まつ屋/ブラボーの夜
そば屋はまだ分かるのだが、この界隈ではラーメン屋さんさえ夜の9時で店仕舞いするところが目立つということは、今までそんなことまったく気にしたことがなかったけど、新型ウィルス騒動からの現象であろうか。
それはふつうに考えて、“お酒ご飯”というものを身体が求めるようになってきた、ということだと思うのだけれど、それが酒飲みとしての軟弱化を意味することなのか、そこのところを、今はまだ突き詰めたくないぼくである ……
いつもの居酒屋に佇むにも厭きがきて、時計に目を落とせば未だ早い。
何の気なしに立ち上がり、ぼおっと立ちずさむ女の子に人差し指のクロスを翳したが、それは勘定を〆て欲しいということと、女の子にとり憑くサタンを祓うということを、同時に兼ねる
<R4.9.8 夜の部>
「まつ屋」
いつかのお昼に初めてやってきて好印象を得たおそば屋さんだが、私がどう思おうと、そもそも昔っからの人気店である。
戸を引入ってしかし、今夜は珍しくお客の姿が見えず。
ホールには女の子がおり、私のことを面倒な客と思ったか(笑)自分たちのウェイティングポジッションから一番遠く、入口近くの、ランボルギーニ・ブラボーの意匠であるヒダヒダの日除けのようなパーティションでの遮断を試みるよう。
ぼく 「すみません、お酒(日本酒)のメニュウありますか ?」からの、「この一番上のと(一番上に載ってるお酒と)板わさ」
女の子 「以上で」
ぼく 「とりあえず」
―― 以上で ……
西洋料理店のことは知らないが、このこれから飲みに掛かろうとしているところへの「以上で」ってゆ~のに抵抗があって、ささやかな抵抗を試みる為に発する「とりあえず」を、今まで幾晩繰り返してきたことだろう ……
と、私の向かいにヴァイオリンケースを背負った女性おひとり様と、私の横に同じく女性おひとり様が着いて、さらに二人連れが続けば、そろそろこちらの(集客の)実力が発揮されてくるのかな、と。
ランボルギーニ・ブラボーの日除けは非常に高性能で、その著しい後方視界の乏しさと同じように(お前ブラボー乗ったことないだろ !)、生ビールを注文した隣の女性の表情は伺えず。
同時に正面の女性からは、ヴァイオリンケースの中に隠したライフルを素早く組み立てられて狙撃されないよう、細心の注意を払いつつ、フルーティな飲み口の日本酒とsmoothな口あたりのfreshなかまぼこを弄び、極限状況の中で束の間の平和を享受する自分の酒飲みとしてのこの力量を、自分で褒めてあげたいという気持ちでいっぱい !
何故ならば、そのことを褒めてくれる他人なんか金輪際いないので
「すみません、日本酒のメニュウよろしいですか ?」
良い調子で、これまたリーズナヴルな天ぷら盛り合せを注文する頃、日本酒のメニュウをとり上げられてしまった !
