レーズンサンドが名物のカジュアルなパティスリー : Remondoroppu

諸々食べ歩いていると口直しに甘いものが恋しくなる。大行列とメンチカツが名物の「さとう肉店」脇の路地界隈は、吉祥寺の原宿とも言えるほどに多くの人が行き交う通りに面しアクセスは抜群。


一見テイクアウト専門に見えるが、店の隅に簡易イートインを見つけたので店員に利用を告げると席で待つようにとのこと。ショーケースを一通りねめまわして唾をつけたら着席。お冷やを持って現れた店員に店の看板メニューと思しきレモンパイにアイスカフェラテをつけてオーダー。

人の往来が盛んなのがガラス越しにも分かる。ひとつ離れた席ではカップルが楽しそうに談笑中な以外、他に客の姿が見当たらないのもなんか奇妙な感覚だ。

やがて到着したレモンパイ、なかなかのボリュームがあって見ただけでよだれが出てきそう。このよだれは食いしん坊のよだれではなく、レモンなど酸っぱいものを見たときに出る条件反射のよだれである。念のため。

フォークを突き刺すとスッと底まで突き抜ける。チョコレート風味のシフォンをベースにレアチーズとスフレが層を成す。表面は炙ってあり香ばしく、クリームブリュレのそれ。そしてスフレに甘酸っぱいレモンの風味が加味してある。美味い。

スフレのおかげで非常に軽く「アンナミラーズ」のレモンパイに比べると物足りなさも。まあでも食後の別腹と捉える向きならばそれもよかろう。美味しかったのでテイクアウトしたかったが、帰宅予定が夜になってしまうので断念。

店内で供されるコーヒー類は最近採用する飲食店が増えてきたCOSTAブランド。コカコーラ社が展開する、ちょっと酸味が特徴なのはヨーロッパ仕込みだからだろうか。コンビニなどで売られているペットボトルは量の少なさと値段からコスパはあまり良くないと思ってたけど、飲食店で出されるとなぜか信頼して納得してしまう。


雑踏と散策に疲れて1,000円で小休憩できるひととき。ここのレーズンサンドは創業以来の人気商品らしく、地元の名産品にも指定されているとか。他に美味しそうなカラフルなケーキやパイが並んでいたので、吉祥寺散策の際にはレーズンサンドの味見も兼ねてまた立ち寄りたい。