知っといて損はない店 : Tanaka ya

地元密着型の飲み屋が多く並ぶ大井町の平和小路。
「田中家」さんはそのなかの一軒である。
前々から気にはなっていたのだが、こういう地元の常連さんがついているような店は、一見には気分的にちょっと敷居が高かったりするものだ。
今回、いわば勇を鼓して初めて利用させていただいた。

厨房担当の旦那さんと客席担当の女将さんの２人で営業している小さな居酒屋さんである。
少々ビクビクしながら「よろしいですか？」と店に入ると、気さくそうな女将さんが「どうぞ」と笑顔で迎えてくれた。
こういう応対は緊張している一見にはありがたい。気分が楽になる。
先客はカウンターで飲んでいる常連さんらしい（これは旦那さんや女将さんとの会話を聞いていればわかる）１人客さんが２名、そしてテーブル席にこちらも常連さんらしい４人のグループさん。
雰囲気は小生の大好きな昔ながらの大衆酒場という感じ。

まずは梅チューハイ（３５０円）と牛もつ煮込み（４５０円）をいただく（お通しはナシ）。
たっぷりのモツ、味のしみ込んだ大きめの豆腐、柔らかく煮込まれたこんにゃくを醤油ベースで味付けした煮込みは、人によっては少々脂っこいと感じるかもしれないが、小生にとっては好みの味。薬味のネギが多めに入れてであるので、濃厚だが見た目ほどのクドさはない（小生の基準からすれば、だが）。

さらにやきとりを追加で注文（しろ、かしら、レバを１本ずつ。１１０円×３）し、梅チューハイをお替わり。
やきとり自体も美味しいし、薬味の辛味噌がまたよろしい。
今回は初めから偵察がてら軽く、というつもりだったので、これで〆てもらう。お会計は１４８０円。

今回は肉系のアテばかり注文したけれども、魚系のつまみも充実している。次の機会にはそちらも頼んでみたい。
メニューが多く、値段も手ごろ。フラっと入って、サクっと飲める。
こういうお店は知っておいて損はない。