わたくし的立ち食いそばノート〈かき揚げ揚げたて〉 : Tachigui soba tanpopo

高幡不動尊の最寄り駅たる京王線高幡不動駅。
参道より右手、線路沿いの路地へ入る、するとその道端に佇んでいたのは小さな立ち食いそば店。
ファサードの造りは門前町に良くある土産物屋的な風情、そして清潔感がある綿毛の様に真っ白な暖簾が印象的。
そんな暖簾に腕押して入店。

〈たんぽぽ〉

おっと立ち食いでは無く座れるお店だった。
ただし5名も入れば満杯の狭い空間、カウンター向こうではご婦人がワンオペでお店を切り盛りされていた。

カウンター前のサクにコロッケ２つを確認した、天ぷらの揚げおきは見当たらなかった。　
初見なのでわたくし的にはかき揚げを頂きたい‥

◯かき揚げそば¥450

「少し時間かかるけどいいかしら？、これから揚げるからね」

おぉ〜揚げたてを頂けるのはラッキー。
２つ返事でOKを伝える側から後続客が来店、やはりかき揚げそばを注文する。
マダムはさっき自分に言った同じセリフを言う。

「少し時間かかるけどいいかしら？、前のお客さんにも同じ事言ったのよ」

と言ってくすっと笑う、なんかいい。

で、10分くらい過ぎて真っ黄色のかき揚げが載ったかき揚げそば登場英樹。
カレー味のかき揚げだった、というのはもちろん嘘だ。
あまりにも黄色いのでそんな冗談を書きたくなった。
しかし、さすがは揚げたて、うまい！
具材は主に玉ねぎとにんじん、シンプルだけど美しいビジュアル。

麺は予定調和なフガフガ麺で、逆さ二八（さかさニハチ）と呼ばれる擬星の入ったおうどん。
麺箱は確認出来なかったけど、愛すべき袋麺な質感。
これでいいのです‥ではなく、コレが良いのです。

ちょっと面白いなと思ったのがきつねそばのシステム。

きつね2枚¥450、3枚¥500、トッピング1枚¥150
このシステムは珍しい、なんだか化かされた様で斬新だ。

今度はキツネに化かされにまた来ますね。
ご馳走様でした。

（終）