たまにはゆっくりお座敷でご昼食 : Hana noren

東京第一ホテル松山（１９８７年開業）は１２年ほど前から何度も利用させていただいているホテル、
松山に初めて来たときに泊まったホテルである。
コンパクトだけれど、立地もよく部屋も綺麗、サービスもよい、個人的にも好きなホテルであった。

松山地区の仕事を引き継ぐときに時にこちらのホテルを紹介してもらったのだが、前任者の
お気に入りホテルであった。その理由は色々あるのだろうけれど、ウォシュレッット全室完備というのが
決め手のようであった。前任者がこちらのホテルに泊まっていたのは１５年２０年前だから、そのころ
ウォシュレットはまだ珍しかったのだろう。

さて、今回ホテルの地下１Fにあるこちらのお店に連れて来ていただいた。１０年以上泊まっていながら
地下には初めて足を踏み入れた。初体験である。
いつも朝食は１Fのレストラン。夜はどこかにでていってしまうので、このようなレストラン空間がホテル地下に
広がっていることさえ認識していなかった。
いかにもホテル付属の、ちょっと高級そうな雰囲気のお店である。

広いお座敷であったが、我々５人の他いなかったのでゆっくりできた。前日の夜懇談した６人のうちの
５人である。昨夜は松山の美味しい郷土料理をいただいて大満足であった。そのなかでも〆の鯛飯、
活鯛飯が本当に美味しかった。こちらの昼メニューをみてちょっと困った。選ぶとすればやはり鯛飯なので
ある。お値段的にもそんな感じであった。まあ比較もよいだろう、と皆思ったのか全員同じメニューであった。

丼の真ん中に生卵（黄身のみ）がのっている。活鯛飯はこれをつぶしてまぶして食べることが多いようである。
昨夜は実はなかったのである。黄身の代わりだろうか？「とろろ」が添えられていた。醤油に薬味と「とろろ」を
入れてそれを鯛飯にかけて食べる方式であった。

結論から言うと、昨夜の鯛飯の勝ちである。
まず鯛自体のお味が違う、それに黄身をうまくご飯にかけるのが難しく、一部卵かけご飯のようになってしまった。
生卵って鯛にあうのだろうか？と疑問にさえ思った。（昨夜の店のシェフもそう思ったのかもしれない・・）
まあとにかく、比較が出来たことはよかった。

こちらのお店は雰囲気もサービスもよく、接待などにも使えそうであるが、よくホテル内にある、ちょっと高くて
料理のお味は普通（またはそれ以下）というような典型的なお店であった。
料理の味以外を求めるにはとてもよいお店ではある。