芳ばしさ、官能的だ♪
パロタを引き立たせるために付いてきたおかずは、豆のツブツブ感を投げこむチャナダルと、ビーフカレーとしては軽めなビーフブナ、どちらもホームメイドとしては強い味付け。
一枚食いおわるごとに次のがドンッとおかれる。問答無用に。「ミズ、ノマナイホウガイイ。膨レルカラ!」とのアナウンスが(手遅れ)。貸し切り状態で熱々ベストなコンディションのが気のすむまで食える贅沢な時間。この店から適量で出ることはもはや不可能だ。
バングラのお焼き チトイ・ピタ
生米を水でふやかし、いったん乾燥させて粉にひき、陶器の型に押し固めて焼いたもの。バングラ製の専用の焼き器を持っているぐらいだから、普段から普通に食しているのだろうし、おそろしく手間もかかっている。スイーツとしてのピタは何回か食ったことがあるが、主食としてあることをつい最近知り、店主に投げてみたところ、「デキル!」って言うんで、5人で囲むはこびとなった。
当日、対面キッチンには焼きに徹する奥方の姿が。運ばれてくるピタの載ったプレートに目が釘づけ。「アタタカイウチニ!」とのガイダンス。ここ大事。
ビジュアルは餅。米を押し固めたような歯ごたえで、しいて言えばよく焼いた「お焼き」のようで、これ自体に味は無い。これに激辛でものすごく味の濃いパクチー・ボルタ(ペースト)と干し魚のボルタをのっけたり、ホームメイド・マトンカレーに浸したりして食う。とたんにピタに米の味がしはじめる。目玉焼きバージョン、スクランブルエッグバージョンも登場して、こっちはまたちがう味わいに。
5人で大小40個ぐらい食っただろうか。素朴をとおりこして原始的とさえかんじるクセのある食べもの。皆さんの食いっぷりからいって、そこのところをたのしんでいただけたんじゃないかと思う。名残惜しく店をあとにした。
バングラヤサイがやってきた
たのんだのは「トック・テングラ」、すっぱい魚カレー。電話口で店主は「アー、ウーン…アルカナー?」。分かったんかなぁ?俺の発音がわるい?店主が遠い目をしているのがわかり、ちょっぴり不安の余韻。
猛暑に脱力する新小岩に人はいない。ラフィーの美しい森にも客はいなかった。いつものように、たのんでないものまで出てくる。
トック・テングラ:10cmくらいの川魚「テングラ」のすっぱいカレー。酸味はベトナム食材屋で調達したという生のグリーンマンゴー。浅く煮てあってナチュラルなすっぱさ。店主が予約ん時に「アー、ウーン」って言ってたのはこのグリーンマンゴーがあるかどうかを言っていたのだ。代用でなく、現地味を再現してくれようとする想いが神。
ラウ・トルカリ:日本で栽培されているバングラのでっかい瓜、「ラウ」のカレー。しっかりした果肉のトーガンのような食感でプルンプルン。トマトといっしょに煮てあって、非常に新鮮なかんじがする。冷めてるほうが旨い。
長短粒米ミックスのごはんプレートには、ベトナム産川エビのマッシュ、バングラ瓜の皮炒め、ゴーヤ炒めの拝みたくなるような副菜が3つ。カレーにいく前によーく味わう。苦みやら旨みがじんわりしみた本物の家めし。
非常に夏らしい献立。感想を言うとすれば、「カンペキ!」と言いたい。 「フグイガイ、ナンデモヤル!」と豪語する店主に「これ誰が作ったの?」と聞くと、「ゼンブ、オクサン!」と、素直でよろしい。ラフィー家の昼食もそのまま同じものだそうだ。
帰りにルミエール商店街のハラルストアをのぞくと、店先に当のでっかーいラウやユーガオ、ラールシャーク(茎野菜)が無造作にならんでいた。夏だねぇ。
ラフィーさんちの豆おじや
本日のネタはパットラ・キチュリ。ブナ(ドライ)とパットラ(ウェット)があって、ウェットのほう。長いこと自粛を余儀なくされてきたが、稲樹庵さん、two_6さんのご参加により、やっとこさご飯ものオーダーが実現。めでたい。
パットラ・キチュリは、チニグラ米と白ヒヨコ豆を浅く煮た具だくさんな豆おじや。味付けはしっかりめで、汁っぽいがゆえの味の広がりかたをたのしんだ。汁っぽいには汁っぽいを混ぜるのが習わしということで、ベトナム産川エビペースト、ホームメイドチキンカレー、ホームメイドマトンカレー、緑色が目をひくマッシュダルの、おかず4皿が次々にとどく。キチュリの上に置いて混ぜる度に違う味が広がった。シンプルでわかりやすい旨さだ。中でもおっさんのハートにブッスリ突きささってきたのが川エビペーストとマッシュダル。この2つは婦人作ということで、主婦の技というか、有無を言わさない濃い旨みがあった。
ペロッと食ってしまった。皆さんの食いっぷりからいって、イケ…たんだとおもう。料理がいいと話も盛りあがるのだ。ラフィーはもう完全に、ともだちが家に来たからふるまう的な感覚になっていて、こっちも人んちに上がりこんでる感覚。くつろいでしまった。なごりおしく店をあとにした。
【バングラデシュに行け! その46】 かくれ家度ナンバーワン
まず、どこが店なのかがわかりにくいぃ!
