流汗悟道、手の中に凝縮される生き様
陽の暖かさを感じる晩冬に博多を訪れました。
鮨さかいサンは常に清潔感に溢れ、何時お伺いしても「魚の臭い」も「酢の臭い」もない。
通って約6年ほどですが、設えが汚れたり古臭く感じたりすることもなく、いつも凛とした空間を保たれています。
「我逢人」さんも出来、関わる人が増えたり、お弟子さんが独立しても安定したクオリティを維持されているのですから、やはり堺大将の人を育てる力は素晴らしいですね。
一喜一憂せず、為すべきことを真摯に行う。
そういう「ひたむき」さがある様に感じます。
ネタは九州を中心につつ、味わいの構成として北海道などの上質な魚介も取り入れられています。
鮨はネタとシャリが生命線ですが、握り手によって食感が変わり、味わいまでも別物になるのが面白いですね。
また食の好みも十人十色とは良いますが、握りの最初の1貫目のシャリの解れる感じが個人的に好みです。
お店の清潔感や始まりの口上など堺大将が守っている拘りやお人柄が手の平の中で凝縮されている感じがします。
おまかせコース(税込44,000円)+お酒代でお会計は48,730円也。
写真に解説を付けています。
ご馳走さまでした。
肴
①筍、山椒の木の芽味噌添え
②真蛸の軟らか煮
③黒鮑の酒蒸し、肝ソース添え
④紫雲丹、フレッシュキャビア、甘酢ジュレ掛け、削り柚子皮掛け、紫蘇の花載せ
⑤虎河豚、鮟肝の肝酢掛け、芽葱掛け、追加若布
⑥葱トロ軍艦巻き
⑦帆立貝柱入り出汁茶碗蒸し、解し毛蟹載せ
⑧炭火焼き虎河豚白子、湯引き真鱈白子の摺り流しソース添えの赤酢シャリのマイクロ丼
⑨裏漉し鮟肝と微塵切り奈良漬け
握り
シャリは赤酢のブレンドで、堅い~軟らかいの分類でいうとちょうど中間よりもやや堅めくらいかしら?
酸味も塩気も程好く、それほど甘みを加えてなさそうで、好きな塩梅です。
シャリの温度は人肌よりほんの少し高めでしょうか?
特に本鮪と車海老は更に1~2℃は高めかも。
握りは柔らかく、空気を含みつつも崩れることなく、大将が置いた瞬間、シャリがネタの重みで沈み、口に入れるとシャリはほどけて、やがて消え去ります。
⑩障泥烏賊
⑪寒鮃
⑫寒鰆漬け
⑬小鰭
⑭本鮪赤身
⑮本鮪中トロ
⑯本鮪大トロ
⑰車海老
⑱牡丹海老
⑲赤出汁
⑳蝦夷馬糞雲丹軍艦巻き
㉑べったら漬け、削り黄柚子皮掛け
㉒煮朝鮮蛤
㉓蒸し穴子
㉔鉄火巻き
㉕玉(芝海老と大和芋の擂り身入り)
㉖干瓢巻き
お酒
①サッポロヱビスビール(生ビール、サッポロビール)
②まんさくの花 荒ばしり 純米吟醸生原酒(秋田)
③磯自慢 しぼりたて吟醸生原酒(静岡)
④飛呂喜 特別純米 生詰(福島)
ひたむきなこと、手の中で凝縮される凄み
「鮨さかい」さんは常に清潔感に溢れ、何時お伺いしても「魚の臭い」も「酢の臭い」もない。
初訪問は2018年と5年前ですが、設えが汚れたり古臭く感じたりすることもなく、いつも凛とした空間を保たれています。
「我逢人」さんも出来、関わる人が増えても安定したクオリティを維持するのですから、やはり堺大将の人を育てる力は素晴らしいです。
一喜一憂せず、為すべきことを真摯に行う。
そういう「ひたむき」さがある様に感じます。
ネタは九州を中心につつ、味わいの構成として北海道や東北などの上質な魚介も取り入れられています。
鮨はネタとシャリが生命線ですが、握り手によって食感が変わり、味わいまでも別物になるのが面白いですね。
また食の好みも十人十色とは言いますが、握りの最初の1貫目のシャリの解れる感じが個人的に好みです。
お店の清潔感や始まりの口上など堺大将が守っている拘りやお人柄が手の平の中で凝縮されている感じがします。
おまかせコース(税込38,500円)+お酒代でお会計は43,120円也。
写真に解説を付けています。
ご馳走さまでした。
肴
①筋子の解しイクラのマイクロ丼
②真蛸桜煮
③酒蒸し黒鮑
④蝦夷馬糞雲丹、キャビア、甘酢ジュレ掛け、紫蘇の花載せ
⑤葱トロ巻き(ハーフ)
⑥虎河豚、鮟肝酢掛け
⑦松茸天麩羅、酢橘添え
⑧炭火焼き赤甘鯛の西京焼き、醪味噌&胡瓜、酢橘添え
⑨鮟肝、刻み奈良漬け
シャリは赤酢のブレンドで、堅い~軟らかいの分類でいうとちょうど中間よりもやや堅めくらいかしら?
