業態変更 -路麺逍遥 Vol.507 : Tachigui soba tanpopo

この場所はもともと立ち飲みの「たんぽぽ」というお店でした。あれ、閉店？と思ったら、昼だけ路麺店として営業されているようです。一応簡易椅子が３つほど、とごく狭いままの業態変更。

メニューはそれほど多くなくかけそば300円～７種類。他にトッピングの生卵、コロッケ、野菜天ぷら各種、などの他、日替わり（曜日替わり）のミニ丼、と少数精鋭。ですが、モツ煮込みという短冊があるのが、元立ち飲み屋さんらしい。バットに待機している各種の野菜天も気になります。しかも、その天ぷらが一つ一つきれい、、なんですが今回はかき揚げそば420円をお願いし、現金先払い、、と思ったらこうやら原則後払いのようです。

手際よく用意され、では、いただきます。うん、これは最近いただいた路麺店の蕎麦のなかでも、いちばん素朴でほっとする味かもしれません。麺はのどごしほどよくするする落ちていきます。汁も旨みたっぷりタイプではなく、スッキリ系。最近は旨みたっぷり＆麺もコシあってこそ、なんて声も聞きますが、いやいや、それは違うでしょう。これはこれでありかと。こういうあっさりした汁なら、毎日のようにいただけます。いかにも手作りなかき揚げは、玉ねぎのカットがざっくり大きめ。野菜だけでなく、海老？オキアミ？もはいって独特の香ばしさ。すっきりした汁だからこそ、天ぷらの油が加わったときの変化が楽しいのですよ。

いかにも郊外の駅前らしい、ちょっとのんびりした空気のあるお店。これもまた路麺の魅力のひとつかと。ごちそうさまでした。