北区堀船・都電「梶原」、中華料理「生駒軒」。【2nd】
現存し、僕が知っている「生駒軒」ではNo.1である。
あくまでも、チャーシューメンとチャーハンの評価での話ではあるのだが。
生駒軒のああだこうだについては、今まで書いてきたので繰り返さない。
ただ、年齢とともに、より生駒軒が好きになってきたように思う。
「生駒軒」という暖簾は、あまり体系的に捉えた情報が無い。
ただ、こうして何店舗かに訪問していると、ある特徴がわかる。
例えば、ラーメンに鶏油を使っている系と、そうでない系譜がある。
愛用していた地元・池袋2丁目の「生駒軒」は使っていなかったが、最愛用していた池袋本町の「生駒軒」は使っていた。
京橋・築地・月島・東中野・菊川(現:生駒菜館)は使っていないと記憶している。
台東区三筋とこの梶原の店では使っている。
僕は、鶏油の生駒軒が今は好きなのだ。
「焼豚メン」(850円)+「半チャーハン」(450円) ―― 写真の通り。
チャーシューメンが10円値上げし、半チャーハンが30円値上がった計算になる。
今まで勝手に1,260円払ってきたが、1,300円だった。
前回までと全く同じメニューなので、新たに書くコトもない。
変わらない美味しさである。
こういう感じ、僕にとっての最終系なのかも知れない。
生姜と鶏油のチャーシューメン。
また赤身のチャーシューが何とも美味。
いつも書いていると思うが、麺も注文しているにもかかわらず、必ず付いてくるチャーハンスープ。
コレが、またイイのだ。
うん、ほっこりとじんわりと美味しい。
ごちそうさまでした。
(文責:京夏終空、2022.2.1)
(9件/3.13)
北区堀船・都電「梶原」、中華料理「生駒軒」。【2nd】
この店も、わざわざ都電を途中下車して寄る店である。
梶原駅には、そうそう用事は無い。(笑)
でも、例えば、都電で東池袋四丁目から荒川方面に向かう場合など、ちょっと途中下車の時間を考慮し出かけたりするだけである。
「2回目」と表示されるが、15回目ぐらいだと思われる。
僕は、基本的に自分で「4.0」以上の評価をした店で、比較的身近にある店には、まず再訪しているし、その再訪で評価を確認し、微調整をしている。
遠方の観光地や出張先などは別にして、好きな店だからこその評価であり、好きなら再訪するでしょ。
それに、食べログレビュアーとしての責任も感じるし…。(笑)
ただ、十人十色、あくまでも、自分の好みというコトである。
ただ、その「好み」も時系列でとらえれば、変わっていく可能性もある。
そして、年齢とともに微調整を加えるわけである。
若干、評価を上げた。
「生駒軒」、東京にはたくさんある。
ただ残念ながら、我が地元・池袋では3店舗とも閉店した。
東池袋にあった「東池袋・生駒軒」を随分昔に、池袋2丁目にあった、ジャスト地元の「池袋・生駒軒」を2014年7月に。そして、僕の最愛の生駒軒だった池袋本町にあった「池袋本町・生駒軒」を2016年3月に。
この店から比較的近くの北区豊島の店、築地・月島・御徒町界隈の2店・東中野など、レビューした店もあれば、まだしていない店もあるが、今まで相当数の生駒軒には訪問してきた。
約20年前頃には、職場の近くだった京橋・生駒軒に週に2,3日は通っていた時期もあった。
その店も随分前に無くなったのだが…。
さて、この店である。
ここ最近、食べるモノは、いつも同じである。
「チャーシューメン」(840円)+「半チャーハン」(420円) ―― 味については繰り返さないが、ラーメンの油感が前よりもやや強くなった気がする。
永福町大勝軒並みのデカい器に、これまた、なみなみ一杯に入れられたスープが何ともイイ。
そして、半チャーハンにも、必ず付いてくるスープもイイ。
今の人は、きっと、単に「昔ながらの中華そば」で済ましてしまうだろうラーメンだが、似ている同様のラーメンを何杯も食べてきたからこそ、この店の一杯が非凡であると僕は感じる。
薄いのでなく、淡い。しかし、力強さがある。
濃いモノが必ずしも力強いとは限らない。淡い力強さだって存在する。
そう思っているのだが…。
大満足。ごちそうさまでした。
今回、10ヶ月近く空いた。
お父さんもお母さんも元気そうで何よりである。
メニューに無い「半チャーハン」をいつも勝手に注文し、勝手に1,260円払っているが、メニューに無いからこそ、値上げされたかどうかも確認せずに、先手を打って、お釣りの無きよう、ちょうどで払う。
大丈夫かな?(笑)
(文責:京夏終空、2019.3.30)
(5件/3.07)
北区堀船、都電「梶原」駅近くの「中華料理 生駒軒」。【2nd】
2015年、マイベストレストラン入り!
