巷のイタリアンよ、跪くが良い、の巻
日曜日の夜です。
自由が丘です。
今夜はイタリアンの食事会。
以前、恵比寿の焼き鳥屋さんで同席した方にお誘いいただきました、
イタリアワイン好きのラッコが、このチャンスをスルーするわけも有りません。
まさに隠れ家と呼ぶにふさわしいリストランテ。何度か他の会でご一緒した方をふくめ、九名の男女が閑静な住宅街の一角に馳せ参じます。
シェフはアクアパッツァにいらした方。
詳細は後述しますが、火入れのセンスが抜群。並み居る巷のお店をはるかに凌駕するその技量。
加えてソムリエの方のサーブも完璧。
最初はお任せで泡と白を呑み進めますが、時間の経過とともに、イタリアワインにこうるさいザビエルハゲオヤジが居ると察した手練れのソムリエ。
黒毛和牛の炭火焼きの際には、『赤はいかが致しましょうか?』と問われます。
初めてのお店なので、手頃なものが良いかと思い『そいではサンジョベで』と低姿勢のラッコ。
セラーに鎮座するレ・ペルゴール・トルテが脳裏を掠めたものの、そこは還暦の落ち着き。
はやる心を押さえ込み、『アマは有りまっか?』とキャンティでお茶を濁そうとしますが、ソムリエもさるもの、『アマはお取り扱いしておりませんが、サンジュスト・ア・レンテンナーノは御座います』とのお応え。
良い作り手です。
それにコスパも良い。
『そいではレンテンナーノのクラシコで、あっ、レゼルバじゃなくて良いっすよ』と釘を刺すラッコ。
軽くスルーしたソムリエ。
『ペルカルロもございますが』と、同じ作り手のスーパータスカンをそれとなく進めます。
ああっ、抜きたいんだよなぁ!
開けて欲しいんだろうなぁ・・・!
分かっている人に飲んで欲しいよね、そりゃぁ!
ひとりだったらその提案に乗っちゃうけど、軽く諭吉ニ枚は超えるし、車でいらした方もお出でだし、まだまだ酔っていないし、アハッ\(//∇//)\
なんて会話をやりとりしながら、なんだかソムリエの方も嬉しそう。
だって、ワインの話がしたいんだよぉ〜、絶対。
さてさて前置きが長くなりました。
いただいたコース内容は以下の通りです。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお楽しみいただけれは幸いです。
そしてご馳走さまでした。
<まとめ>
参りました。
イタリアンは三十代の頃、さんざん現地で食い尽くしたはずですが、やはり日本人シェフの繊細な仕立てには敵いません。
還暦オヤジの舌と胃を優しく程よくマッサージ。
甘鯛の松笠仕上げの火入れはパーフェクト。
イカ墨のショートパスタの、なんだよぉ〜、赤ちゃんの頬っぺたのようなムニユムニュ食感。
加えて、沼津の食肉屋さんから仕入れたイチボの肉質と炭焼き加減。肉は火入れが良ければ塩と胡椒で十分。
ああっ、ウンマかった。
〆にはグラッパとブックラム、シチリアはパンテレリア島のビンサントをいただき、久方ぶりのドルチェビータに酔い知れたラッコでした。
<コース内容>
●ストゥッツィキーノ:
・今日の歯ぎれ野菜と塩と水だけの野菜スープ
・豚肉のサルシッチャを詰めたオリーブのフリット
●アンティパストミスト:
・甘鯛:昆布〆
・スジアラ:サラミ仕立て
・太刀魚:炙り、走水産
・白いか:ソテー、トマト
・炭焼き:シャブシャブ仕立て
●グリリアータ:
・甘鯛:クロッカンテ、松笠仕上げ
・揚げ茄子:冷製マリネ
●ズッパ:
・スジアラ:ヴァポーレ
・ドライキノコ
●冷製パスタ:
・フェデリーニ:ジェノベーゼソース
・太刀魚:炙り、走水産
●ショートパスタ:
・トロフィエ:イカ墨
・白いか
・焼き茄子
・バジル
●ブラチョーラ:
・イチボ
・インサラータミスタ
●デザート:
・桃のコンポート
・ヨーグルト
<お酒他>
・Franciacorta:DOCG
Antica Fratta, Cuvee Real, Brut, NV
Cha90%/PN10%
・Vallee d'Aoste:DOP
Blanc de Morgex et de La Salle, 2019,
Maison Vevey Albert
・Chardonnay Colline Pescaresi:IGT
Abruzzo, 2017
・Vino Rosato:
Anphora:Rose Maria, 2020