―― つ~か、おすすめであろう(単価もとれるであろう)日本酒のメニュウ、最初っから用意されていなかったことも不思議だけど、なんでお店に一つしか用意されてないわけ ?(笑)
その日本酒はお小皿みたいなのにコップをのせて女の子がこぼしてくれるわけだが、けっこうなみなみに盛りこぼしてはくれる。
お小皿なので容量は期待できないけどね。
この点、私の知る限り湯島「こんごう庵」のおばちゃんが凄いと思う。升マウントのコップのコップ、升ともに、表面張力の限界まで注いでくれるからね。
但し、黙っててもそれをやってくれちゃうということは、「お姉さ~ん、ケチらないでもっと注いでよ !」ってコミュニケイションを図る愉しみがなくなるので、一部のいやらしく、そして浅ましい(笑)人間からは不評を買うかも知れないが、そ~ゆ~みっともないことの出来ないぼくには永遠に関係のない話 ♪
最後は素のおそばで〆る。
つ~か結局「お食事ラストオーダーで~す」になってしまったことは野暮だったと反省。
細身で粒状感のあるおそばは、お酒の〆としては十分に過ぎるが、それを勿体ないとも思わず。ただひたすらに、おそばはつめたく、そしてナロウなのが良いと噛みしめるばかり ……
まつ屋/あくまでも冷たく、そしてナロウ。それを守るということ
カットのみ1,500円の床屋を私はとうとう見限り、カット4,200円の高級店に予約の電話を入れた。
覇気のない彼の、時間をかけて髪の毛を5mmずつ粉にしていく独自の調髪法(笑)には、もうほとほと嫌気がさしたのだ。
それはそうとこのコロナ過、おしゃべりをしながらやるか、黙ってやるかをチョイス出来る美容院が注目されている、というのをどこかで目にした。いや、女性でも施術中の美容師さんとの世間話をストレスに感じる人がいるんだなと、ちょっと興味深く思った次第。
そう考えると、このスウィッチしてみた4,200円のお店だって、こちらはこちらでシャンプー台に頭をのっけたときに調子はどうだとか、お湯加減はどうだとか、そんなのこっちは骨折するかヤケドする直前まで我慢して黙ってるんだから(笑)、そっちも黙ってやってくださいよと心で懇願してみちゃったりして ……
<R4.3.5>
「まつ屋」
今日は渋谷の映画館でR18の映画の切符をとっていた。
R18ということで確実に毛までは見えているはずなので、これは非常に楽しみ ! (バカやろう !)
依って東十条から十条まで、ご飯処を探しながら歩く。も、やっぱり最後の最後まで適当なお店を見つけることが出来ず、結局駅近くの、しかし灯台下暗し、今まで何故か入店の叶っていなかったおそば屋に初訪問となった。
未だ正午の手前。
昼の部一番乗りかと思いきや、死角にお一人女性が着いているよう。お店自体小洒落た雰囲気だとは前々から思っていたが、実際に席に着いてみると椅子の角の綻びなど、それなりに年季の入ったお店であることが分かる。
DOUTORのWi-Fiが繋がるようで、差し迫ってのお昼ご飯をどうしようかと検討しつつ、お酒、おつまみの値段にも目を通し始めるぼく ……
(言うまでもなく、夜の部、ちびっ子マイコンを使って飲みながら電子日記を更新出来るかなぁ ? との算段である)
昼の膳
“小えび天丼” @900也。
そこらへんの居酒屋にいるようなホールのお姉さんに(こらっ !)注文すると、おそば大盛り無料ですというので、そうしてもらう。
そして舞い降りた膳は !
―― これ、想像以上にそば細いじゃん !
東京基準でみても十分に細打ち。且つ褐色で粒状感を持ち、ぱっと見すでにその素性の良さを読みとってしまったぼくは、先ずは天丼は後回しにして、おそばに集中することに決めた !
こちらのこのお昼ご飯の、そのtotalとしてのネガを上げさせていただければ
● 濁ったおつゆ
● 肉厚過ぎるそば猪口
● 小海老ということで逃れられると期待したが、蝋細工の(リン酸塩水加水の)熱が入っても透明のままの、所謂“ぷりぷり”の海老の採用
● 白濁とろりの湯
何故か付いてくるポテトサラダは、これはネガとは言えないだろう(笑)。
逆に言えばそれ以外の調子がすべて良いものだから、これはあとで食べグロの点数を付けるのに苦労するだろうと悩んでしまう。