酸味も塩気も程好く、それほど甘みを加えてなさそうで、好きな塩梅です。
シャリの温度は人肌よりほんの少し高めでしょうか?
特に本鮪と車海老は更に1~2℃は高めかも。
握りは柔らかく、空気を含みつつも崩れることなく、大将が置いた瞬間、シャリがネタの重みで沈み、口に入れるとシャリはほどけて、やがて消え去ります。
握り
⑩鮃
⑪赤貝
⑫春日子【血鯛の子】
⑬小鰭
⑭本鮪赤身ヅケ
⑮本鮪中トロ
⑯本鮪大トロ
⑰車海老
⑱炙り赤鯥(別称:ノドグロ)、塩
⑲赤鯥と鮃で取った出汁の合わせ味噌のお味噌汁
⑳蝦夷馬糞雲丹
㉑煮穴子、山椒
㉒玉
㉓鉄火巻き
お酒
①生ビール
②豊盃 純米吟醸 直汲み無濾過生原酒(青森)
③而今 特別純米 火入(三重)
④七本槍 無農薬純米 無有 滋賀旭(滋賀)
ひたむきであること、手の中で凝縮される凄み
真夏の訪れを感じつつ博多の街へ。
鮨さかいサンは常に清潔感に溢れ、何時お伺いしても「魚の臭い」も「酢の臭い」もない。
通って5年ほどですが、設えが汚れたり古臭く感じたりすることもなく、いつも凛とした空間を保たれています。
「我逢人」さんも出来、関わる人が増えても安定したクオリティを維持するのですから、やはり堺大将の人を育てる力は素晴らしいです。
一喜一憂せず、為すべきことを真摯に行う。
そういう「ひたむき」さがある様に感じます。
ネタは九州を中心につつ、味わいの構成として北海道や東北などの上質な魚介も取り入れられています。
鮨はネタとシャリが生命線ですが、握り手によって食感が変わり、味わいまでも別物になるのが面白いですね。
また食の好みも十人十色とは良いますが、握りの最初の1貫目のシャリの解れる感じが個人的に好みです。
お店の清潔感や始まりの口上など堺大将が守っている拘りやお人柄が手の平の中で凝縮されている感じがします。
おまかせコース(税込38,500円)+お酒代でお会計は65,020円也。
写真に解説を付けています。
ご馳走さまでした。
お料理
①だだちゃ豆
②真蛸の桜煮
③黒鮑の酒蒸し
④牡丹海老
⑤炭火炙り九絵
⑥北紫雲丹、オシェトラキャビア載せ、土佐酢ジュレ掛け、紫蘇の花載せ
⑦中落ち巻き
⑧太刀魚の薄米粉衣の天麩羅、酢橘添え
⑨炭火焼き海鰻
⑩裏漉し鮟肝、刻み奈良漬け添え
握り
シャリは赤酢のブレンドで、堅い~軟らかいの分類でいうとちょうど中間よりもやや堅めくらいかしら?
酸味も塩気も程好く、甘みは控えめで、好きな塩梅です。
シャリの温度は人肌よりほんの少し高めでしょうか?
