白トリュフの季節
少し前の備忘録である。この時は数年ぶりに伺った。水口シェフの料理は大好きなのだが予約の電話をしてもなかなかタイミングが合わず足が遠のいていたのである。しかし今回は是非ともと思い電話したところ偶然にも希望日に席が空いており、再訪が叶った。いつも思うのだがこういうのって相性だと思う。縁があれば訪問することができるしそうですなければ難しい。今回はそういう巡り合わせが良かったのだと思うのだ。
セッタンタでこの季節と言えばやはり白トリュフであろう。いつもアルバ産の良いものを取り揃えてくれているのでとっても楽しみに訪問してきた。
久しぶりでちょっと緊張したのだがソムリエの成瀬さんがとても良い雰囲気を作ってくれて快適に過ごすことができた。とても感謝である。やはりレストランでは楽しく過ごしたいものなのだ。
前菜はカリフラワー北海道産の雲丹、芋などがのったプレートからであった。そしてそれが終わると最初から驚かされた。器の中にキャビアがいっぱい敷き詰められているものが出てきたのである。その下が何かは忘れたがもう最初から飛ばし過ぎだろう・・と思えるものであった。そしてスープが出されたのだが、大きな白トリュフをふんだんにかけての物であった。目の前で白トリュフをかけられると香りでクラクラしてくる・・・その芳醇な香りを楽しみながら美味しいスープを頂いた。
魚料理はアマダイとホタテであった。そのあとに白子のパスタであったのだが、その上にも下が見えなくなるぐらい白トリュフをかけてもらった。ホント白トリュフは凄い食材だなあ~~
メインは漢方牛のロースト。漢方牛とは漢方薬を食べさせて育てた牛らしい。美味しかったがあまり漢の薬の香りはなくクセのないものであった。
こちらでは毎年この時期には白トリュフを楽しむことができるようである。しかも良質なものを仕入れ、白トリュフの追加料金もそんなに高くない。とても良心的な値段設定なのだ。名古屋では白トリュフを食べさせてくれる店はたくさんあるがこちらはお勧めである。
水口シェフの心意気が分かるイタリアン!!
9月22日、イザーレシュウの水口シェフが新しいお店をオープンした。その名は settanta(セッタンタ)。水口シェフ及び成瀬ソムリエが2人とも70年生まれだったかららしい。settantaとはイタリア語で70という意味だ。
お二人とも70年生まれでよかったと思う。50年生まれだったら・・・〇〇〇〇ンタ。何だか変な日本語を想像してしまう・・・(スミマセン。軽いJokeです)
お店自体は水口シェフが経営しているイザーレやエッコよりもかなり小さめだ。入口の看板もほとんどなくお祝いの蘭がなかったらほとんど見逃しそうな感じのお店である。入口から奥に続く通路は黒の内装でまとめられとてもシックな感じに仕上がっている。奥には2人用のテーブルが4席、つまり8人のみのスペースだ。その他入り口付近に個室があり、チラ見しかしていないので正確かどうかは分からないが4人ぐらい入れそうなスペースだった。水口シェフにとっては4店舗めであり、私はスカイツリーのお店は行ったことがないのでよく分からないが、明らかにイザーレやエッコよりも高級路線で行くような感じだった。水口シェフにそのことを聞いてみると、イザーレは若いスタッフに任せてカジュアル路線で行くとのこと。どうやら新店舗でフォーマル的な料理に全力を尽くすつもりのようだ。実際ソムリエには長年カーサデッラマンテにおられた実力派、成瀬さんが就任。客席の後ろには大きなワインセラーがあり、ワイン好きな方も楽しめるようになっている。厨房は客席からも覗けば見える半オープンな感じになっており、直接は見えないが厨房の中のライブ感が伝わってくるようだった。
まだオープンして10日あまりなのに私がお邪魔したのは週末ということもあってか満席であった。水口シェフと成瀬ソムリエお二人での営業と聞いていたのだがこの日は若いスタッフも2人ほどいた。何でもこの日は多忙ということでエッコからかり出されたらしい。
さて料理の方だがまずはアワビと青のりの茶碗蒸しみたいなもの。最近NYではフレンチのお店で当たり前のように茶碗蒸しが出てくる。シェフも「chawan-mushi」という単語を当たり前のように使う。流行なのかな??
そして次はキャビアの冷製カッペリーニだ。イザーレと言えばトマトのカッペリーニが有名だが、そこからグレードアップしてキャビアというわけでもないだろうがこれもとても美味しい。贅沢にキャビアが使ってある。これが不味いわけがないというぐらい贅沢な料理だ。ただ一つ難点を言えば底がすぼんでいる器に入っているのでカッペリーニと一緒にキャビアを食べていても最後には底の方に残ってしまう。大事な大事なキャビアなので貧乏性の私は一粒たりとも逃したくはなかったのだが、小さなフォークだけではすくえない。残ったキャビアを舌で舐めて食べよう思ったぐらいなのだが、それはマナー違反。泣く泣く数粒のキャビアを諦めたのがちょっと悔しかった。
少しづつの盛合わせも出てきた。ミミイカのジェノベーゼソース、マグロと何とかキャビア(聞き取れなかった、何だか黄色いイクラのようなもの)、水ダコの低温調理したもの、とても柔らかい食感だ。そして無花果も入っていた。
続いてはキノコ尽くし。何種類かのキノコの入ったことても香りの良いスープにコーヒーの香りがするポルチーニを包んだもの。そして国産松茸の贅沢なフリットだ。こうやって松茸を頂くのは初めてだが焼き松茸に負けず劣らず美味しい。かなり秋を感じさせてくれる一品だった。
そしてここからはクライマックス。店のカウンターには1kg 65万円の白トリュフが鎮座していたのだ。これは別料金。水口シェフがまずは白トリュフにカバーしてあったグラスを持ってきて香りを嗅がせてくれた。もう強烈な、クラクラする良い香りである。そして間髪を入れずパスタの上にシャッシャッシャッとかけてくれた。もうそこら中が白トリュフの香りで包まれている。
昨年エッコで頂いて以来の白トリュフにやられた!という感じだった。ちなみに一人当たり3000円の追加料金であった。かなり安い!!
