普段使い向きの地域の佳店 : Pitatti

とある平日の夜の仕事からの帰り道、地元の駅に降りたらお腹がすいていることに気付き、マイレビュアー様に教えていただいたお店を思い出し、訪問しました。

へぇ、こんなところにイタリアンのお店があるんだ、という住宅街の中、シンプルながらも木をうまく使って今風にしているこぎれいなお店があらわれます。室内は客席も厨房もゆったりとした空間、既にお客さんが10名ほどおられて、にぎやかにお話されています。

アラカルトでいただくイタリアンのお店では、まずセコンドが何があるか、それによって全体として何を食べるか考えるようにしているのですが、セコンドはあまり種類は多くはないようです。一人でしたのでシェアする前提で量が多いものは残念ながら難しく、そうでないものは品切れだったりして、今回はセコンドはあきらめ、前菜、パスタ、ピッツァ、デザートといただくことにしました。今回いただいたのは以下の内容で、価格は税抜きです。

・ゴマサバの生ハム・カルパッチョ仕立て1,280円
・北海道未経産牛の煮込みとキノコのソース、パッパルデッレ1,580円
・かまあげシラスと生青のりのピッツァビアンカ（ハーフ）1,027円（1,580円の65%）
・パンナコッタ580円
・ワインをグラスで3杯（泡、白、赤）合計2,540円

ゴマサバは可もなく不可もなくでしたが、パスタはソースが濃厚に見えていながらさっぱりと仕上げてあってなかなか、ピッツァは青のりの味が強かったものの窯焼きのため生地はパリパリでこれもなかなかです。パンナコッタは甘さがちょうどよくてこれもなかなかでした。軽くパスタやピッツァをいただいたり、お酒を飲みながら軽く前菜を数品といった普段使いならかなりの佳店と思います。

オーナーと思われる方、若そうですがきっちりとお店を仕切っています。ソムリエバッジを付けていたのでワインはメニュー表を見ずにおすすめをお願いしたところ、いずれもなかなかでした。

シェフはお一人で大変そうですが丁寧に仕事されているのがカウンターから見えて好印象です。

公式HPを見ると人を募集しているようでして、調理人が増えたらセコンドを充実させたりするのかなあ、なんて勝手に想像しています。窯もありますし、現シェフは多様なメニューに対応できそうな感じもしましたので、セコンドのバリエーションが増えたら通いたいなあ、なんて思いました。