店名 |
Fuyouan(Fuyouan)
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類型 | 蕎麥麵、烏龍麵 |
預約・查詢 |
03-3719-2780 |
可供預訂 |
可以預訂
6名様以上 時間帯によっては(13:30〜15:00間等)可 |
地址 |
東京都目黒区上目黒2-1-3 中目黒GTテラス 2F |
交通方式 |
東急東横線、東京メトロ日比谷線【中目黒駅】徒歩2分 距离中目黑 123 米 |
營業時間 |
營業時間和假日可能會發生變化,因此請在用餐前諮詢餐廳。 |
預算 |
¥2,000~¥2,999 ¥1,000~¥1,999 |
預算(評價匯總) |
¥1,000~¥1,999¥1,000~¥1,999
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付款方式 |
无使用卡 可使用電子錢 (Suica等交通系電子貨幣) |
座位數 |
26 Seats |
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個人包廂 |
不可能 |
禁煙・吸煙 |
嚴禁吸煙 |
停車場 |
可能的 施設共用:中目黒GT駐車場(有料)69台 |
空間、設備 |
平靜的空間,有日式包廂 |
此時建議 |
許多人推薦的用途。 |
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關於兒童 |
接待兒童(接待嬰兒,接待學齡前兒童,接待小學生) |
備註 |
電子マネー(PASMO、Suica)可 |
こちらは10年ほど前に一度寄ったきりで、何となくそのままになっていた蕎麦屋。
場所は中目黒駅前の「中目黒GT」という巨大な複合施設の中。
創業は1985年で当時からこの辺りに在ったが、再開発によりこの建物が誕生した際に権利があるのでテナントとして入居したようだ。
実は前回訪れた際にメニュー構成から「一茶庵」系であることはすぐに判ったが、出自までは意識していなかった。
最近になって2年ほど前に消滅してしまった「鎌倉一茶庵」の出身であることを知った。
「鎌倉一茶庵」は「足利」から戦後間の無い頃に分かれた流れで、鶴岡八幡宮の門前に在った立派な構えの本店はじめ、その後に命脈を保っていた丸ビル5階の店にも数回訪れたが、今となっては懐かしいためこちらに再訪した次第。
「中目黒GT」の中のテラス棟2階で入口がちょっと分かり難いが、店頭まで行くとビル内のテナントとは思えぬ和の風情漂う構えである。
店内はテーブルと小上がり合わせて25席ほど。
13時を少し回った時刻で3組ほどの先客が居り、一人の私はアクリル板で幾つかに仕切られた手前の大テーブルの端に通された。
メニューは昼夜同じで、肴類の注文も可能。
まずはビール(ヱビス中瓶)で始める。
お通しには「揚げそば」がたっぷりと出された。
品書きに載る肴類には小サイズが用意されているのは有難く、その中から2品を注文。
「焼きみそ」(小サイズ:400円)は、当然ながら一茶庵伝統の杓文字に塗り付けて炙るスタイルで、白味噌に葱や丸抜きを混ぜ込ませる手法も基本通り。
小さ目の杓文字が使われているが、こんもりと盛られているので結構な量。
「天ぷら盛り合わせ」(小サイズ:950円)は天ぷらは海老一尾のみで、他は野菜を揚げた「精進揚げ」。
揚げの手法は衣が厚めのいわゆる'蕎麦屋の天ぷら'で、海老は結構な大きさで味もまずまずだが、むしろ野菜の方が美味しい。
舞茸・茄子・南瓜・おくら・人参のかき揚げで、小サイズと言えどもボリュームが有り、人参は少しゴリゴリしていたがそれ以外は持ち味や食感が生かされており、塩でも天つゆでも良かった。
酒は300㎖の呑みきりサイズの瓶が幾つか用意されており、その中から「初孫」を選択。
柔らかな口当たりと、後に残る奥行きのある旨味が心地よい。
これらで暫しの時間を過ごす。
蕎麦は昔ながらの一茶庵の手法に則り、基本の「せいろ」の他に太めの「田舎」、季節の「変わり蕎麦」など数種類を常時打っており、それらを組み合わせた「三色」も健在。
組み合わせを訊くと「せいろ・茶そば・けし切り」とのことで、これは「鎌倉一茶庵」が定番としていたスタイルのためこちらを注文。
懐かしい横長の蒸篭を3つに仕切った器で登場。
「せいろ」から啜るが、際立ったものは無く普通に美味しいと言った程度の蕎麦。
「茶そば」は本家に比べると色が薄いが、更科粉を湯捏ねにする手法は同じでややボソッとした仕上がり。
「けし切り」も同じような食感だが、芥子の風味は悪くは無かった。
一方のつゆは上々の出来。
濃さも甘辛さも中庸だが、一茶庵伝統の出汁の旨味と返しのコクのバランスの取れた仕事が息づいている。
蕎麦湯は昼の遅い時間帯のせいかとろみも白濁もやや強いが、ほぼ自然体で素直に伸びるため、徳利に残ったつゆも全てを飲み干すことで〆の満足度はまずまず。
結果的に味については「鎌倉一茶庵」の面影が辿れたことは良かった。
店の雰囲気にはあちらも閉店して久しい、青山に在った同門の「黒むぎ」に重なる部分も感じられる。
しかし全体的に見ると、良く言えば伝統が守られているが、悪く言えば昔ながらの仕事に固執しすぎ、といった印象が支配的。
メニューに載る肴類や種物は定番物がほとんど。
40年ほど前に「一茶庵」系列の店が都内に誕生した頃は、当時としては斬新なスタイルが物珍しかったが、それも今は昔。
このスタイルで商売が順調ならば口を差し挟むことでは無いが、本家はじめこの系列で消えて行った蕎麦屋の事を思うと、やや気掛かりでもある。
蕎麦屋の定法通りに中休み無しの通し営業を貫いており、家族経営のためにそれも可能のようだが、その分仕舞いが早い。(LO:19時半)
場所柄に即して夜にはもう少し凝った肴を用意するなど、少し営業形態を変えても良いかなと思う。