・Chianti Classico:DOCG
San Giusto a Rentennano, 2016
・Grappa:
Nebbiolo di Valtellina, Invitti, 2015
・Passito di Pantelleria:DOC
Bukkuram, Marco de Bartoli, 2014
・ダブルエスプレッソ
店名 |
Mondo(Mondo)
|
---|---|
類型 | 義式 |
預約・查詢 |
03-3725-6292 |
可供預訂 |
僅限預約
アラカルトはなく、おまかせコースの用意。ご予約の際お苦手な食材をお申し付けくださいませ。 |
地址 |
東京都目黒区自由が丘3-13-11 |
交通方式 |
從東急東橫線·大井町線“自由之丘”站正面出口徒步8分鐘從自由之丘站的正面口檢票口出來,在巴士終點站的右側盡頭“蜂之家”和“瑞穗銀行”所在的十字路口向右轉。沿著“咖啡茶館・集”和“瑞穗銀行”之間的道路 (卡特萊亞路) 走300米左右,在坡頂處磚瓦結構的威尼斯風格商業設施“Lavita” (LA VITA) 的十字路口左轉。那裡是綠色小街。沿著那條路一直往前走500米左右。中途一直是住宅區,沒有店鋪。綠色小街的終點,盡頭是mondo。入口附近的腳下有透明的玻璃球。仔細一看,那是招牌。以玻璃球為側目,沿著被木牆包圍的飛石小徑前進。從裡面靠右手的樓梯下去,左邊就是店的入口。從東急東橫線自由之丘站按上述路線900米徒步11分鐘 距离自由丘 631 米 |
營業時間 |
|
預算 |
¥15,000~¥19,999 ¥6,000~¥7,999 |
預算(評價匯總) |
¥20,000~¥29,999¥10,000~¥14,999
|
付款方式 |
可使用卡 (JCB、AMEX、VISA、Diners、Master) 无使用電子錢 无使用二维码支付 |
服務費收費 |
10% |
座位數 |
10 Seats ( 座位數從16個減少到10個,成為了更加細衹的服務。) |
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個人包廂 |
不可能 |
包場 |
不可能 |
禁煙・吸煙 |
嚴禁吸煙 |
停車場 |
不可能 附近有P號硬幣,也沒有停車場。請不要騎單車、摩托車來店。 |
空間、設備 |
時尚的空間,平靜的空間 |
酒水 |
有葡萄酒,對葡萄酒講究 |
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料理 |
對蔬菜菜式講究,對魚類料理講究,提供英文菜單 |
此時建議 |
許多人推薦的用途。 |
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位置 |
神秘不為人知的餐廳,家庭式餐廳 |
服務 |
可提供慶祝・驚喜的服務,有品酒師 |
關於兒童 |
電話受理帶孩子的預約。 |
服裝規定 |
請不要穿短褲涼鞋,太休閒了。Please Refrain from musical shorts and sandals that are too casual |
網站 | |
開店日 |
2008.7.8 |
備註 |
自2018年8月起,大桌子將由顧客共享。這些菜餚還具有更多製作者的特色。即使是第一眼看到的菜餚,也會有更深的味道。套餐午餐為6,600日元(含稅),晚餐為13,200日元(含稅)。預訂時,請務必告知我們您是否有任何不耐受或過敏情況。我們無法滿足當天提出的請求。謝謝。 |
店鋪公關 |
在自由之丘的隱蔽型旅館,品嘗北和南義大利孕育出的鄉土美味
【Mondo】是一家位於自由之丘住宅區的隱密義大利菜。從車道進入小路,走下樓梯,在一棟獨立住宅中找到一家商店。我們特意選擇了一個很難找到的地點,因為我們希望您享受到達那裡的興奮。店主兼主廚宮城泰彥回應了客人的期望。午餐和晚餐的食物為單一套餐,並撒有時令食材。以宮城先生在義大利北部和南部學到的当地美食為基礎... |
日曜日の夜です。
自由が丘です。
今夜は凡そ一年半ぶりのこちら、【mondo】さんにお伺いしました。
お店と懇意にしている方が主催された食事会です。
目玉は京中(熟成牛の嚆矢、中勢以さんが京都に移転され、京都 中勢以の屋号に)の熟成牛。