アピールが何もされておらず、飲食店に見えないのだ。
ぐるぐるぐるぐる回ってしまった。
客は俺らだけ。
最初、ラフィーさんは何も喋らなかった。
黙々と料理を準備している。
「きいてもいいですか?」と修行をかねてバングラ語でツンツン。
「ヘッ?」、いま何か聞こえたぞ!みたいな目で遠くを見るラフィーさん。
彼も日本語は流ちょうなので、応答がなかなかバングラ語にならない。
こっちはバングラ語、向こうは日本語っていうヘンな会話がつづく。
「バングラリョーリ、ナンデモツクレマスヨ!
カラアゲ、バングラカレピザ、セカイキョーツーノサラダ…」と豪語。
今日はお互い負担の無いメニューとして、
フレッシュのルティ(チャパティ)と、
ショブジ・バジ(野菜炒め)を予約しておいた。(偵察オーダー)
出てきた。
普通に冷蔵されたおかず3つと焼きたてのルティ。
バングラの定番朝食メニュー。
ブレル・ダルは黒ヒヨコ豆の煮豆。汁気がちょっと。
濡れた豆って、豆の味が濃い。
ショブジ・バジはトローンとしたうま煮みたいなかんじ。
インゲン、ナスなど。
自然な甘みがあった。
ダタ・ボルタはアマランスの茎のマッシュ。エグみと苦み。
ルティはレストランのよくこねたムッチリしたのじゃなく、
プニプニした白い家庭的なの。
これでおかずを包んで食う。
地味でなかなかいい。
それとなかなか食えない。
バングラの食堂や路上で食った、ものすごく安い朝飯と同じ味がしていた。
ラフィーさんはテーブルにへばりつきっぱなしだった。
「シンセキミタイナキモチ!」なのだと。
俺もそんな気分になっていた。
ただ、今は訳あって11時から3時までのランチ営業のみ。
どこがターゲットなのかが分かりにくく、かなりあさっての方向に向かって営業中。
どう見ても、商売になっているようにはみえないんだなぁ。
店名 |
Rafi No Utsukushii Mori
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類型 | 南亞料理、印度咖哩 |
預約・查詢 |
03-6331-3619 |
可供預訂 |
可以預訂
前日までに電話連絡すれば特別なバングラデシュ料理を作ってくれます |
地址 |
東京都葛飾区新小岩1-50-8 丸善ビル 1F |
交通方式 |
■駅からのアクセス 距离新小岩 265 米 |
營業時間 |
營業時間和假日可能會發生變化,因此請在用餐前諮詢餐廳。 |
預算(評價匯總) |
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付款方式 |
无使用卡 无使用電子錢 |
座位數 |
10 Seats ( テーブル数3) |
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最大宴席可容納人數 | 10人(座位) |
個人包廂 |
不可能 |
包場 |
可能的 可接受20人以下 |
禁煙・吸煙 |
− |
停車場 |
不可能 |
料理 |
有素食菜單 |
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此時建議 |
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位置 |
神秘不為人知的餐廳 |
服務 |
提供外帶服務 |
開店日 |
2022.3.20 |
空前のフィッシュブナブームがきてる。同じオーダーでブナくらべをしてる。昨日もフィッシュブナだった。これで3軒目。前2店は熟練のプロ。しかも渾身のハイスコアを叩き出していた。じゃあ、家庭料理のはどんなん?っていう興味♪
隣にある自宅でおかあちゃんがつくって、それを高2にして髭をたくわえたジュニアがもってきて、ラフィーが仕上げて出すっていう段どり。
まず、熱いうちに一口いけ!と揚げ物のダウレル・ボラ、つづいてルイのフィッシュ・ブナ、ボールで提供のダルスープ。
件のルイ・ブナはブナと言いながらけっこうサラサラしていて、魚の身に塩気と酸味が強くしみている。爽やかなかんじだ。ダルにはグリーンマンゴーがフィーチャーされていて、ちがう酸味をぶつける。このクタクタになったマンゴーが旨い。脇に立って給仕ってくれるラフィーの言うにしたがい、ボラ(揚げ物)を握りつぶして飯にまぜ、それにブナソースやらダルスープをぶっかけ、かきまわしながら食っていると、あーもーたまらんかった。今更ながら食い方って大事だ。
女性らしい食材のチョイス、味の組み立て、前2店とは、ベクトルのえらくちがう料理で、すごくよかった。
いちおう、ブナくらべで言うと、プロ2店を向こうにまわして(作ってる本人はそんな意識はない)、一歩も引いていない。一品がどうこうではなく、食事全体を食ってから言え!ってかんじだ。というわけで、大盛況のうちに、ブナくらべこれにて終了♪