地球を食べる : Mon Petit Cochon Rose

千石〜巣鴨エリアにあるカウンターフレンチ。
奥行きを持たせず、通りにじかに面した扉なので
うっかり通り過ぎてしまいそうな外観ですが、
中はこじんまりと寛げる空間になっています。

ランチはお任せ3500円のみ。

アミューズ、アントレ、ポタージュ、メイン、
デセール、小菓子・コーヒーと充実のコース。
干し葡萄など練り込んだ、旨い自家製のパン付。
さらにメインは結構なポーションで、豚の場合、
一般的なフレンチの２倍の近いボリュームです。

味付けは繊細というより、男らしいフレンチ。
分かりやすく味を重ねますが、相性が良くて
腕は確かだと感じました。と思いきや、デザート
の飴細工は突然、繊細で遊び心に溢れる展開（笑

値段を考えると満足感の高いランチになるかと。
ビストロ寄りで、しっかり味で行きたいときに
お勧めです。


■アミューズ〜カルボナーラ
　いきなりこんなのが出るとは予想外（笑）
　麺の代わりにエリンギが使われていますが、
　なるほどこりゃカルボナーラだわ。
　ただただ旨いですね。センスを確信。

■アントレ〜下関から取り寄せた鯨のベーコン
　ノルウェーサーモン、菜の花とともに
　こういう組み合わせは初めてです。
　辛子マスタードマヨ的なのが乗ってますが、
　さっぱりしていて美味しいです。
　鯨の脂身、すっげぇコクだなぁ。

■ジャガ芋と酒粕のポタージュ、白子ソテー乗せ
　先日、レフェルヴェソンスで似たようなのが
　出ましたが、こちらの方がシンプルで判り易く
　好きかもしれません。酒粕はクドさを発揮する
　手前くらいなので、苦手な人でもいけそう。
　
■千葉県旭市産いも豚ロースト
　とりあえず、ポーションの大きさにビビる。
　しっかりしつつも歯の入りやすい肉質で、
　脂が非常に旨いですね。商品の審査員さんの
　情報で『いも豚』という銘柄が使われている
　のは知っていましたが、旨かったと伝えると
　さつま芋をエサに使うことで、オレイン酸を
　通常の３倍含む、とご教示。このことにより
　脂の融点が低下し、脂身のしつこさも無い。
　非常に甘く秀逸な脂身、あっさりと美味です。

■デセール〜地球の飴細工
　こりゃあ美しいわ。割るのがもったいない。
　芝居でなく大きなリアクションを取ってしまう
　と、シェフも嬉しそうに説明してくれました。
　今月から、だそうです。地球を割ってみると
　中身は苺、ブルーベリー、水羊羹、クリーム、
　ヨーグルトムース、てな感じでした。

■小菓子＆コーヒー
　小菓子は豚のチョコレート。レモングラスの
　ハーブティーで元気も出ました。


地元にあったら通うなこれは。
ごちそうさまでした。