その中勢以さんですが、十数年前に線路の反対側に小売りの路面店を出されていた頃、ノテノテとお伺いして熟成牛のウチモモを購入。ラッコの巣のフライパンでステーキにしましたが、舌の鋭敏な亡きカミさんも納得の旨味。
当時はまだ馴染みのなかったドライエージングの技術に、やはり、違うなぁ、と感動したものの、なかなか再訪に及ばず、いつのまにか京都に移転。
そのお肉をいただけるなんて、こんなチャンスを逃す訳も有りません。
集合時間は18時。
再開発中の駅前を抜け、お店の前に到着。細い小径を抜けて階段を降りるとお店の玄関。隠れ家感、満載ですね。
さてさてそれでは本題です。
いただいたコース内容は以下の通り。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお楽しみいただければ幸いです。
そしてご馳走様でした。
<まとめ>
店内に入りソムリエの方にご挨拶。
一言二言会話を交わしていると、『ああっ、二年前、サン・ジュスト・ア・レンテンナーノのキャンティをご注文された方だ、思い出しました、アハッ』と、笑顔の田村氏。
『ええっ、良くぞ覚えていらっしゃいました』
『勿論です。今夜も基本はペアリングをご用意しておりますが、何かお好みのワインが有ればボトルで空けちゃいましょう』
『中勢以さんですからね、やはりサンジョべかネッビオーロかな?』
『ネッビオーロはね、熟成肉にフィットした経験が無いんですよぉ』
『アイヤァ、そいではやはりサンジョべのスーパータスカンで決まりかな?』
『ハハッ、そいではペルカルロですかね。2014と2015が今は飲み頃ですが』
・・・と会話を楽しみ、2014と2015の特徴をご説明いただいた上で、華開きが早い2014を選択。
アアッ、ワインの会話は楽しい。
『カーゼバッセのリゼルバ1999を空けていただく方が居らっしゃらないかなぁ』なんて次のジャブを放つソムリエ田村氏。
『ううっ、さ、誘われてしまいました、グフッ』と幹事に秋波を送るラッコ。
『上限を決めてからにしましょう、エヘッ』と幹事さま。
ああっ、楽しかった、グフッヾ(≧▽≦)ノ
<コース内容>
京中(京都 中勢以)さんの熟成肉は常備されているわけでは有りません。ご興味のある方は、お店とご相談されるのがよろしいかと思います。
ワインは基本のペアリングに加え、メインにペルカルロを選択しました。
⚫︎Aperitivo:食前酒
・Spumante:Alto Adige, Metodo Classico,
2023, Haderburg, Cha90/PN10
⚫︎Stuzzichino:突き出し
・野菜のスープ
・オリーブ:フライ
⚫︎Antipasto Misto:
・シャブシャブ:クリ(腕)、玉葱ソース
・太刀魚の炙り:レモン
・フリッタータ:由比産桜海老、チーズ
・フリット:王様椎茸、函館
・リエット:メガネ(骨盤横の肉)
⚪︎Collio:DOC, Edi Keber, 2020, RG/Mal
⚫︎Zuppa:
・太刀魚:江戸前
・生ハム:京中
・ホウレン草
・ひよこ豆:ウンブリア州
・出汁:太刀魚の骨
⚪︎Campania:IGP, Particella928, Fiano100%,
2018, Cantina del Barone
⚫︎Primo Piatto:
・熟成但馬牛
・レッサート(茹で料理):低温調理
・めがね(骨盤周辺部位):二か月熟成
・白アスパラガス
・薬味:蕗の薹他の春の山菜
⚪︎Venezia Giulia:IGT, Ribolla100%, 2010,
Josko Gravner
⚫︎Risotto:
・桜海老:由比
・アオサ海苔:球磨川
・柚子胡椒
⚪︎Cerasuolo d’Abruzzo:DOC, 2020, Amorotti
⚫︎Pasta:
・リングイネ
・王様椎茸:函館
・熟成豚ハム:京中
・レフォール(山ワサビ):福田農園@北海道
⚫︎Secondo Piatto:
・熟成但馬牛:クリ、京中
・インサラータミスタ
⚪︎Toscna:IGT, Percarlo, 2014,
Sangiovese. San Giusto A Rentennano
⚫︎Dolce:
・甘夏ババレーゼ:裏庭で収穫
⚪︎Double Espresso