趣味もここまできたら国宝級 : Buruto Rein

マスコミ取材で数多く取り上げられているのでご存知の方々も多いかも。

幼少の頃、デパートの上にあった運転できる鉄道ジオラマ模型
それをこの喫茶店に来てふと思い出しました。

カウンターもあるのですが、テーブル席は特等席

蒸気機関車が引いていた客車をイメージした直角の背もたれ席の横では、
シャーシャー！っと　レールを走る音を響かせ鉄道模型が滑走しています。

ただ私がこの喫茶店に来るまで、心の中で葛藤していたことがあります。
その真近で見ることができるテーブル席に、１人で来て座ってもいいのか？

お子さんを連れた家族づれが好みそうな席
でもせっかく行ったのなら、触れることができぬとも鉄道模型と目だけでもふれあいたい。

狙ったのは開店直後の午前１０時
日曜日の喫茶店なので、それなりにご常連さんがくつろいでいそうな

実際にはまだ誰もいませんでしたけど。

「こんにちは〜」

カウンター内にいた店主さんが、誰だろ？ってな顔で私をじっと見つめていて
挨拶しても聞こえていなさそうなご高齢な人でどうしようかと・・・

「１人ですからね」そう心の中で訴え
目と体を何気なくカウンター方向に持っていったらその店主さん

手でテーブル席をすすめてくれて。ホッと安心しました。

テーブル席に着席し、展示品なんかを眺めていると
お水とメニュー　おしぼりを持ってきてくれたのは店主の息子さん

高齢のお父さんを手伝うべく近年接客業に転身した　みたいな
ちょっと慣れていなそうだけど、お店を出る時までとても丁寧な対応の息子さん

よく観察するとテーブル席の横で滑走していた新幹線の線路
向こうのカウンター内側まで伸びている大掛かりな規模

いやらしい話ですけど、このお店の設計建築けっこうお金かかってますね。

好きだからやろうって、すぐに作れる訳でもないし
趣味もここまで突き詰めたらあっぱれ

でも息子さんが今後、この趣味を引き継ぐのでしょうねえ　たぶん

ちなみにBGMは名曲喫茶で流れているのと同じ正統派
中川家のネタじゃないけど車内アナウンスか汽笛かと思ったのは私だけかな？