北区十条で秋田の味(2献目)
前回は蓴菜(じゅんさい)が目当てでしたが、今回は「みずのこぶ」が食べたくなって訪問しました。
髙清水 辛口生貯蔵(中瓶300mL):
髙清水は口当たりが良くグラスで頼むと、ついつい呑み過ぎてしまうので、歯止めの効き易い中瓶にします。
お通し:
この日はオクラを加えた7品でした。
みずのこぶ:
みず(ウワバミソウ)という山菜で、“こぶ”とは珠芽(むかご)の事です。茎に付いた数珠のような状態で供されます。クセが無く淡い味で、噛んでいるとオクラのようなネバネバ(食物繊維)が出て来ます。“田や”ではナムル風に合えていて、胡麻油の香りも良く髙清水が進みます。
東北の温泉宿で夕食の先付に入っていることがありますが、大抵は調味液で漬けたものが、ほんの一箸二箸程度です。“田や”では小鉢一杯に出されるのでテンション上がりまくりです。
白子ポン酢:
真鱈の白子をポン酢で合えて、紅葉おろしと柚子皮があしらわれています。口の中でプチンと弾けるとミルキーな味が拡がります。この繊細な味わいを楽しむには、やっぱり日本酒の辛口ですね。
ニラ玉炒め:
ニラも卵も入っているのですが、モヤシが主役を攫っています。このモヤシの火通し加減が、また絶妙で、シャキシャキと心地好い歯触りです。モヤシが食感の担当とすると、卵とニラは味の担当で、上に掛かった削り節とも相まってチャンプルーのような味わいでした。
稲庭うどん(冷):
ニラ玉炒めが結構お腹に貯まり、髙清水も空いたので、締めの「稲庭うどん(冷)」にします。見た目は細くてもコシが強くてモチモチの食感はお酒の締めにぴったりです。
今回も美味しくいただきました。また寄ります。次は…“アレ”…かな?
北区十条で秋田の味
猛暑が続く9月の夕方、秋田の夏の味“蓴菜(じゅんさい)”が無性に食べたくなって訪問しました。
店内に入ると、右は20人は座れる大きなコの字のカウンター、左は4人掛け10卓程の座敷に別れ、結構キャパがあります。土曜の19時前で混んでいると覚悟して来たのですが、カウンターに空きがありました。
1巡目の注文は「髙清水 辛口生貯蔵」(中瓶300mL)、「じゅんさい酢」、「栃尾揚げ」で、別に“お通し”が来ます。2巡目は「水なす」(夏季のみ)、「イカぬた」。最後は「稲庭うどん」(冷)で締めて大満足です。
髙清水 辛口生貯蔵(中瓶300mL):
秋田には美味しいお酒が沢山ありますが、『居酒屋で辛口』となると、先ず思い浮かぶのが「髙清水」です。「髙清水」はグラスでもありますが、ほぼ1合の大振りです。口当たりが良くツルツル呑めてしまい、前回は3杯呑んで帰宅後撃沈したので、今回は呑み過ぎないよう中瓶にしました。
お通し:
内容はその時々で変わるのでしょうが、今回は6品盛りでした。センターの「しんじょ揚げ(?)の煮物」と「里芋」が、なかなかイイ仕事をしていました。
じゅんさい酢:
今回のお目当てです。6月に有楽町・東京交通会館1Fの『秋田ふるさと館』で購入し家で食べたのですが、気付けばもう9月、今年の食べ納めです。
“じゅんさい”自体、それほど味がある訳ではないのですが、チュルルンとした粘質物とシャキシャキした葉茎との、食感の繊細なコントラストが癖になります。
栃尾揚げ:
秋田ではなく新潟の名物ですね。“大きなお揚げ”としては、自分的には宮城の“定義山三角揚げ”の方が馴染みがあります。(家の常備が無くなると池袋東口の『宮城ふるさとプラザ』へ買いに行きます。)
こんがり炙った厚みのあるお揚げに葱と生姜を乗せて醤油を一滴し。髙清水も進みます。ボリュームもあります。
水なす(夏季のみ):
齢を重ねるにつれ“期間限定”という言葉に弱くなった気がします。
茄子の刺身ですね。灰汁もなくスッキリした味わいで、添えられた芥子でアクセントを付けてやると、髙清水によく合います。
イカぬた:
イカの糸造りと湯通しした分葱に酢味噌が掛かっていて、自分で混ぜるスタイルです。イカは『今日のお薦めの刺身』にも掲げられていて、とっても甘味があります。分葱も良いものが使われていて、湯通し加減も丁度で、香りと旨味、歯触りのバランスが上々です。
稲庭うどん(冷):
数年前、秋田県湯沢市の佐藤養助総本店へ行ったのですが、レストランが大行列で、バスの時間もあって諦めて帰ろうとしたところ、お店の方が憐れに思ったのか工場の見学コースを少しだけ見せてくれたっけ、などと想い出しながら啜りました。
