濃厚煮干しラーメンは増えてきたがやはり唯一無二の一杯
たかはし中華そば店@撫牛子で「チャーシューメン大盛」(1150円)。
奥羽本線の弘前駅のひとつ隣の撫牛子(ないじょうし)という超ローカルな無人駅から徒歩5分の場所にある。辺鄙な場所にあるが、全国各地からラーメンファンが集まる有名店。昭和57年(1982年)創業の津軽濃厚煮干しラーメンの元祖と言われるお店。約2年ぶりの訪問。
平日昼13時過ぎだったがお店の前の広い駐車場はほぼ満車。入口に券売機がある。店内の待ち合いスペースにも7〜8人並んでいたが、1人客は自分だけだったので先にカウンター席の空きに案内された。前回は普通の中華そばにしたけど今回は大奮発してチャーシューメンの大盛りをチョイス。
煮干しがガツンと効いたスープは上質な煮干しを使っている証拠の銀粉(煮干の鱗)もたっぷり浮いている。さらっとしているが、煮干しの旨味だけでなく塩分やえぐみも含めて煮干しの風味全てを凝縮したようなスープ。東京にも濃厚煮干しラーメンは増えてきたがやはり唯一無二の一杯。煮干ラーメン界のレジェンド。
自家製麺の中太麺はデフォルトでややかた茹で。麺肌はややざらついた独特の舌触りで、しっかりスープと絡む。圧延回数が少ないのかな。麺量は並盛りで200g弱、大盛りは330gになるそうだ。大盛りの丼は普通よりふた回りぐらい大きく迫力あるルックス。朝ごはんは抜いてきたが麺もスープもたっぷりで腹パン。
昔はもっと塩分濃度が濃かったが、健康志向の時代に合わせて最近は昔よりやや薄め味付けになっているそうだ。後から知ったが、麺の硬さ、味の濃さ、油の量がカスタマイズ可能だそうで、「味濃いめ油多め」にすると創業当時の味に近いらしい。次いつ行けるか分からないけど、次回は絶対に「コイアブ(濃いめ油多め)」にしようと心に誓った。
津軽濃厚煮干しラーメンのレジェンド店
青森県弘前市の「たかはし中華そば」へ。奥羽本線の弘前駅の一つ隣の「撫牛子(ないじょうし)」という改札もない田舎の無人駅から徒歩約5分。
この店を目指して全国からラーメンフリークが集まる名店中の名店で、津軽煮干しラーメンの殿堂とも言えるお店。営業時間は11時〜16時で、ここに来るために出張の前泊を昼に着くように移動してきた。
日曜日14時頃の訪問で店内は7割ほどの客入り。チャーシューメンは売り切れで「中華そば」(750円)をチョイス。スープは大量の煮干しを強火でグツグツ煮立たせて、煮干しの旨味もえぐみも全て出し切る。それに負けないぐらい昆布と動物系出汁も投入する採算度外視の一杯。
味のベクトルとしては王子の「伊藤」に近いものがあるけどえぐみや酸味はもっと強く、中毒性のある味わい。好き嫌いは分かれそうだけど、個人的には超好み。はるばる来てよかった。自家製麺は中太麺でグニっと押し返すようなコシが強いが、圧延回数も抑えてるのかザラつきのある麺肌。ツルシコ系の麺が多い老舗の中華そばにしてはかなり珍しいタイプ。
今では東京の濃厚煮干しラーメンを代表するお店になった「凪グループ」は、以前は博多豚骨系が主力ラインナップだったが、凪の店主がこちらの中華そばの味に感動して以来、濃厚煮干しに方向転換目指したそうだ。まさに煮干しラーメン界のレジェンド。
濃厚煮干し系のラーメンジャンルが全国的にブームになってる中で、今の最先端の一杯はもっと煮干しが濃厚なスープもあるし、同じぐらいの濃度でより煮干しのえぐみを抑えた一杯もある。でもここの中華そばの最大のポイントはスープと自家製麺、チャーシューやメンマを含めた全体のバランスの良さだと思う。各パーツがしっかりと役割を果たしながら、単体では突出して主張することないので、濃厚でも最後まで飽きさせないギリギリの駆け引きがある。
店名 |
Takahashi Chuka Soba Ten(Takahashi Chuka Soba Ten)
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类型 | 拉面 |
0172-34-8348 |
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预约可/不可 |
无法预订 |
地址 |
青森県弘前市撫牛子1-3-6 |
交通方式 |
距離抚牛子 284 米 |
