高額予算検討されてる初回の方は要注意 : Sizen Mukuan

各項目に☆2.5を基準に点をつけ、その平均値で総評とするスタイルです。よろしくお願いいたします。
諸事情で一部加筆修正しております。

食べログをみて、２ヶ月ほど前に予約しました。
電話応対はやや上から目線ではありますが、料理や食材へのこだわりの裏返しかなと思いました。鰻と海老の美味しい時期という情報もあり、五万円の予算に設定しました。子供用の食事(おにぎり、茶碗蒸し、天ぷら)もお願いしました。大人三人と幼児二人での利用です。
台風の影響で予算に見合った食材が手配できるか不安があり、予約確認電話の際に確認したところ、手配済みで熟成もしてるし大丈夫と返答がありました。熟成？と多少疑問はありましたが、そのまま伺いました。

結論からいうと、初回の方は20000円程度を考え、気に入ったら再訪時に予算アップがお薦めです。中々行かない場所だからと私のように奮発すると、がっかりされる方が多いかと。地産地消の優良店をご存知の方は尚更、此方の店のコスパに疑問を感じるはずです。
気になる方は下記お読みください。久しぶりの長文です。


当日は高速の工事渋滞があり、当初の予約を30分遅らせてもらいました。それでも遅れてしまったので、調理スケジュールを狂わせてしまったかと思います。料理と料理の間が間延びしてたり、盛り付けが崩れていたり、とても4点台の店とは思えんかったのは、遅刻の影響もあると思います。実際感じた料理の評価に多少足して反映しております。店の外観・内観、給仕の方の外見から嫌な予感はしましたが、経験則に基づく個人的な感覚に基づくものです。内観については載っている写真と差異があると思っておいたほうがよいです。

料理は写真を参照ください。二枚ほど写真が抜けてますが、鰻、クエ、鮎、熊野プレミアム牛、地元のブランド豚(石清水豚だったかな)、地魚(たしかメイチダイ)などがでました。

・料理に関して。
品数は多いです。量も多いです。地元の食材を使ってます。でも、それだけです。この店に来ないと食べれない地産地消の料理とはいえません。クエの混ぜご飯では残念なハプニングもありました。
シンプルな味つけです。秀逸な技術や演出はなく、緩急のあるコース構成でもないので、品数多めで逆に辛いです。豚肉料理は味噌で味付されてましたが、ぼやけた味です。味噌は美味すぎる調味料と某漫画でも言われておりますが、ブランド豚である必要性を感じる料理ではありません。
鰻にも牛肉にも大根おろしが添えられており、悪い意味で驚きました。食材に脂が強いと思うのなら、調理工程で程よく落とすのがプロの料理ではないでしょうか、焼いてから大根おろしや味付けでさっぱりさせるというのは安易です。盛り付けも居酒屋みたいだし、温かい料理だと冷めちゃいますし、味もぼやけてしまいます。
なかなかお目にかからない品質と強調されてた熊野プレミアム牛のがっかり感はなかなかないレベルでした。ただ、ハツはかなり美味しかったです。肉はポテンシャルを全然発揮できてないと思います。技術が伴わないレアな焼き方をし、切って、大根おろしかけて、保温性もない普通の皿で提供してしまうと、あっという間に冷めてしまい、脂の嫌な部分が目立ち、美味しくなくなります。写真をみていただければ分かるように肉汁が既にけっこう滴ってます。食材に合わせた火入れをし、切るならせめて温かいお皿にのせ、大根おろしとあわせて食べさせたいなら大根おろしは別皿で提供し、食べる直前に乗せてもらう。食材や食べ手の事を考えれば至極当たり前の事ではないかと思うのですが。。。盛り付けにこだわりがあるとかならまだ分かりますが、この見た目ではその理由も厳しいかな。

・サービスについて
給仕の方の外見的な事(和装の違和感、爪)はおいておくにしても、カンペみながら説明し、質問は大将へ丸投げでした。水やおしぽりの差し替えなど自主的にできないのもどうなのでしょう。ちなみにシャドークイーンは紫芋ではなくジャガイモの品種です。

・雰囲気について
予算応相談でやるのに、この内観は貧弱すぎるのではないでしょうか。ニ○リと一目で分かるようなインテリア、厨房が丸見えで、照明の感じも。。。元々はラーメン屋かな？と感じるような内観は勘弁してほしいです。演出は正直あまり重視しないのですが、その私が苦言を呈するというのは余程です。

・コスパについて
三人一致であまりにも高すぎると思ったので、この評価です。サービス料をとっていないそうなので、どういった値段設定でこの請求額になるのか余計に謎が深まりました。仕入れ値で気前良く地域貢献を心掛けてらっしゃっるとかで有ることを願います。
料理の品数は多いが完成度は高くなく、胃袋は膨れますが食後満足感と値段が全然見合ってないです。都市部の飲食店で値段に料理が見合ってないと感じた事は幾度もあります。ただ、料理以外の点で納得できる理由が見つかることがほとんどです。店の立地や内観、あるいは食器のクオリティ、サービススタッフの質などです。そもそも人を多く雇っている事が多いので、人件費も違うでしょうからね。

・ドリンク
地ビールがあり、カクテルなどもあるので一見選択肢は多いです。日本酒は店主にきいてくださいとあるので、料理にあわせてお任せで頼むと、どんな味が飲みたいですか？と聞かれました。すっきりしたもの、もっと米の味があるものと注文しましたが、微妙なチョイスでした。
他のお客さんが注文するときの対応で、他地方の有名な銘柄の日本酒を御存じないようでした。好みの銘柄を伝えて知らない地酒を楽しむこともできず、料理と合わせてペアリングもないとすると、店主の主観ありきのチョイスとなり、注文が難しいです。自分がだす料理を試作してる時に、この酒を合わせたら良いかなとかまで考えてないのでしょうか。