温かみのあるバーでゆったりと過ごす週末の夜 : Grande Fine

星空も眩しい都会の夜景。うっすらと思い出が、かけぬける。なぜか優しさを求めてしまい。そして人を傷つけたくない。こんな素敵な夜は大切にしたい。いろいろな思いを抱えて生きているが。その瞬間の生きざまを大切にしたい。心をこめて生きているのだから。

優しい言葉一つで冬中暖かい、という。言葉には魔力がある。言葉1つで人を幸せにするし、不幸にもする。その1つの言葉で勇気が湧き、失意の底に落ち込み。そして人を傷つける。バーでカクテルを飲んでいると不思議に言葉の意味を考える。重いなあと。

寒い、寒いある夜に。ICAROで教えてもらって訪問。なにか温もりを求めて。重厚な造りと落着いた雰囲気。まるで店の中が上質のマホガニーに包まれているかのよう。迎えてくれる店の方々が温かい。それがこの夜には嬉しい。それほど広くはないが余裕のある席の配置が心地よい。それに適当に放っておいてくれるので会話の支障にならない。

みかけないボトルが並んでいる。埼玉県秩父のイチローズモルトウイスキー。ブレンダーの土伊伊知郎氏が福島県笹の川酒造で貯蔵熟成した地ウイスキー。国産シングルモルト。すこしずつ人気が出て、今では海外にも知られる人気ウイスキー。豊かでまろやかという。

ただこの日はシングルモルトを飲む心境ではなく、まずはサングリア。温かみを大切にしたい夜だから。自家製でややもったりとした口当たり。そして〆にはマティーニ。寒い夜空に毅然と立ち向かうような力強い飲み口。やはり私にはマティーニは欠かせない。カクテルはマティーニに始まり、マティーニに終る。（この日はかなりのドライマティーニ）

つまみはプレッテルとスモークオリーブ。