開高丼前のノルマ（通過儀礼）が大変なので、もう行かない : Kobase

昼の予約受付開始日の朝９時から夫婦二人かかりで電話を掛けまくって、ずっと話中などで繋がらず、ようやく通話出来たのが昼の２時頃。無事予約を取る事が出来た！
予約時に言われた「来るべき時間」と、前日に確認した「来るべき時間」が随分話が違った。
理解しにくい国語を使われているので、何度も聞き返したが、
結論から言うと11時半から１２時までの間には店に着いていなさいって事の様だ。
（２時には退室していないといけないのと、食事に普通２時間はかかるとの事）

目的地に着いたが、お化け屋敷の様なビル。事前に調べていなかったら驚くだろう古さ（苦笑）。
外観写真と口コミから絶対に泊まりたくはないと思ったので、昼に予約を取った。
案内された部屋が暗い。海岸側の明るい部屋は予約の早かった方用との事。
我々は予約開始日に予約取ったが、それでも遅いって事か？

最初に茹でガニが出る。越前蟹の黄色いタグは付いているが、番号は打っていない物だった。
茹でガニは小さく、味も弱い。正直美味しいとは思えない。まだ水ガニの方が旨いぞ！？？
蟹の表面に黒いツブツブ（カニビルの卵）が全く付いていないので、脱皮して間もない蟹だ。
これじゃあ身も詰まっていないだろうし、きっと値段も安い物なんでしょうね。
こういう蟹を選んで提供するお店なんだと、正直ガッカリした。
仕方なくノルマを黙々と食べる。食べ飽きた頃、今度は焼きガニが来た。
焼きガニは先ほどのよりはカニが大きいのと、塩茹でした物を焼いている様で
甘さと旨味があるが、これ美味しいと思えたのは足２本分くらいまでで
すぐ苦行のノルマと化す。

これらを食べきった頃にようやく開高丼を提供される事が許される。
想像と違って開高丼は暖かい。これは知らなかった。
セイコガニ丼と思っていたがセイコガニを乗せて器ごと蒸している様だ。
ご飯もカニ汁などで炊いた物の様で、茶色く味も付いている。
これは旨いけど、すでに満腹なので途中から食べたいと思えなくなる。
漬物が味に飽きた頃に助け舟になるが、気休め。
二人でハーフの開高丼を食べたが、ご飯は食べきれなかった。

お吸い物は一瞬「科学調味料？」って舌が錯覚するほど、出汁が強めに効いている。
（科学調味料を口にすると私の舌は痺れて、それ以降味覚が麻痺するのだが
科学調味料の時のしびれ方とは明らかに違ったので、出汁成分が異常に多いだけだと推測）

再訪するかって？正直ＮＯだ。
開高丼だけならまた食べに来ても良いが、
その前の通過儀礼が大変だし、蟹自体は美味しくはなかった。
この量のノルマを食べてからでないと頂けないので、また来たいとは到底思えない。
一番量の少ない13500円のコースと開高丼ハーフを２人（50代後半夫婦）で頼んでこれだ。
常連の方は多い様だが、皆さんどうされているのだろう？

店員のサービスの質も低い。
急須にポットのお湯を注いでいるときに仲居さんが来ても、
ポットを目いっぱい傾けて中身のお湯が空だよとアピールしたのを見ても
「新しいお湯お持ちしましょうね」とはならず、無視して退室。
他にもいくつか気になった事があったが、ここでは割愛する。

一生に一回、話のタネに開高丼を食べにくるだけで十分でしょう。
越前で越前ガニを何度か（蟹かに亭などで）頂いているが
結構な金額払う割に、対価に見合う味とは思えない事ばかり。
むしろ島根で食べた松葉蟹（同じ本ズワイガニだが）の方が断然美味しかったと思っている。

結局１１時半来店、１３時ちょうどに退店している。
我々以外の他の方も同じ頃に退店されている。
2時間かかってないじゃん（怒）！