泉温が低めで入りやすいお風呂でした : Zaou Onsen Yoshidaya

●蔵王温泉吉田屋
山形県と宮城県の境界に跨る蔵王は夏は避暑、冬はスキーで賑わう観光地です。蔵王温泉は山形側にある硫黄を含む温泉で、草津温泉以上の強酸性泉です。蔵王温泉街は蔵王ラインから酢川温泉神社へ上る坂道に沿って旅館が並んでいますが、吉田屋は温泉街の上の方にあります。旅館の右隣が駐車場なので、車で来た方はそのまま坂を登ってください。宿泊費は一人なら１泊２食約7,350円～ですが、夕食と宿泊時期によって異なります。蔵王温泉の中では安い方で、自サイトやインターネットの旅行サイトからも予約できるなど利便性があります。また2010年9月時の楽天トラベルによると室内小型犬（体重５kｇまで）、猫に限りペット可となっています。

◆館内
本館と別館があって、それを渡り廊下で繋いでいました。廊下は赤い床で狭くてくねくねしていました。お風呂は別館の1階でした。廊下に紀宮様や紀子様が若い頃スキーにいらした時の写真が飾られていましたので、格式のある旅館なのでしょう。玄関の所に高そうなマッサージチェアがあって、それを無料で使わせてもらいました。入口に自販機がありましたが、定価よりも高めに設定されていたのは残念でした。

◆部屋
お部屋の入り口はドアになっていました。部屋は畳の間ですが、窓際は床になっていて椅子とテーブルが置いてあります。夏に泊まった時は網戸をして窓を開けた状態にしていました。クーラーはありませんが、山の上なので全然暑くありませんでした。たまたま私の泊まった部屋はウォシュレットのトイレが着いていました。

◆食事
写真の様な夕食を頂きました。山の上なので魚はありません。メインは３つ。一つは豚肉の陶板焼きで、焼き過ぎないようにピーマン、なめこ、タマネギを下に敷いて焼いています。もう一つは天ぷらでエビの他はオクラ、ナス、カボチャ、なめこ、アスパラ、ししとうなど野菜が中心でした。最後は山形の郷土料理であるいも煮でした。里芋にゴボウ、コンニャク、ネギ、ニラ、豚肉を混ぜたものをしょうゆとみりんで味付けしたもので、肉じゃがよりも脂が少なくてすっきりした味になっていました。その他は姫竹の小鉢や、エビのつみれが入ったお吸い物、ぶどうなどでした。
朝食は写真の様な野菜中心の和食でした。

◆風呂
お風呂は別館の1階に内風呂があります。楽天の所に写真があります（http://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/76478/gallery.html）。風呂場の1/3ほどを占める大きな湯船があって、お湯がかけ流しの状態で出ていました。色は透明に近い白で湯口から湯がドバドバ流れている割には、泉温は40-42℃と蔵王にしては低めでしたので、長くお湯の中に入っていることができました。加水、加温の有無は不明。

◆接客
気兼ねなく過ごす事ができます。温泉街の共同湯に入る時は旅館の人に言えば無料券を貰えます。

◆総合
静かで湯治するには良い宿です。