营业时间 |
营业时间和节假日可能会发生变化,因此请在参观前与餐厅联系。 |
预算(评价总数) |
~¥999~¥999
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付款方式 |
无使用卡 无使用电子钱 无使用二維码支付 |
座位数 |
30 Seats ( 小上がり 6人×3 カウンター12) |
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个人包厢 |
不可能 |
包场 |
不可能 |
禁烟・吸烟 |
严禁吸烟 |
停车场 |
可能的 |
空间、设备 |
有吧台座位,有日式包厢 |
此时建议 |
许多人推荐的用途。 |
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网站 |
たかはし中華そば店@青森県弘前市
●中華そば 850円
●チャーシューメン 1150円
JR弘前駅から車で約15分、弘前市の郊外の県道260号線沿いにある昭和57年(1982年創業)のラーメン店「たかはし中華そば店」。津軽濃厚煮干しラーメンの元祖として有名で、地元住民だけでなく県外からの観光客も多数訪れる有名店。
津軽地方のラーメンといえば鰯の焼き干しや煮干しを使った醤油ダレのラーメンが定番。津軽煮干しラーメンは大きく分けてこちらの「たかはし中華そば店」を源流とする濃厚煮干しラーメン(たかはし系)と、青森駅近くにある昭和31年創業の老舗「まるかいラーメン」を源流とするあっさり煮干しラーメン(まるかい系)との二つに大別される。
お店の前に広い駐車場がある郊外型の店舗で、駐車場は隣のセブンイレブンと共用で50台近くある。公共交通機関を使う場合は、JR奥羽本線で弘前駅のひとつ隣の撫牛子(ないじょうし)駅から徒歩3分。営業時間は11:00~16:00の昼営業のみ。
この日は日曜日の12:30頃に訪問。駐車場は8割ぐらい埋まっていて、店内もほぼ満席。運よく待たずに席に案内されたが、食べ終わって出ていくときには、満席待ちのため入口付近の待合席で5~6人待っている状況だった。
店内はカウンター席、テーブル席、お座敷と全部合わせて40席以上ありラーメン店としてはかなり大箱。この場所で40年も営業している老舗だけあって、客層は若いカップルから子連れのファミリー、年配の夫婦まで老若男女さまざま。
入口に券売機があり、メニューは以下のラインナップ。
・中華そば 850円 大盛 1100円
・チャーシューメン 1150円 大盛 1400円
・ライス 200円 大盛 230円
・ざる中華 870円 大盛 970円
・ねぎ 120円
自分はチャーシューメン(1150円)、妻は中華そば(850円)をチョイス。裏コマンドとして「コイアブ」(味濃いめ、油多め)や「カタメ」(麺カタメ)などのカスタマイズも出来るらしいが、久しぶりの訪問なので特に指定なし。
スープは大量の煮干しを強火でグツグツ煮立たせて、煮干しの旨味もえぐみも全て出し切る。それに負けないぐらい大量の昆布と豚骨、鶏ガラの動物系素材の出汁も投入する採算度外視の一杯。スープの表面には銀粉(煮干の鱗)もたっぷり浮いている。これは鮮度の良い上質な煮干しを使っている証拠だ。
煮干しの旨味だけでなく塩分やえぐみも含めて煮干しの風味全てを凝縮したような味わい。煮干し特有の酸味もあるが、ほどよいビターさや醤油の甘み、コクと混ざり合い絶妙なバランス。
自家製麺の中太麺はデフォルトでかための茹で加減。やや芯のある食感の麺がスープとよく絡む。麺量は並盛りで200g弱、大盛りは330gになるそうだ。シャキシャキのネギの清涼感がよいアクセント。
赤身の豚もも肉チャーシューはけっこう塩気があるので、ライスを頼んでご飯のおかずにするのも良さそう。チャーシューの塩分がスープに溶け出すので、普通の「中華そば」よりも「チャーシューメン」の方がスープの味が濃いめになってくる。
ここ数年は全国的に濃厚煮干しラーメンがブームとなっていて、大量の煮干しを煮詰めてドロドロに仕上げた「セメント系」と呼ばれるラーメンも一般に受け入れられるようになってきたが、40年も前からこの味でやっているのは凄い。まさしく濃厚煮干しラーメンのレジェンドだ。