店名 |
Masaketei(Masaketei)
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類型 | 日式小酒館、酒吧、日本酒 |
預約・查詢 |
076-441-0399 |
可供預訂 |
可以預訂 |
地址 |
富山県富山市桜町2-6-20 福沢ビル 2F |
交通方式 |
JR富山駅南口(正面口)より徒歩6~7分 距离新富町 119 米 |
營業時間 |
營業時間和假日可能會發生變化,因此請在用餐前諮詢餐廳。 |
預算(評價匯總) |
¥3,000~¥3,999
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付款方式 |
无使用卡 无使用電子錢 |
座位數 |
12 Seats ( カウンター8席、テーブル4席) |
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最大宴席可容納人數 | 12人(座位) |
個人包廂 |
不可能 |
包場 |
可能的 可接受20人以下 |
禁煙・吸煙 |
嚴禁吸煙 店前に喫煙可能な場所があります |
停車場 |
不可能 |
空間、設備 |
平靜的空間,有吧檯座位,提供電源插座 |
酒水 |
有日本清酒,有燒酒,對日本酒講究 |
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料理 |
對魚類料理講究 |
此時建議 |
許多人推薦的用途。 |
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關於兒童 |
接待兒童 |
開店日 |
1986.12.24 |
備註 |
酩酊されている方の入店不可、飲みながらのスマホいじり禁止。 |
あれやこれやと美味しいものをいただいた富山もあとは新幹線に乗って帰るだけ。
名残惜しいので&ブラックラーメンのダメージでやたらと喉が渇くので(笑)、駅の近辺で一杯飲れる店はないかと探しました。
駅の近くをうろうろするとチェーン店もありますけど、路地に入ると渋い店もたくさんありますね。
雪まじりの雨が降る中、道路からチョロチョロ流れ続ける水(笑)を避けながら店を探すこと15分ほど、道の脇に太い文字で真酒亭と書いてある看板を発見しました。
富山は本当に旨い酒ばかりで呑むたびに感心しきりでしたから、この酒が洋酒でなければ入ってみようかと店を探しても見当たらず。
まあこの勘亭流っぽい書体からして日本酒だろうけど。
あ、店はこの階段の上にあるんですね。
古びた雑居ビルの上に店があるみたいなので、ちょっと警戒しつつ階段を登るとまた看板があって店名に「吟醸純米酒専科」と書いてありました。
引き戸を開けてこんばんはと声をかけると奥で新聞を読んでいた小さい熊さんみたいな店主(失礼)がどうぞと仰ったので、目の前のカウンター席に着きました。
店内いろいろなものが雑然と置かれていてなかなか所在ない感じです(笑)。
カウンター越しの壁には酒の銘柄がずらりと貼り出してあります。
富山の酒が中心ですが、新潟や石川の酒も短冊に掲げられていますよ。
開運や神亀、南部美人、菊姫、大七などもありますね。日本酒好きが好きそうな銘柄ばかりです。
でも今日は富山の酒をいただきに来ましたから、この3日でまだ呑んでいない酒をお願いすることにしました。
先づは成政から。
軽い酸味があって喉越しの良い酒です。
スイスイ飲めそうな軽さに旨味が乗っていて美味しい酒ですね。
しばらくするとお通しが出てきました。
店主のワンオペのようですからのんびり飲らせていただきます。
小さい帆立と鱈子の炊き合わせです。とろろ昆布が添えられていて日本酒に合いそうです。
一口食べてちびりと呑む、いいねぇこういうの。
BGMは落語です。この声は志ん生ですね。古いけどなんだか耳障りがいいです。
