鳥取県中西部のご当地ラーメン「鳥取牛骨ラーメン」。 : Ino yoshi

久しぶりの「いのよし」さんです。
新店舗に移転されてからはこれが初めての訪問となります。

以前の旧店舗は廃止された旧国鉄倉吉線の上灘駅のすぐ近くでした。
つまりはクルマでない場合にはJR倉吉駅から一駅分まるまる歩くかあるいは日交バスに乗らなければならなかったことを思えば、今度の新しい店舗は比較的倉吉駅からは近く行きやすくなりましたね。
駐車場のキャパも、店舗前だけを見ると一見少なそうに見えますが、裏手に第2、第3駐車場も用意されていて、こちらも以前に比べると格段に改善されています。
店内に入ると、やはり目を引くのが以前と比べてぐんと広くなった客席数。
厨房に臨むスタイルのカウンター席はなくなってしまいましたが、島式の多くのカウンター席が中央に配置されており、これならランチタイムなどのピーク時にもかなり混雑は緩和されそうですね。
店員さんに案内され、カウンターの一席に着席します。

メニューは昔と全く変わりませんね。
「いのよし」さんでは「牛骨」をベースに、「しょうゆ」「しお」「みそ」と選ぶことができます。
これまではこれが基本と思い込んでいた「しょうゆ」ばかりをいただいていましたが、今度来るときは必ず「しお」と決めていました。
あのクリアで徹底的に研ぎ澄まされた「牛骨ダシ」には「しお」がきっと合うはず。
ということで今回は「しお」をいただきたいと思います。。
そいえば税込500円という価格も以前と変わっていませんね。
これは素晴らしいです。

しばらくして「しおラーメン」の到着です。
期待通り、いや期待以上のクリアで澄み切ったスープですね。
丼のかなり深い位置まで視認できる透明度。
早速いただきましょう。

「牛骨ラーメン」って良くも悪くもあの牛骨独特の雑味というものが多少なりとも感じられるものですが、こちら「いのよし」さんではそういった牛骨の持ち味とも言える雑味は徹底的に取り除かれていらっしゃるという感じですね。
ただ、すっきりとした中にもじんわり、しみじみと感じられる「コク」やほのかな「甘み」はやはり牛骨ならではのもの。
この上品で洗練されたダシにはやはり「しお」はよく合います。

麺はやや細身でウェーブのかかったこの土地らしいもの。
このぷりっぷり感がまたたまらなくいいですね。
鳥取らしい具のモヤシはあえてシャキシャキ感を残したタイプで、こちらとの歯ごたえの対比もまた面白いです。
具は他に、チャーシュー、キクラゲ、青ネギ。
「鳥取牛骨ラーメン」でキクラゲはなかなか珍しいですね。
こちらもまた歯ごたえに変化があって面白いです。

「しおラーメン」もやはり全体のバランスは秀逸ですね。
「いのよし」さんの「牛骨ダシ」と「しお」の相性を考えると、「しょうゆラーメン」以上の完成度とも感じられます。
昔ながらの素朴な「牛骨ラーメン」もとっても素敵ですが、このような洗練された「牛骨ラーメン」もいただくことのできるこの街はやはり素晴らしいところですね。