というのは、これは身贔屓ととらまえられてしまってけっこう毛だらけ猫灰だらけなんだけど、王子、東十条、十条のお店には、実感に対して★ひとつは余計に付け足してしまっている私なので、そうなると、これは不自然な高得点を与えてあげなければいけなくなるよね、と思って ……
(そのくらい、この界隈には出鱈目な店が多いとも言える/笑)
こうゆ~冷たいおそばがちゃんと冷たく調整されている時点で、またちゃんと横目の簾が顕わとなっていく時点で、ちゃんとしたお店だということが犇々と伝わってくる。
玉子丼との揃いがさらにリーズナヴルなので、今度はそれにすれば海老問題も一発解決すると思うので、時間が合えばぜひまた訪れたいと思った
マシンカットの細打ちというと、その好例として湯島「多なか」さんがあるが、そこのおそばと同等の細身に、粒状感は寧ろ勝っているおそばだと思う。
但し澄んだつゆ、器の自然さの相乗とも相まって、「多なか」さんのほうが“格上”かな ? と、私なんか、現状では結論付けてしまうのだけれど、それでも十分に
【以下映画の話】
監督・脚本:ブランドン・クローネンバーグ
2020年 103分 カナダ/イギリス
「ポゼッサー」
監督は“クローネンバーグ”の名のとおり、デヴィッド・クローネンバーグのご子息とのこと。本人は父親の影響は受けていないというが、映画を観る限り、リッチー・ブラックモアの影響を受けていないと言い張るイングヴェイ・マルムスティーンのようなものかな、と(笑)。
時代背景は近未来か。
主人公の女性はお金で暗殺を請け負う機関に属し、周囲から凄腕と認められているヒットマン。その方法は、何らかの未来的ディバイスを用いてターゲット近親の者の意識に侵入し、その身体を乗っとり、ターゲットを暗殺したのち、乗っとった媒体は“ピストル自殺して”その肉体を廃棄することに依り、自らはその乗っとりからの“脱出”を図って完全犯罪を実現するというもの。
結論的に本作は、その画はすごく良いし、脚本はシンプルで分かり易く、且つ練られていて、非常に“雰囲気のある”、また“雰囲気の良い”映画だと思うが、現実的な本作への評価は、いまいち芳しくないよう
それと関係するかは知らないが、この作品は“敢えて”、だと思うのだけれど、何故か説明が省かれている部分満載で、それが私が思う雰囲気の良さに通じているのかも知れない。例えば ……
● 主人公の暗殺者タシャは、家族を持ちながらどのようにして暗殺者への道を進まなければならなくなったのか
● しかしタシャは夫と別れ、その夫のもとに息子を残し、その存在が直近の彼女の仕事の完成度を損なっているようだが、それは何故なのか
● ピストルを準備して現場に臨場しながらそれを使わず、刃物でめった刺しすることに自分の殺人方法が図らずもスウィッチしてしまったことは何故か
● この暗殺法では致命的なこととなる、媒体の身体で自殺できなく(脱出できなく)なったのは何故か
昨今ホラー映画を笑って観るという風潮が進んできているが、私はそれに否定的であり、その点、本作の過激度には、観ていて清々しさを覚えるほど。
それは隣に着いた男性客が悲鳴をあげるたびに、ざま~みろ ! と思えるほどに(笑)。
やはりホラー映画は、滅多刺しがいい。
何度も何度も何度も刺して、それでもまだ人間というものは絶命しているんだか生きているんだか、それが分からないのだ ! もう確実に死んでるだろう ! それをここまでやらなくても ! と思ったって、それでもまだぴくぴくするのが人間、及び生き物のヴァイタルというものなのだ !
【以下未観の方への配慮はございません】
そして媒体に乗り移ったまま脱出出来ず、身動きとれずに翻弄されるタシャの救出に、組織が全力を挙げはじめた。のだがしかし ! それはタシャの別れた夫、実の息子を巻き込んだ、タシャにとって壮絶なものとなる。
自分を買ってくれていた、もう実戦には体がきついので後任はあなたに任せると信頼してくれていた上司が、自分の息子を媒介として自分を救出する為に現場復帰してくれ、そして自分は息子から殺され、そして息子を殺し、現場からの“脱出”を済ませた。その死は自分にとっては脱出だが、息子にとってはほんとうの死を意味するもの。
そして疲れ切った身体で、いつもと同様の事後審査を済ませる。
それは自分と媒体の意識が完全に切り離されているかどうかのテストなのだが、それを、今まさに実の子と刺し合った直後で !
