今宵も感銘！こだわり抜かれたお寿司 : Sakita

久し振りの訪問となりましたが、やはりさき田さんの研ぎ澄まされたこだわりには毎度唸らされますね。

1品とて、手抜かりなど無く全てが美味しすぎるのです。この日も大将のこだわり全開で、日々、進化を遂げるお寿司なのだなということも再実感です。

平日18時の予約でしたがこの日は満席でした。

場所柄、駅からかなり離れている住宅街の真ん中という立地とあってか平日は余裕がある模様。

今は日曜定休となっているのを月曜、火曜に変更し、日曜の営業を検討しておられるとのことでした。

日曜営業となれば訪問しやすくなるので私にとってはありがたい限りです。

井の頭公園付近の住宅街ど真ん中。最近でこそ中華そば向日葵さんという人気店が出来ましたが、飲食店を設置するには不向きな立地だと思われる場所に、お寿司屋さんの中でも私がある意味究極レベルにあるだろうと思っているお店があります。

1日3組しかお客を取らないので予約を取れる日が限られるのですが、3週間前に電話して平日夜の予約を押さえ、知人と3名で久し振りの訪問です。

まさに住宅街にひっそりと、静謐に佇むという店構え。以前と変わらぬ雰囲気の中、靴を脱ぎ、掘り炬燵式のカウンター席へと着座します。

相変わらずのこだわりを全面に打ち出す大将。まさに「魚の声を聞く」という感じで、魚が持つポテンシャルを最大限に引き出すことを信条にされているということで、前回3年前の訪問時よりは格段に美味しくなっているはずと仰る通り、どのネタも最高のクオリティを引き出されておりました。

今回特に驚いたのは牡蠣やトリ貝。生で新鮮、凄烈な美味しさと思っていたら、ちゃんと火を通しているということ。同行者も、同席した他の組の方も皆、驚愕でした。火を通しているなど、にわかに信じ難いです。

このように、どの魚、魚介類に対しても寿司としての命を最大限に与え、引き出して昇華させる大将のこだわりが今回も炸裂していて、楽しすぎ、美味しすぎの時間が過ぎていきました。さき田さんは相変わらずの唯一無二感でした。

お酒も新政No.6など、厳選されたセレクトも健在です。奥様の接客も落ち着いていながら的確で、さすがでした。

大将曰く、うちのにぎりは女性が好むくらいのサイズにしていて、それが一番寿司として美味しいと思っています。お腹もちょうど良いはずです。追加も受け付けておらず、おまかせのみで完結させます。というこれまた他にないこだわり。ただ、これは確かにお酒を飲む人が多い男性や、たくさん食べられないという人が多い女性にとっても大半が満足できる形なのでは？と今回実感させられました。

銀座でこのクオリティの寿司を食べたら確実に寿司だけで3万超えかと思いますが、お酒を結構飲んで2万ちょいは相変わらずコスパがぶっ壊れだと思えました。大将としては、街の人が気楽に来てもらえるお店を目指してこの地にこの値段帯で始めたけれど、グルメサイトで全国から来るようになって逆に困ってるんですよ、なんて仰っていましたからお値段はこれからも頑張られるのではないかと思います。

次回は、大切な人を連れてまた来させていただきたいと思います。こちらに来させていただくのは楽しみで仕方ありません。