猫がいます。 : Akahoshi

引っ越した先の近くにあったので行ってみました。

外観は古い。のれんは入口の扉をすべて覆うくらい長く、外からでは中の様子をうかがい知ることは出来ません。というか、このお店はやっているのだろうか。看板には明かりがついているので、やっていることは間違いないのでしょうが…ハッキリ言って、一見さんには非常に入りにくいお店です。
意を決してのれんをくぐると、女将さんが丁寧に向かい入れてくれました。一安心。
店内はカウンターが５席程度と、座敷が３卓ほど。意外と広いです。既に常連さんと思しき方が、御主人・女将と談笑されていました。

とりあえず瓶ビールを注文。メニューにはアサヒスーパードライと書いてありましたが、出てきたのはキリンラガーでした。私はキリンの方が好きなので構わないのですが、アサヒが飲みたい方は注意してください。
食事のメニューは豊富。肉は焼き鳥から牛・豚焼肉、牛すじやローストポークなど多種多様。魚も刺身（日替わりでしょうか）からフライまで。その他、漬物や冷奴といった定番のつまみ、ラーメンやチャーハン、焼きそばといった食事もそろっており、居酒屋チェーンもびっくりの守備範囲です。

少し変わったものを食べてみたいので、牛すじ激辛炒めなるものを注文。調理は御主人がおひとりでされているようです。
程なくして牛すじが運ばれてきました。牛すじと一緒に玉ねぎが炒めてあり、マヨネーズが添えてあります。激辛というので、真っ赤な外観を予想していましたが、見た目はいたって普通の肉炒め。かなり大振りにカットされています。
一口食べると、牛すじのプルプル、クニクニとした触感が楽しいです。固さや臭みは全く感じません。
これは旨いな、と思っていると、唐辛子系の結構な辛さが後からやってきます。ビールが進む辛さです。

ビールと牛すじを空にして、締めに喜多方ラーメン（醤油味）を頂きました。外に喜多方ラーメンののぼりも出ており、おすすめのようです。醤油味の他、塩、味噌味もあるようでした。
これもなかなかおいしい。見た目はまさにオーソドックスな喜多方ラーメンですが、もちもちとやわらかい本格的な麺が、そこらの居酒屋のラーメンとは一線を画しています。ご馳走様でした。

食事もおいしく、価格もリーズナブル。ご主人と女将さんの人柄もよく、通いたくなる店だと思います。

ただ一点、かつ私にとって重大な難点が。
お店で猫を飼っており、その猫がお店を出たり入ったり。厨房の方にも入ったりと、自由に放し飼いされています。

私は飲食店に動物がいるというのは、衛生的観点から言って絶対にありえないと考えており、ましてや、店の中だけでなく、外も自由に出入りするとなれば、動物を通じてどんな汚れや菌がお店に入ってくるのか…想像したくありません。
そういうのを気にされない方、思い切ってのれんをくぐってみれば、お気に入りのお店になるかもしれません。

私は、残念ですがもう行かないと思います。猫さえいなければまた行ってみたいのですが。