僕は、この3年、マイベストレストランは、その年に初めて出会った店から選ぶようにしている。
そうしないと、毎年、ほぼ同じになってしまう。
50年も生きてくると、そうそう変わらない。それが「おすすめレストラン」であったりする。
未アップであったが、昨年12月の1回目の訪問後に書いた文章である。
9月に初訪し、今まで5回訪問している。
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いよいよ12月に入り、年も押し迫ってくる雰囲気が街中にあふれ出す時期がやってきた。
普段、どちらかと言えばあまり賑やかでない商店街も、クリスマス用の電飾などを店頭に掲げているので、何だかちょっとだけ華やいだ気分が感じられる。
その日、夕方18時過ぎ、僕は、梶原商店街にいた。王子駅から都電で2駅、明治通りに分断されるように、駅のホームが北側と南側に分かれている。梶原駅を降りるとスグそこに梶原商店街はある。
道幅こそ広めな商店街なのだが、人出の数は少ない。川魚専門店や惣菜を売っている肉屋などの前に若干の買い物客は認められるものの、小学校の校門前にあるような昭和の文房具屋や、地味な色合いのおもちゃ屋や、どうやって生計を立てているのか心配になるような洋服店などがある。
踏切のベル音や、軌道をギィーっと走ってゆく都電の音の雰囲気が、昭和感を満載に感じさせる原因の一つでもあるような気がする。
「生駒軒」、この店を目指して僕はやって来た。今年の9月の初旬に訪問してから、気に入って通っている。
食べるモノは、いつも「チャーシューメン」(¥840)と「半チャーハン」(¥420)である。まだ、決して常連と言えるほどではないが、地元の人であろう客も、僕が「半チャーハン」をコトバにして注文すると、「えっ?そんなメニューあったっけ?」というような感じでメニュー表をのぞき込む様子に遭遇する。ちょっと優越感に似た雰囲気に浸れる。
何なら、小銭も用意して、おつりの無いよう¥1,260を提供台のトコロにおいて店を後にするときも同様な感覚を感じ取れる。あの人は、メニューに無いモノを注文して、なおかつ価格まで把握しているんだと…。
しかし、そんな小市民的な満足感?感慨?を抱きたくて僕はこの店に通っているわけではない。
ウマいのだ。
いや、正確に言えば、合っているのだ。
この味に…。そして、この街に…。
僕は、梶井基次郎の檸檬執筆時ではないが、古くて見すぼらしくて美しいものに強くひきつけられると思う時がある。
この梶原商店街は、その感覚が、まさにビンビン来るのだ。
ココに通うのは、まだ当分やめられそうもない。
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一度だけ、「餃子」(¥470)も食べてみたが、なかなか美味しい。ニラ・ニンニクの王道の焼き餃子だ。
あと、お水は混雑時は、セルフになるようだ。
入口付近にあるウォーターサーバー下にコップがあるので、それを取って自分で水を入れる。
土曜日の昼は混んでいる感じが強い。
また、出前に行くとしばらく戻って来ないので、その間、待つコトになる。
テレビもあるし、週刊マンガもある。
そういう店である。
(文責:京夏終空、2016.1.16)
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またまた見つけてしまった「生駒軒」。
やはり、調べてソコにあると知って行くより、偶然出会った方が、感動は大きい。
そして、ウマけりゃ、感動を通り越して、この店に出会えたコトをひたすら感謝する。
北区堀船、王子駅から荒川方面の明治通り沿いに都電の線路を越えるあたり、「梶原銀座商店街」「梶原仲銀座商店街」がある。今は「ショッピングロードかじわら」の名で親しまれているようだ。その商店街の中に、この「生駒軒」はあった。
