名物「三河みそ」ラーメンとは？？ : Asahi

夜も１０時を過ぎると、定食屋などは既に店を閉めています。
どこかメシを食べられるとこはないかと徘徊（？）しておりましたら、「名物三河みそラーメン」と書かれた看板を発見。

全国のご当地ラーメンを食べ歩き、この手のラーメンサイトも隈なくチェックしているはずですが、「三河みそラーメン」なるカテゴリーは初耳です。
この時点ではこの「三河みそラーメン」がなんなのかわからず、早速店に入ってみました。

店内は、ラーメン屋というよりも居酒屋そのもの。入り口の赤提灯にも「ラーメン」と並んで「居酒屋」と書いてあります。
「ラーメンだけでも大丈夫？」と女将さんに聞くと、笑顔で大丈夫ですよと答えていただけました。この時間になると、飲んだ後のシメでラーメンだけ食べにくる客も多いようです。

で、ラーメンが出来上がるまでこの「三河みそラーメン」とはどんなんだろうと考えましたが、考えるまでもありませんでした。
三河といえば、八丁味噌じゃないですか。名古屋の味噌汁である赤だしのもととなる味噌です。

あ、そういうことか、と思っていたらラーメンが出来上がりました。
やっぱり色の濃い、赤みがかった味噌の色のしたスープでした。

正直、赤だしのみそ汁はあまり得意ではないんだよなあと思いながらスープを一口すすると、赤だしのみそ汁とは違うまろやかさがあります。赤だしのみそ汁はツンとした感じがあるのですが、なんともいえないマイルドさと甘みがあります。

八丁味噌でこんなにまろやかなのは意外でしたが、どうやら味噌ラーメン独特の調理法が関係しているようです。
北海道でもそうですが、味噌ラーメンでは味噌スープで具材の野菜を炒めます。麺は麺だけで茹で、具のキャベツやモヤシを味噌スープで炒めるのです。

そのお陰で、八丁味噌を使用しても野菜の甘みでスープがマイルドになるようです。スープは、その意外性もあってなかなかのものでした。
味付けは八丁味噌独特の濃い色をしていながらも、アッサリめです。

ただ、麺はいかにもどこかから仕入れているということが明らかな業務的な麺でした。細くて、コシもほとんどありません。

スープのアッサリさといい、麺の柔らかさといい、典型的な「繁華街」系ラーメンでした。
＊繁華街系ラーメンとは・・・
http://u.tabelog.com/00019903/diarydtl/11002/

愛知県は八丁味噌で有名ですので、特に岡崎周辺の地域の方は「三河・八丁味噌ラーメン」を大々的に町興しに利用してみてはいかがでしょうか。
いままで「三河・八丁味噌ラーメン」なるご当地ラーメンが全国区になっていないことのほうが不思議なくらいです。

なお、この店も完全喫煙可です。夜はほとんど飲み屋なので当然といえば当然ですが。