そしてエゾジカのラグーのラビオリは野性味あふれる感じだった。また魚料理は石川県産のノドグロ。脂がしっかりのって美味しい。
そしてメインは鹿児島県産の黒毛和牛のローストであった。完全に霜降り牛であったがこれくらいの量なら美味しく頂けた。
もうここまででお腹いっぱい。デザートも美味しかったが、全体的にちょっと我々中高年には量が多めな感じだった。
ここはきちんとオシャレをして、料理と共に高級イタリアンの雰囲気も楽しみたい、そんなお店である。これからものすごく楽しみだ。
店名 |
Settanta(Settanta)
|
---|---|
类型 | 意大利料理 |
预约・查询 |
052-228-7036 |
预约可/不可 |
可预订
子供はお断り。 |
地址 |
愛知県名古屋市東区泉1-15-23 1F |
交通方式 |
地下鉄 名城線・桜通線 久屋大通駅 GATE 1A出口 北へ徒歩5分 距離久屋大通 159 米 |
营业时间 |
营业时间和节假日可能会发生变化,因此请在参观前与餐厅联系。 |
预算 |
¥15,000~¥19,999 ¥8,000~¥9,999 |
预算(评价总数) |
¥20,000~¥29,999¥15,000~¥19,999
|
付款方式 |
可使用卡 (JCB、AMEX、Diners、VISA、Master) 无使用电子钱 |
座位数 |
16 Seats ( 個室8席) |
---|---|
个人包厢 |
可能的 |
包场 |
可能的 |
禁烟・吸烟 |
严禁吸烟 |
停车场 |
不可能 |
空间、设备 |
时尚的空间,平静的空间 |
酒水 |
有葡萄酒,对葡萄酒讲究 |
---|
此时建议 |
许多人推荐的用途。 |
---|---|
位置 |
神秘不为人知的餐厅 |
服务 |
有品酒师 |
网站 | |
开店日 |
2015.9.22 |
かなり久しぶりの訪問となってしまった。かつては良く行っていたのだが、なかなかタイミングが悪くて行く機会を逸してしまっていた。そんな中、私が所属している社会奉仕団体の友人N君がこちらの常連さんで、食事会を企画して下さり訪問する運びとなった。N君、どうもありがとう!!
いつも思うのだが、一度足が遠のいてしまうとなかなか再訪できないことがある。そういう場合は自分自身以外の何か引っ張ってくれる力が働かないとなかなか元には戻れないのである。
この日はコロナ禍の中、5名での訪問となった。しかも私は初めての入り口横の個室であった。私は基本的にはお店の雰囲気を感じることができるカウンターもしくはホールのテーブル席が好きなのだが、この日は友人たちとの親睦会、そういう場合にはこういう部屋のが良いのだろうな~~
みんな席に着いたところでソムリエの成瀬さんがドリンクの用意をして下さった。もちろんこの日はノンアルばかりであった。時間が限られているため、きっと早いだろうなあ~~と思っていたら予想以上に速いペースで料理が出てきて20時の閉店には余裕を持って店を出ることができたのである。
こういう緊急事態宣言が続くとお店の方も順応してきたようであった(笑)
今回最初に頂いたのはトウモロコシの冷製カッペリーニは甘さが際立つ美味しいものであった。確か水口シェフはかつてはトマトのカッペリーニをよく出して下さった記憶があるが、季節柄こちらにしたのかな??それにも負けないこのトウモロコシのカッペリーニであり、こういう前菜が出るととても期待が高まるというものなのである。
2品目はマスカルポーネのリゾットであった。オーストラリア産の秋トリュフが欠けてあり、こにオセトラキャビアを贅沢に加え、その塩味でリゾットを楽しむ趣向であった。これも素晴らしかったなあ~~
そして次の料理は三河湾の手長エビのフリットであった。これもメチャ美味しい!!プリプリ感が最高であった。
そしてフォアグラである。インカの目覚めとともにカレーソースで頂いた。これにはびっくりである。イタリアンでこのようなエスニック系の味を楽しめるのは嬉しいサプライズであった。ただカレーソースとは言ってもソースの中にわずかに感じる程度であったがこれがとても新鮮なのである。水口シェフのセンスを感じさせてくれる一品であった。
その後焼いたアカムツとピノキオ茄子、そしてタリオリーニに秋トリュフをたっぷりかけて頂いた。これぞイタリアン!という感じであった。
そしてメインは赤牛のローストに松茸を添えてあるものであった。赤身の多い肉なのでコース終盤でも胃もたれせず、高齢者の私にも優しいメインであった。また嬉しいことにソースが驚きの山椒ソースであった。ここに山椒を持ってくるか!と良い意味で裏切られ、イタリアンながらどこか和を感じさせてくれる美味しい肉であった。この味が若い人に受けるかどうかは分からないが、少なくとも私の年代には好む人が多いと思うのだ。
最後にガストロパックでシロップを入れた桃のデザートとお茶菓子、そしてコーヒーで終了となった。友人はカプチーノを選び、ラテアートで自分の名前を書いてもらいとても喜んでいた。そういうサービスも行っているようである。
最初から最後まで大満足、しばらく訪問しなかったことを後悔させられるぐらいであった。近いうちにまた訪問したいと思う。