1週間ほど前に、偶然に東中野「生駒軒」に出会い、今回は短い間隔での強い引きになった。昼の仕事も終わり、夕刻商店街をブラブラしていた18時半過ぎ、最近はすっかり日も短くなった。夕食の買い物客に交じりお店を見てのそぞろ歩き。それほど大きな商店街ではないが、魅力的な店々が並ぶ。しばらくすると、「中華料理 生駒軒」の看板を発見。東中野は「中国料理」だったが、旧池袋店も池袋本町店もココも、頭に冠しているのは「中華料理」である。その違いなどがあるのだろうか。
赤い庇に、黄色文字で「生駒軒」と書き抜かれている。商店街と細い路地の角地であり、路地側の窓は開け放たれていた。カウンター席と、奥に団体席のようなテーブル席がある。ご夫婦でやられている感じ。オヤジさんは、難しそうな雰囲気を漂わせていて、調理中の眼差しが鋭い。
「焼豚メン」(¥840) ―― 素晴らしいビジュアルだ。器の表面が、ほぼチャーシューで覆われている。厚みはあまり無いが、1枚がデカい。そのチャーシュー、メチャクチャウマい。脂身の少ない赤身部分のキレイなチャーシュー。ほぼ、ひと目惚れ状態である。
麺は、細縮れの多加水麺の中華そば。スープは、最初に生姜の風味がくる。鶏ガラ醤油だと思われるが、豚ガラもプラスされているかも知れない。生姜と書いたが、その風味は、よくあるような生姜の使い方・配分でないので、スープを飲んでいると、そのアクセントが単調になっていない。深みのようなモノまで感じる。このスープ、かなり気に入った。似たようなモノはきっと山ほどあるが、独特さは光っている。
メンマ・薬味ネギも美味しいし、イイ働きをする。そして食べ進むと、器の底から海苔が1枚出てきた。斬新だ。はじめは、何か、中央部がやけに黒々としているコトに懸念を抱いていたが、海苔だったのだ。そして、終盤に、その海苔がバラけて、スープを飲む際にレンゲですくうと、その切れ端が入ってくる。コレ、計算されているような気がする。この店のオヤジ、タダ者では無い?
「半チャーハン」(¥420) ―― メニューには無かったが、出来ますか?と聞いて出してもらった。だから、価格は合計金額の1,260円から差し引いた額とした。なかなかの量がある。味は、やや薄めだが、ラーメンのスープを飲みながらでも活きる味付け。やきめしタイプ。バランス的に玉子が多いと感じた。ウマい。
よく、こういう注文の仕方をすると、チャーハンのスープが省略されるケースがあるが、この店は、キチンと、半チャーハンにもかかわらず、スープが付いてきた。そして、そのスープが酸味を帯びた濃いめのスープで、ラーメンのスープとは別物で美味しいのだ。コレも、イイ。
全てにおいて、よく考えられている料理だと思った。
単なる町の中華屋の「生駒軒」では無い気がした。
大満足。ごちそうさまでした。
また、スグ再訪するコトだろう。帰りしな、商店街から、明治通りを越え別の商店街「上中銀座」にも足を向けた。ウマそうな弁当屋、うどん屋など、意外にシッカリした感じの店がある。どんどん進んで行くと、JRの線路端に出た。
その時、急に雨が降り出した。あわてて、近くにあった町工場の軒下に避難した。この辺りは、町工場のような感じの工場も多い。軒下でしばし佇んだが、なかなか雨は止みそうにない。いよいよ本降りになった感じだ。工場の人が1人、ずぶ濡れになって出先から自転車で帰ってきた。
「あぁ~、やんなっちゃうな。びしょ濡れだ。」
「スミマセン、軒をお借りしてます。」
「急に降ってきたね。ゆっくりしてってよ。」
その町工場は、昔の小学校の校舎のような、建物の真ん中に長い通路がある一風変わった造りだ。よくないとは思いながらも興味本位で少し中の方へ入ってゆくと、金属加工の独特の油のニオイがした。
あぁ、雨のニオイと、この油のニオイの二重奏。懐かしいな。遠い昔、よく感じたニオイだ。
後ろで大きな音が鳴り響き、振り返る。
スグわきの、線路を、満員電車が通過して行った。
(文責:京夏終空、2015.9.3)
店名 |
Ikoma Ken
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類型 | 中國菜、拉麵、餃子 |
03-3911-7658 |