お客さんどちらから、と店主に聞かれ東京からと答えると富山の酒はどうですかとさらに聞かれ、一昨日から三笑楽、千代鶴、林、満寿泉、羽根屋、勝駒、 苗加屋などを飲みましたが、どれも個性的で美味しかったと答えました。
で、今日はこれから帰るのでまだ飲んでいない酒をと思って入ったと伝えると、じゃあ任せてくださいとのことなのでお願いすることにしました。
お新香と湯豆腐をお願いして待っていると先に風の盆が出てきました。
すっきりとした味わいで舌の先にピリリときますからドライな感じがしますね。
酸味の効いたお新香とぴったりの酒です。
舌に残る甘味もくどくはなくてゆっくりと消えて行きます。
旨い酒だ。駅で売ってたら買おう。
こちらは一人4合までと決まっているそうなので、半合くらいで一杯ずつ呑ませてくれるようお願いしました。
お次は湯豆腐なので燗酒をお願いしたら、巌瀬という一度も見たことのない酒がぬる燗で登場。
こちらはぐっと甘味と旨味が乗っていますね。
香りもふくよかで味の濃いお豆腐と合います。
この豆腐も旨いな。富山は水が良いから酒も米も豆腐も旨いですよね。
カウンターにはこの店の案内書が貼ってあります。
・純米酒専門
・12度で保管、ぬる燗も出す
・プレミア価格のついた酒は置いていない
・迷ったらお任せもOK
・超有名なあの酒(たぶん勝駒のことだと思う)は置いていない
・店内禁煙
・一人4合まで
・酩酊した客の入店お断り
・この店オリジナルの「みゃあらくもん」という富山錦を醸した酒がある
ざっとこんなことが書いてありますが、日本酒を美味しく呑むなら全部客が心得ていなければいけないことですね。
みゃあらくもんとは身が楽者という意味の富山弁で、好きなことにうつつを抜かしてろくに働かない人のことを指す言葉なんだとか。
一所懸命働いて酒を呑むのを楽しみにしている私には無縁の言葉ですな(笑)。
富山錦という米はわずか三反の田圃のみで栽培されているんだそうで、事実上なかなか手に入らない酒ということですね。
それは呑んでみたいもんだ。
この後、黒板メニューから鬼殻焼きと天然きのこ汁、ばい貝の旨煮を選んで富美菊の特別純米を冷やで。
これもあっさりしていますが、香りが素晴らしくて喉越しが大変滑らかです。
すいすい〜っと喉を通っちゃうのですぐになくなります(笑)。
良い酒は水のようだと言われることもありますが、この酒はまさにそんな感じです。
天然きのこ汁は店主が秋に毎年山に分け入って自分で採ってきたものを客に振る舞うんだそうで。
この時期は冷凍して使っていますが、自宅でもきのこ類はほぼ全て冷凍して細胞膜を壊してからいただくので、冷凍もの大歓迎です。
きのこは生で食べるより一旦冷凍してから使うと旨味が何倍にもなりますから、是非お試しください。
ということでこのきのこ汁、旨さ爆発です。
こんなに旨いのはなかなかいただけない。
なめこと舞茸が少々にねぎと油揚げだけですが、まあ美味しい。
これは大当たりですね。
ばい貝の旨煮には北洋という酒をこれも冷やでいただきました。
少し甘めに炊いてあるばい貝にこれまで呑んだ酒よりも若干甘味のはっきりした北洋はよく合います。
余韻はありますが後味はすっきりでとても呑みやすい酒ですね。
そして最後にみゃあらくもんをグラスで一杯。
これは20年ほど寝かせた古酒で、飴色というか薄い黄金色、陳ね香はそこそこですが旨味がすごい。
味が乗っていますね。
古酒好きには堪らない酒です。
こんなのいくらでも呑めちゃうけど、4合までだからもうお仕舞いです。
残念だなぁ。もっと飲みたいなと。
すると店主がもう少し飲みたいくらいが丁度良い、また寄って下さいというのでごねないで(笑)店を出ました。
途中店主が書いた本を勧められ、素人が書いた本を読む趣味はないのでやんわり断るのが面倒でしたけど(笑)、酒と酒肴は抜群に美味しかったです。
また富山に来たらここで一杯引っ掛けて新幹線に乗ろうと思いました。
天然きのこ汁、忘れません。
みゃあらくもんもまた呑みたいし。
ご馳走様でした!!