スープがとても美味しかった : Ferver

毎月５日は「０５（タマゴ）の日」とのことで、卵の掴み取りがあるというのでフェルヴェールさんにやって来ました。残念ながら、掴み取りは中止でしたが、レストランを利用すれば卵をいただけるとのことで、食べていくことにしました。

子供の日のお昼時ですから既にたくさんのお客さんがレストランで食事をしておられました。ただ、10卓あるテーブルを間隔を開けて、5組づつしか座れないように配慮してあります。実は、我々がその5組目でした。なかなかラッキーです。

今日は、本日のランチ(1600円)を、私は肉料理のメイン、妻は魚料理でいただくことにしました。フェルヴェールに来てプリンを食べないわけには行かないので、プラス300円でデザートプレートをつけることにします。

まずはお通しの、温泉卵と茹で卵４個が出て来ます。そしてサラダ。たっぷりスライスした玉ねぎがかかっている、だけではなく、崩した茹で卵がドレッシングと一緒にかかっている。これは卵の甘味がついておいしい。そこで、１個ずつ残った茹で卵も丸ごと崩してサラダに混ぜ込んで、今回は茹で卵を全部食べ切りました。

そしてスープが運ばれて来ます。イセで育てられた鶏を使ったチキンコンソメと卵を使ったスープです。とても深い旨味で、香りもいい。これはフェルヴェール一番のご馳走になりました。

メインは、肉料理は豚ロースのソテー、魚料理はヒラメ。生姜の微かな香りもついた甘めのデミソースで豚肉の生姜焼きを連想させ、親しみがわく味付けです。ヒラメは分厚く、食べ応えありです。ついて来たパンで、ソースを全部食べてしまいました。

さて、もう一つのメインといってもいい、デザートプレートがやって来ました。合わせたお茶は、私は前回妻が飲んでいたシャンピン（香檳）烏龍茶のホットを、妻はアイリッシュティーです。プリンもたっぷりとイセの卵が使われており、プルプルしてない、しっかりと自立するプリンになっています、味も濃い味に仕上がってました。そして気温が高い今日は、付け合わせがマンゴーシャーベットというのは嬉しいです。アイスクリームよりシャーベットの方が冷んやりしますから。

さて、以上で税金をつけて4180円となりました。かなり奮発した昼食になりました。
もちろん、卵ももらって来ました。４個パック二つ、そして６個パックが袋の底のほうに一つ入ってました。掴み取りしなくても大漁です。それでも今回の最大のトピックは、こちらのスープの美味しさです。ほんとうにご馳走様でした。

営業していないかテイクアウトのみになっているお店が多くなり、一軒目にふられた我々は、フェルヴェールさんまで足を伸ばしました。

流石フェルヴェール 本店は営業しておられます。とりあえずケーキセット(810円)にして、ショーケースで現物を確認しておきます。当然ですが、レストランスペースには他のお客さんはおられず、物販の方も稀にしかお客さんが来られませんから、お店の人は暇を持て余し気味ではあります。

私は、苺アールグレイとコーヒー、妻は、さくらムースとシャンピン(香檳)烏龍茶のホットを注文しました。シャンピン烏龍茶とは、シャンパンに値する最高の茶、と評される最高峰の茶葉を使ったプレミアム烏龍茶のようです。色も味も上品な一杯でした。

アールグレイの方は、中のクリームから立ち上るアールグレイの味と香りが芳しく、飲み物に頼んだコーヒーが少し無粋に思えるほどでした。さくらムースは、ねっとりした餡の甘さも、ちょっぴり塩味の桜の葉の香りも、もう桜餅そのまま。これをホットの最高級烏龍茶で食べるなんて、どうやら今日のお茶は、妻の方がいい選択をしたようです。

それぞれの皿に付け合わせとしてダックワースとブッセ、オレンジが添えられています。一軒目でフルーツたっぷりのデザートを食べようとしてふられた我々は、ここでフレッシュなオレンジが添えられていたのは嬉しかった。

お会計は、税を付加して合計1782円。さらに、お土産にクリームパンを一個いただいて216円となりました。ご馳走様でした。

国道8号線を高岡から福岡に向かって進むと右手に玉子焼きのような黄色い洋館が見えて来ます。こちらは、イセのひよこなどで知られるイセ食品さんが出されているお店。なので、玉子料理や卵を使ったシフォンケーキがメインのケーキ屋さん＆レストランになります。

田んぼの中に建つ洋館、ってのは、この洋館の成り立ち、すなわちアイルランドにあるマナーハウス（荘園領主の田舎屋敷）を移築したもの、からすると、至極真っ当な光景なのですが、日本人の目にはかなりおしゃれ側のレストランになります。何度も訪れてはいたのですが、レポートは初めて。

もちろん玉子を使うオムライスなどが一押しのフェルヴェールさんですが、今回私はアラカルトから鶏もも肉のマスタード風味(1400円)とプラス300円の自家製パンを選択。玉子の親の方に目をつけたわけです。妻は、やはり玉子好きなのでカルボナーラ(1000円)とプラス200円の特製親子コロッケを注文、もちろんプラス300円でデザートをつけることも忘れていませんでした。

午後の時間、お客さんも多くはないからでしょうか、田舎風でしつらえの良い内装に包まれて、ゆったりと時間が流れていきます。料理の前に、居酒屋なら御通しになるのでしょう、フェルヴェールさんでは、一人につき一つ温泉卵と、一人二個ずつの茹で卵が提供されます。そのままで十分濃い味の玉子を口に運びながら、料理が出てくるのを待ちます。

鶏もも肉のマスタード風味は、もも肉にパン粉とマスタードがたっぷりかかり、皮はパリっとローストしてあります。オイルソースらしく、クリームを使ったような甘ったるさのないソースが、旨味の多い鶏の味をストレートに引き出しています。自家製パンも美味しい。レモンが添えられていますので、たっぷりレモンを絞って味変を楽しみましょう。レモンの酸味とマスタードの酸味が混ざって一層シャープな一皿になりました。

特製コロッケは、しっかり味がついて、ねっとりとしたポテトのベースの中に、たっぷり鶏ひき肉が混ぜ込まれています。添えられたマヨネーズも玉子由来の調味料ですから、これも自家製とのこと。つまり、マヨネーズをつけた鶏ひき肉コロッケ、で親子コロッケ完成です。これ一個あれば普通にご飯一杯食べられます。

妻のカルボナーラも自家製のフェトチーネを使っているようです。薄い麺が卵黄を使ったソースとよく絡み、これも玉子を食べる楽しみをググッと高めてくれています。ベーコンも多く混ぜられ、最後はベーコンと黄色いソースの体積が同じぐらいになっていました。

さて、これならまだもう一品食べられるぞ、ということで、追加でフレンチトースト(700円)も注文し、デザートと一緒に出していただきました。注文時、「シナモンをかけますか？」と聞かれたので、かける、にしました。デザートはフルーツとアイスと、プリン。そうきましたか。確かに玉子を使ったデザートです。これとフレンチトーストが並びます。

フレンチトーストは、中までしっかり染み込んで、それでいてユルユルにはなっていないタイプ。家でお母さんに作ってもらったフレンチトースト、という味わいになっています。そして、たっぷりとふりかけられたシナモンパウダーの香りがフレンチトーストを口に運ぶ度に、息をする度に鼻の中を甘くしてくれます。今度は喫茶を目的に来てもいいですね。

お会計は合計4290円、そしていつものように、生卵６個パックもお土産としていただきました。なかなか内容の充実したお昼になり、ご馳走様でした。