映画としての出来栄えは、手放しで人にお薦め出来るような作品でもないのだけれど、久しぶりに凄まじい映画を観た。
ある意味、凄まじきハードボイルドと言ってもよかろう。
それを達成できるのは、やはり女だ。
男には到底、無理な所業だと思った
Fine
店名 |
Matsu Ya
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類型 | 蕎麥麵、烏龍麵、餐飲酒館 |
03-3908-3888 |
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可供預訂 |
無法預約 |
地址 |
東京都北区上十条1-11-6 |
交通方式 |
JR十条駅南口徒歩1分 距离十條 94 米 |
營業時間 |
營業時間和假日可能會發生變化,因此請在用餐前諮詢餐廳。 |
預算(評價匯總) |
¥1,000~¥1,999~¥999
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付款方式 |
无使用卡 无使用電子錢 |
座位數 |
32 Seats |
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個人包廂 |
可能的 |
包場 |
可能的 |
禁煙・吸煙 |
可全面吸煙 昼は禁煙 有關被動吸煙對策的法律(修訂健康促進法)自 2020 年 4 月 1 日起施行,可能與最新資訊有所不同,請在光臨餐廳前確認。 |
停車場 |
不可能 |
空間、設備 |
時尚的空間,平靜的空間,有日式包廂 |
酒水 |
有日本清酒,有燒酒,對日本酒講究,對燒酒講究 |
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此時建議 |
許多人推薦的用途。 |
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王子でお昼ご飯してから東十条の床屋の苦行に耐え、川口で半ば反日ととれなくもない映画鑑賞を終えたら、一仕事やり終えたような徒労感に襲われてしまって、もう一目散にいつもの居酒屋に飛び込んだのだが ……
仲良しの女の子が二人揃っていたにもかかわらず、タイミングが悪くてそこしか空いていなかった焼き場の前に着いたのだけれど、店長との接近した距離感にどうにも居たたまれなくなってしまって(居てもたってもいられなくなってしまって)、お酒二つ一気呑み、生きながらに墓標を立てられた気分でふたたび宛てもない旅に出る ……
「まつ屋」
依って逃げるように移動して来たおそば屋さん。
ホールの女の子が指し示した腕の方向がどっちか分からなかったが、まあこっちかなと腰を据える。
「お決まりになりましたらお声をお掛けしてください ♪」との指示に、ああ、またこのランボルギーニ・ブラボーに(ひれひれ状になっていて、ある角度からでないと向こうが見えないパーティションに)、ということは虚空に声を投げ掛けなければならないのかと、早くも黄昏(たそがれ)る
ビーカーでお酒をもらうが、その銘柄は覚えていない。
そのビーカーだって、ビーカーのくせに目盛りも振られていなく量がどのくらいかもわからぬまんま、天ぷらが揚がってくるのを待つ間にそれを舐めつつ、今日観た役所広司さん主演の映画を振り返る。
その「ファミリア」という映画は、モテたい一心で一念発起し、勤めていた町工場を辞めた退職金を新車の真っ赤なマツダ・ファミリアに替え、北海道ナンパ旅の道中、イモね~ちゃんの桃井かおりと、図らずも殺人事件を犯してしまって網走を出所したての高倉健を巻き込んでの、武田鉄矢のロードムービーではない
それは愛知の山間の町で陶芸職人として働く孤児院で育った男(役所広司)が、しかしその息子を天然ガス採掘の一流プラントメーカで中堅どころを任されるまでに育て上げ、その息子から、アルジェリアでの仕事がひと段落したら現地で出逢った難民女性と結婚し、会社を辞めて日本に帰り、お父さんの仕事である陶芸を継ぎたい旨いきなり告げられてどぎまぎしつつ、また並行して地域の団地に暮らす在日ブラジル人労働者たち、とりわけ幼い頃に親に連れて来られ、リーマンショック以降の日本経済低迷で仕事もみつからず、日本の半グレたちからは執拗に追い詰められて、にっちもさっちもいかなくなった若者たちとの交流が描かれる、社会派作品
監督が、私がぎゃんぎゃん泣きした(笑)「八日目の蝉」を撮った成島出監督ということで嫌が応にも跳ね上がる期待だったが、如何せん、その若者たちの親世代のブラジル人労働者たちがどういった状況で来日して来たのか、またどうして帰国できないのか、の事情が不勉強で分からないものだから、「おれたちはブラジル人でもない ! 日本人にもなれない !」といきなり憤られたって、うまく感情移入が出来なく ……
ほどなくして美しい天ぷら盛り合わせがやって来て、ぼくの独り宴にも花が咲く。
おっかけ茄子田楽を注文したのは、上野のお好み焼き屋「雅弥」のママが、ナスには栄養がないと言っていたので、カロリー低減できるかな、と思って。
というのは嘘で、ぼくは単にこの甘い味噌を、子供の頃に屋台のおでん屋で付けてもらおうものならもう何でもかんでも ! もうちくわぶにだってジャガイモにだってたっぷりと塗りたくってやっていた為、その“甘い”を刷り込まれた脳が本能的に求めてのことだと思う
【以下未観の方への配慮はございません】
そして男の息子はアルジェリアからの帰国を目前に、妻となるはずであった女性とともに、多国籍テロ組織に殺されてしまう。
同時に自分のことを頼ってくるようになっていた在日ブラジル人の若き男女への、日本の半グレたちの暴力がピークに達したとき、愛する息子を失い、かつて手が付けられないほど粗暴であったという若かりし日と同じように、ふたたび天涯孤独に還った男は !
