『九０三』と書いてくまさん！ : Kuma san

2015年4月1日
　黒部市宇奈月町、誰が名付けたのであろう『903』と書いて『くまさん』。周辺は真っ暗。店先に大きな駐車場があり照明で灯された903の看板だけが、この周辺で唯一の灯りとなっている。近くにはスーパーやDIYの店はあるものの、家も点在するだけの寂しいところにお店はある。

　のれんをくぐると外の寂しさとは打って変わってとても賑やかである。引き戸の先には8席のカウンター、右、左それぞれに座敷があり、個室としても使える。私は経験ないが、外看板には『大小宴会』と切れているので、大宴会も可能な部屋も準備されているのであろう。

つまみは、よくある居酒屋の定番が並ぶが、その中に地元の魚などを使った品々があり飽きさせない。お酒も定番が揃って特筆するほどはない。

　しかし、この店内の盛り上がりは何だろう。地元の方々がそれぞれにお店を訪れ盛り上がっている。仲間同士語らい、ご夫妻で杯を交わし、ひとりでしみじみ酒をくらう。人それぞれ自由感覚だ。

　一般交通機関はないに等しいので、皆さん、各自が自動車で訪れる。それで居酒屋には似つかわしくない大きな駐車場があるのだ。当然、飲んだら運転をして帰ることはできない。この辺りは
自動車代行業が発達しており、タクシーよりも安く、自身も自動車も一緒に運んでくれるので安心。

　地元の方々が話す方言も楽しみながら飲める、この異空間をまた訪れよう。