弘前フレンチでリンゴ尽くしランチ : Chez moi

洋食の街弘前には色々なフレンチのお店がありますが今回はまだ伺った事の無いこちらのお店にお邪魔してました。

ランチのコースはA（1650円）・B（2650円）・C（3650円）・シェフおまかせ（4650円）がありましたがせっかく弘前に来ているのでりんごランチをお願いしてみます。

店内は白を基調とした落ち着いた雰囲気の空間でさりげなく飾られた絵画が良い味を出しています。

最初の皿はスープでパンと一緒に運ばれて来ました。

【弘前りんごの冷製スープ　エスプーマ仕立て】
弘前産りんごを使用した泡仕立ての冷製スープです。
りんごのスープというと『レストラン山崎』のりんごの冷製スープが有名ですがあちらは甘さ強めのデザート的なスープです。
それに対してこちらのスープはりんご本来の自然な甘みを生かしたスープでコースの前菜として違和感がありません。
エスプーマで泡立てた泡の食感とムース状の二つのりんごの食感を味わう事が出来る素晴らしい逸品です。

【ライ麦パンとフランスパン】
カリッと芳ばしい２種類のパンです。
ライ麦パンは若干あか抜けない田舎じみた独特の風味がありますがこれはこれで味があって個人的には好きな味です。

【近海魚介のシードルソース】
この日の魚介は下北産の真ダラとホタテで少し酸味の効いたりんごのクリームソースが絡めてあります。
りんごの甘酸っぱさとバターの効いたソースは優しくまろやかな味わいで魚介との相性もばっちりです。
刻んだキューブ状ののりんごが食感のアクセントになってりんごを存分に感じられる一皿でした。

【青森産牛ほほ肉とりんごのブリック包み焼き】
牛ほほ肉をスライスしたりんごで包んだパイの包み焼きです。
青森県産牛のほほ肉はとても柔らかくナイフがすっと苦も無く入ります。
非常に薄いパイ皮に包まれた洗練された一品です。

【本日のりんごのデザート】
デザートは紅玉りんごのクラシックパイとキャラメルアイスでした。
紅玉りんごの酸味と玉子の効いた甘めのカスタードクリームとのコントラストが何とも絶妙です。
キャラメルアイスはほろ苦さの効いた大人の味わいで美味しい。
食後、デザートと一緒にコーヒー・紅茶を頂きましたがクセの無い飲みやすいものでした。

弘前は洋食の街として有名ですがだいぶ世代交代も進んで来ているのかこちらのフレンチは従来のオールドスタイルでは無く洗練されたモダンフレンチです。

エスプーマを使った最新の調理法の新食感スープ等、随所に工夫が感じられる素晴らしい品々でした。

りんご尽くしのランチコースしかと堪能しました。

機会があったらディナーにも伺いたいですね。どうもご馳走様でした。