素麺のように細いうどんですが、しっかりコシがあって喉越しも滑らかです。締めの1品に十分なボリュームでした。
寒くなったら「しょっつる鍋」か「きりたんぽ鍋」を食べに来るぞと思いながらの帰途でした。
ごちそうさまでした。また寄ります。
店名 |
Taya(Taya)
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類型 | 日式小酒館 |
預約・查詢 |
03-3909-1881 |
可供預訂 |
可以預訂 |
地址 |
東京都北区中十条2-22-2 |
交通方式 |
十条駅より徒歩5分 距离十條 152 米 |
營業時間 |
營業時間和假日可能會發生變化,因此請在用餐前諮詢餐廳。 |
預算(評價匯總) |
¥3,000~¥3,999
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付款方式 |
无使用卡 无使用電子錢 无使用二维码支付 |
個人包廂 |
可能的 可容納20~30人、可容納30人以上 2階座敷が個室になる |
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包場 |
可能的 可接受20人以下、可容納20~50人 |
禁煙・吸煙 |
可全面吸煙 有關被動吸煙對策的法律(修訂健康促進法)自 2020 年 4 月 1 日起施行,可能與最新資訊有所不同,請在光臨餐廳前確認。 |
停車場 |
不可能 |
空間、設備 |
有吧檯座位,有日式包廂 |
酒水 |
有日本清酒,有燒酒,有雞尾酒飲料 |
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料理 |
對魚類料理講究 |
此時建議 |
許多人推薦的用途。 |
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位置 |
家庭式餐廳 |
網站 |
今年は“せり”ヅイています。先月は仙台で、今月も浅草で、せりを食べる機会に恵まれました。今日は“田や”へ「きりたんぽ鍋」を目当てに来ています。店内は8分の入りで、寒い日のせいか座敷で1組、カウンターで1組が、鍋に取り組んでいました。席に着くなりの注文は、「髙清水(グラス)」と「きりたんぽ鍋」、それと箸休めに「みずのこぶ」を頼みます。
髙清水(グラス):
大振りのグラスで、感覚的にほぼ正1合あります。辛口のスッキリした飲み口で、スルスル呑めてしまうため、普段は呑み過ぎないように中瓶(300mL)にするのですが、今日は覚悟を決めてグラスにします。
みずのこぶ:
山菜(ウワバミソウ)の珠芽(むかご=こぶ)が付いた茎をナムル風に味付けしてあって、大好きです。
きりたんぽ鍋:
お店の人は『多目の1人前』と言っていましたが、東京基準では十分2人前で通る量です。具材は、きりたんぽ8片、たっぷりの“せり”、たっぷりの舞茸、鶏肉、豆腐、白葱、マロニー、柚子皮が少々と、鍋汁には笹がき牛蒡が浮いています。注文で“秋田慣れ”してると思われたのか、簡単な説明だけでお店の人は下がり、セルフきりたんぽ鍋の始まりです。
“せり”は、根の直径が1cm近くある立派なものです。鍋が沸くのを待つ間に、煮え加減が揃うよう、太さで大まかに分けておきます。柚子皮、鶏肉、舞茸、豆腐、白葱を鍋に入れ、煮立った所へ“せり”を乗せます。煮過ぎないように食べる分だけ入れ、しんなりしたら直ぐに上げて食べ、入れては食べてで、歯触り、香りと甘味を満喫します。
“きりたんぽ”は2、3片入れ、煮崩さず汁が滲みる頃合いで引き上げて、お米の風味を味わいます。惜しむらくは、鍋汁が少々醤油濃い事。関東というか北区十条の舌に合わせているのかもしれません。
夢中で貪って、30分程で鍋が空いてしまいました。髙清水も3杯目が残り少なくなっています。店内を見渡すと座敷で3組、カウンターで2組が新たに鍋を始めていて、すっかり“鍋大会”になっていました。お腹にはまだ十分余裕がありましたが、宿酔い防止も兼ねて「じゅんさい酢」で締めにします。この日はオール秋田メニューでした。
ごちそうさまでした。また来ます。