当たり前とは言えない : Raira Irai

その昔、石神秀幸氏のラーメン本にてけっこうなプライオリティでレコメンドされてた当店、だがあの頃は私自身の好みが偏ってたから訪問は一回きりだった。あれから20、いや25年？今食べたらどう感じるだろうか…。

…というのはあとからひっつけた訪問動機で、今日は長崎が休みだったからそういや駅のあっち側にもなんかあったっけ、みたいな気分でお訪ねしたのみ。だが、これがすごいアタリをかっ飛ばしてくるのだ。

ちゃんぽん：すでに対長崎比￥300もお高いんですけど！当店に来なかった理由はこれだ！なんてブツブツ言いながら待つｗ。ラーショみたいなつばのついた丼に入ったちゃんぽん！色彩は派手だがあまり目立つつ具材はないが…。スープは白濁…と見えて細かい粒子の調味油が浮いてる。これはこれで自在に味を操れる良さが。ではではいただきます。……うっウマイ！強烈なボディというのではないんだが、そこそこしっかりしてて、海鮮ほかのあるべき味がちゃんとして、それらが整ってる！めんは丸断面の太麺で、サクッとしててより本場っぽい。こういうの久しぶりだなあ。

たとえどんなに材料ふんだんに注ぎ込んでも、これ程美味しくなるかはまた別の話であって、ここにプロのひみつがあるのだろう。もちろんそれに相応して高いが、「高くてうまいは当たり前」をも超えた境地に当店はある。こんご他のものを食べて、あるいは同様に美味しくてもっと安い都内某店で食べて評点が＋ーされることはあるかもしれないが、今回のこの点数はちゃんぽん食べた偽らざる気持ちです。