神の島・雄島の袂の料理旅館 : Oo Toku

「民宿」というところに来てみました。

毎年蟹の季節がやってきますと、北陸か丹後の方へ蟹探しの旅に出ています。
いろいろ行ってみた結果、一番すきなのが、福井県の三国。
三国を代表する望洋楼、荒磯亭は訪問済みで
今年行こうと思ってた若ゑびすは閉館・・・
どうしようか迷ってた時、料理旅館だというおおとくを知りました。

場所は、東尋坊のすぐそばの雄島へ渡る橋のそば。
オーシャンフロントです。

おおとくさんでは基本お部屋には内湯がないのですが
一つだけ内湯付、部屋食OKのお部屋・椿の間があります。
今回はそちらを、かなり前からお願いしておき、
お料理は、地の魚も味わえる「お料理コース」に。(蟹づくしは、ちょっと苦手・・・）

全部まとめて書きますと長くなりますので、簡単に感想を。

◆総評◆
「民宿」（には詳しくないですが）としては大変努力されているお宿かと。
お料理の面でもそうですし、特別なお部屋をもうけたり、関連のカフェでの
ウェルカムドリンク提供をされたりと、一般の民宿とは異なる宿にしたいという
気持が伝わってきました。
　　　　　　☞なので、☆は甘めです～

◆お宿の感想◆
民宿ゆえに、かなり質素です。
大浴場も見学のみしましたが、利用はしませんでした。

◆お部屋の感想◆
椿の間は、おおとくさんの中では、かなり頑張っているお部屋のようです。
随所に間接照明をもうけたり、床の間をソファスペースにしたり、小さなお庭を作ったり。
うち湯も湯船は石製で心地よかったです。

◆御夕食の感想◆
民宿のお料理の域をはるかに超えているなぁというのがまず初めの印象。
手の込んだものよりも素材勝負のお皿の方が口に合ったかな・・。
それととにかくボリュームがすごいです。
なので、翌日に回せそうなお料理はお願いして朝食時に出してもらうのが賢明。
（私は、肉じゃがを翌日に回してもらいました）

蟹は三国のタグ付きのもの(約600㌘）を一人一杯。
結局全部は食べきれずとっておいてもらって、
翌日トロ箱にいれて横浜に持ち帰らせていただきました。
蟹ですが、甘味もあって確かにおいしいです。

でも、やっぱりカニは茹でのテクニックがカギなのでしょうね。
水々しさの点でやや気になりました。この点ではこちらが
今のところ一番よかったかな・・と思います。

きちんと系旅館のような懇切丁寧な対応は無理としても
可能な範囲内でいろいろ面倒を見てくださいましたから
接客面でも満足できたと思います。

Checkアウトの前には歩いて雄島へ行き、時間の許すかぎりの散策。
しーんと静まり返った島にはなにやらそこはかとないパワーがあるように
感じられてしまうのが不思議でした。

場所柄再訪は難しいと思いますが、
これはこれで貴重な体験だったと思います。

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宿泊を検討されている方へ

<アクセス>
最寄駅はJRの芦原温泉駅。
蟹解禁～2月末までですと、芦原温泉発の無料大型バスがこの一帯の宿をまわってくれるので
それに乗れば大丈夫です。
その他の季節ですと民宿ですので、お迎えは基本ありません。
芦原温泉駅から、1時間に2本出ているバスで45分。

えちぜん鉄道三国港駅からバスで約15分です。
（時間帯によりますが、1時間に2本出ています）

また、宿に事前に相談すれば、協定を結んでいるタクシー会社の
タクシーを手配してくれ（繁忙の時期はことわられることもあり）
お手頃価格でタクシーを利用することもできます。


<御夕食の詳細>

・前菜　　　はたはたの塩ゆで（この地方では塩茹でが一般的なんだそう）
・茹でズワイカニ　　600g前後（１人１杯）
・お刺身　ひらめ・あまえび・イカ・ぶり
・小鉢　　ホタルイカとうるい
・替物　　①タケノコ　②長芋ともずく
・肉じゃが
・焼き魚　　甘鯛
・揚げ物　　アジフライ、・お蕎麦
・ご飯
・お味噌汁
・自家製デザート

◆朝食の感想◆
こちらは広間で。意外に質素でした。
へしこ、は案の定出ましたが、意外や小鯛の笹漬けは食卓には上がらず
やや残念でした。　朝食に関しては、お味は平均的。
給仕をしてくださる年配スタッフさんの働きぶりが印象的でした。