店名 |
Masumi Zushi(Masumi Zushi)
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類型 | 壽司 |
預約・查詢 |
03-3873-3872 |
可供預訂 | |
地址 |
東京都台東区千束4-38-12 |
交通方式 |
距离三之輪 661 米 |
營業時間 | |
預算(評價匯總) |
~¥999
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座位數 |
12 Seats |
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禁煙・吸煙 |
− |
停車場 |
不可能 |
此時建議 |
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台東区にある創業50年以上の老舗寿司店です。
近隣には桜なべ 中江や土手の伊勢屋などの名店が並び、このお店のある台東区千束は『吉原』のあった場所であり、江戸からの面影が残るエリアです。
観光地としての浅草の範囲外であるため、街並みと情緒だけがこの界隈の観光資源ですが、この界隈で現存するお店の魅力は強いですね。
こちらのお店も、建物の構えからも昭和の名建築の雰囲気があります。店内に入ると、そのレベルの高さに驚かされます。カウンターのネタケースは木製に漆塗り、ガラスも今では1枚のガラスを屈曲して作りますが、2枚の組み合わせになっており、現代では逆に斬新です。
また、このネタケースの下部は、タイル張りになっている部分がわずかにあります。以前は立ち食い寿司店で、ここに蛇口があり、手を洗って食べていた名残りとのこと。
柱・梁などにはいろんな種類の銘木が使われています。
視線を上げると額に入った絵画や版画も美術館クラスのものですね。土地柄もあって、吉原の地図は、今昔の対比ができるものですが、明治時代の俯瞰囲、昭和20年の東京大空襲後、昭和33年の公娼廃止時、現代(と言っても1984年)と、もはや、歴史的資料ですね。
町火消のいろは組の纏の絵は、江戸の町人文化の象徴ともいえるものでしょう。江戸時代は支配者階級は武士ですが、文化の中心は町人です。その粋ともいえる町火消です。これに魅かれる人も多いのではないでしょうか?
また、日本の食文化の歴史的資料ともいえる貴重な黒電話があります。黒電話なら見たことがあるという人は早とちりですね。この黒電話にはダイヤルがありません。この電話は、出前の電話を受けるためだけの電話です。出前という文化があるからこそ、このようなものが生まれたのでしょう。
もちろん、この電話で受けて現在でも出前をしているとのことです。
有名人の常連も多く、渥美清さんや五代目古今亭志ん師匠などの写真も飾られています。
お店の外にも鑑賞に値するものがあり、玄関脇には、南天の鉢植えがありますが、南天は「難が転ずる」に通じるということで昔から愛でられた植物です。出前用の桶や自転車もまるで映画のセットのようですね。
まだまだ披露したいものはありますが、ここは食べログなので、このぐらいにしておきましょう。気になる人には、ぜひとも訪問して鑑賞していただきたいものです。
座席は、カウンターと小上がりになっていて、寿司店としては標準的でしょう。カウンターの後ろのスペースが広くとられているので圧迫感はありません。どちらの席に座っても、店内にところ狭しと鑑賞に値する美術品・エ芸品があります。お店から年季は感じますが、清掃は行き届いているのでとても衛生的な印象です。
ランチメニューは、にぎり(900円)、ちらし(900円)、ばらちらし(1,000円)の3種類です。
いただいたのは、
■にぎり寿司(900円)
寿司下駄ではなく、漆塗りのつけ台に置いてくれます。
まぐろが2貫・たこ・いか・海老・青柳・玉子・たくあん巻3個で1人前です。
1貫のサイズが大きい点に時代を感じますが、お店の雰囲気に合っていますね。シャリはやや柔らかい炊き加減で、甘みがちょっと強いですが、わさびの量も多めで効くのでバランスがいいですね。
寿司種は、どれも良いものです。特に青柳は大きいもので素晴らしいですね。また、海老も自家製で仕込んでいるもので、握る直前に殻を剥いていて美味しです。いかには丁寧に包丁が入っていて厚切りなので、満足度が高いですが食べやすいですね。たくあん巻も細長く切ったものを数本まとめて入れているため、たくあんの食感が和らいでシャリとの調和が取れています。
付属のお新香は、明もかに自家製で量も多いです。浅漬けです。味噌汁は、わかめ・豆腐・ねぎ・玉ねぎが具でたっぷり入ります。ちょっと家庭的な味わいですが美味しいですね。
これで900円は安いと思います。日常の中のちょっとしたぜいたくというレベルの美味しさがあり、街の人々の生活に密着している感じがする良さがありますね。
夜のメニューも、総じて安く、ご主人が言うには、敷居が高いと思わずに気軽に利用して欲しいとのことです。
雰囲気や寿司の味も素晴らしいですが、接客も一流でご主人は「柱も本物、版画も本物、寿司も本物、握ってる人だけがニセモノ」と洒落を言いますが、実は、この対応が「本物」ですね。
江戸から昭和の下町を体現した寿司店ですべてが魅力的ですね。浅草の観光スポットからは少し離れていますが、台東区循環バスの『めぐりん』を利用すれば簡単に行くことができます。
外国人を連れて行っても喜ばれること間違いなしですし、とにかく下町の息遣いを感じたいすべての人におすすめしたい寿司店です。