いよいよ独り宴も佳境にさしかかって冷やしたぬきを注文したことは、そばの上に並ぶ“具”を最後のつまみにしようという算段だが、こちらのcold tanukiは、カニかまが乗っていないことが、ちょっと不服かな(笑)。
この“具”が酒のつまみに耐えるに質量ともに十分な冷やしたぬきを出していた店に、東十条南口「冨美野」さんというのがあったが、憐れ既に相当昔にお店はやめてしまっている。余談ながら、そこの花番のおばちゃんたちは揃って感じは良くなかったが(こらっ !)、ぼくだけには優しかった(笑/自慢)。
見るからに艶のあって美しい椎茸が添えられていたが、でも苦手なぼくは後ろ髪引かれる思いで、それを薬味の小皿にそっと除けた ……
映画を観終えた感想は、テロ組織を“多国籍軍”として描くことしか出来なかった今の邦画の弱っちさへの憂い、また同じ不景気に翻弄されたとて、在日外国人労働者たちのほうがより被害者、という(それが仮にこのケースの場合事実かは知らないが、説明不足の)前提で、緻密に刷り込まれた日本人(観客)の自虐感をくすぐろうという算段であれば、この映画でのブラジル人団地は、別の映画でのインディアン居留区よりはまだはるかにマシではなかろうかと気付いてしまった私にとって、今一歩のめり込めなかった理由のひとつであろうかと。
天涯孤独の男が、近隣の移民コミュニティで暮らす若者をどん底から救うために自らの身を捧げるというストーリーは、イーストウッド監督「グラン・トリノ」を彷彿とさせるが、映画の出来栄えとしては、これは余貴美子さん、永作博美さんが出てこなかったこともあり(結局そこかよ !)、私としては今一つだったかな ……
年明け早々、新作「アバター」の反捕鯨反日メッセージから始まり、イ・ビョンホン/ソン・ガンホ主演の航空パニック「非常宣言」の、バイオテロで機内が汚染された韓国民間旅客機の成田空港着陸阻止の、航空自衛隊のスクランブルが威嚇射撃までに達すれば !(笑) 畳みかけるように邦画さえも ……
となれば、ぼくもどこかの女優さんぢゃないけど、日本人であることがもう恥ずかしくなる !
世界に向けてただちに謝りたい気持ちでもういっぱい ! (笑)
「これもうひとつもらえますか」
気が動転してcold 狸とほぼ同時に追加してしまったビーカー二つ目を、それもフルスピードでやっつけたなら罪悪感もピークに達し ! 日本人が生まれながらに背負っているその原罪を洗い流すべく、王子のカラオケスナックを目指す。
順番が来てやおら「六本木レイン」のイントロが流れ出したなら、ぼくの罪もみるみるうちに洗い流されていって(簡単すぎるやつだなぁ、お前は)、いい女になる為にはフラれ上手にならなければいけないということを今一度噛みしめつつ、どうせ3連休だし、明日半日無駄にしてもいいや、と、覚悟を決めて腰を据えなおすぼく