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可供預訂 |
無法預約 |
地址 |
東京都北区堀船3丁目32-3 |
交通方式 |
都電荒川線梶原から1分 距离梶原 135 米 |
營業時間 | |
預算 |
¥1,000~¥1,999 ~¥999 |
預算(評價匯總) |
¥1,000~¥1,999~¥999
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付款方式 |
无使用卡 无使用電子錢 |
個人包廂 |
不可能 |
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禁煙・吸煙 |
嚴禁吸煙 |
停車場 |
不可能 |
空間、設備 |
有吧檯座位 |
此時建議 |
許多人推薦的用途。 |
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続・現存し、僕が知っている「生駒軒」ではNo.1である。
あくまでも、ラーメン・チャーハン・餃子の評価での、僕の好みの店という話ではあるのだが。
生駒軒のああだこうだについては、今まで書いてきたので繰り返さない。
ただ、年齢とともに、よりこの店の味わいが好きになってきたように思う。
こういう店、いわゆる普通の町中華・街中華を、かなりの高評価にしてしまうのは、偽のグルメに侵されている側面も考えられる場合が多い。
しかし、そう認識した上でも、棲家からは不便な場所にあるにもかかわらず、こうして通っているのだから、好きなんだろう。
少しだけ生駒軒を語れば、その系列では、僕の好みで言えば、鶏油を使っているかどうかで、まず好みの差が出る。
だから、地元・池袋にも3店舗あったが、圧倒的に池袋本町の生駒軒を愛用していた。
まだレビューすらしていないが、台東区三筋の生駒軒もそうであり、何度か通った。
もっと遡れば、約25年ぐらい前、京橋の企業戦士だった頃は、京橋生駒軒に、週2,3で通っていた人間である。
さて、この店である。
僕が初めてこの店のレビューをした後も、生駒軒の最古店説や、ネットではいろいろ書かれている。
『生駒相互親睦会』の名簿の先頭に書かれている件もあり、今までのネットでの通説、東向島の玉の井店や人形町店の説を押し破って、急浮上してきた感じがする。
ただ僕自身は、あくまでも「歴史」や「肩書き」で訪問しているのではなく、「味」で通っているので、そんなコトはどうでもイイ。
気にはなるけれど・・・。(笑)
「チャーハン」(650円)+「餃子」(500円) ーー 写真の通り。
何度も書いてきたので繰り返さないが、美味なるチャーハンである。
チャーハンが、なぜチャーハンなのかを教えてくれる感じがする。
回し焼き、押し焼きが繰り返される。
カツッ、カツッ、カツッ、ジュー、ジュー、ジュー、ジュー。
カツッ、カツッ、カツッ、ジュー、ジュー、ジュー、ジュー。
美味しいチャーハンは、その音でわかったりする。
カツッ、カツッばかりではダメだ。
ジュー、ジューの押し焼きがあって、焦げとのギリギリの勝負をしているチャーハンこそが、僕の好きなチャーハンである。
ましてや、使っている油に鶏油が入っている。
米が焦げる味わいと、鶏油が焦げる味わいの調和なのである。
見た目には、黒ずんだ焦げではないかも知れないが、紛れもなく焦がしている。
ソレが、炒める飯、チャーハンと呼ぶに相応しいと思っている。
そして、付いてくるスープが何とも心地よい相性である。
餃子も古き良き日本の昔ながらの町中華の一つのパターンの味わいである。
生ニンニクの辛さが舌を刺激し、噛み応えのある皮が一つの世界観を包み込んでいる。
決して厚みのある皮ではないのだが、存在感がある。
餃子の餡自体にも下味がつけられているので、醤油はほとんど要らない。
ラー油だけで美味しく食べられるし、お酢を少々入れても良い。
うん、美味しかった。
ごちそうさまでした。
(文責:京夏終空、2023.4.25)
(13件/3.16)