特に本鮪と車海老は更に1~2℃は高めかも。
握りは柔らかく、空気を含みつつも崩れることなく、大将が置いた瞬間、シャリがネタの重みで沈み、口に入れるとシャリはほどけて、やがて消え去ります。
⑪槍烏賊
⑫昆布〆白鱚
⑬時鮭(ときしらず)
⑭小鰭
⑮本鮪赤身
⑯本鮪中トロ
⑰本鮪大トロ
⑱車海老
⑲真鯵、刻み浅葱め載せ
⑳車海老の頭の出汁の赤出汁
㉑赤雲丹
㉒泉州茄子
㉓煮穴子
㉔玉
㉕干瓢巻き
お酒
①サッポロラガービール(瓶ビール、サッポロビール)
②篠峯 愛山 純米 無濾過生原酒(奈良)
③十石 祝 純米吟醸(京都)
④カラクチサムライ 山田錦 純米(福岡)
⑤サロン・ブラン・ド・ブラン2012(シャンパーニュ、フランス)
ひたむきであること、手の中に凝縮される凄み
冬の終わり、春の訪れを感じつつ博多の街へ。
鮨さかいサンは常に清潔感に溢れ、何時お伺いしても「魚の臭い」も「酢の臭い」もない。
通って5年ほどですが、設えが汚れたり古臭く感じたりすることもなく、いつも凛とした空間を保たれています。
「我逢人」さんも出来、関わる人が増えても安定したクオリティを維持するのですから、やはり堺大将の人を育てる力は素晴らしいですね。
一喜一憂せず、為すべきことを真摯に行う。
そういう「ひたむき」さがある様に感じます。
ネタは九州を中心につつ、味わいの構成として北海道や東北などの上質な魚介も取り入れられています。
鮨はネタとシャリが生命線ですが、握り手によって食感が変わり、味わいまでも別物になるのが面白いですね。
また食の好みも十人十色とは良いますが、握りの最初の1貫目のシャリの解れる感じが個人的に好みです。
お店の清潔感や始まりの口上など堺大将が守っている拘りやお人柄が手の平の中で凝縮されている感じがします。
おまかせコース(税込38,500円)+お酒代でお会計は44,230円也。
写真に解説を付けています。
ご馳走さまでした。
肴
①のれそれ【穴子稚魚】、土佐酢ジュレ掛け、紫蘇の花載せ
②真鱈白子の摺りおろしのお椀
③筍、山椒の木の芽味噌添え【写真撮り忘れ】
④真蛸の軟らか煮
⑤黒鮑の酒蒸し
⑥虎河豚、鮟肝クリームソース掛け、芽葱のせ
⑦茹で松葉蟹解し身、蟹味噌添え
⑧炭火焼き虎河豚白子とシャリのマイクロ丼
⑨裏漉し鮟肝と微塵切り奈良漬け
握り
シャリは赤酢のブレンドで、堅い~軟らかいの分類でいうとちょうど中間よりもやや堅めくらいかしら?
酸味も塩気も程好く、それほど甘みを加えてなさそうで、好きな塩梅です。
シャリの温度は人肌よりほんの少し高めでしょうか?
特に本鮪と車海老は更に1~2℃は高めかも。
握りは柔らかく、空気を含みつつも崩れることなく、大将が置いた瞬間、シャリがネタの重みで沈み、口に入れるとシャリはほどけて、やがて消え去ります。
握り
⑩障泥烏賊
⑪真鯛
⑫小鰭
⑬本鮪赤身
⑭本鮪中トロ
⑮本鮪大トロ
⑯車海老
⑰紫雲丹
⑱赤出汁(車海老の頭と殻&鮃アラのお出汁)
⑲炭火炙り赤鯥【別称:ノドグロ】
⑳べったら漬け
㉑煮朝鮮蛤
㉒蒸し穴子
㉓玉(芝海老と大和芋の擂り身入り)
㉔葱トロ巻き
お酒
①生ビール
②田中六五 6513(福岡)
③而今 特別純米 無濾過生原酒(三重)
④新政 Colors Ash 亀の尾2021(秋田)
⑤真澄 山花 純米大吟醸(長野)
秋の恵みを匠の技で。
3ヶ月ぶりの訪問、季節が進んで初秋の魚となり脂のりも良くなってきました。
ネタは九州を中心につつ、北海道や東北などの上質な魚介も提供されます。
土曜日には「鮨さかい」さん(12席)と「我逢人」さん(7席)の19席が4回転しますので、76人前も仕込む。大変なことです。
そんな状況でも安定したクオリティを維持するのですから、やはり堺大将の人を育てる力は素晴らしいですね。
さてこの日も堺大将の口上により宴が始まります。
おまかせコース(税込38,500円)+お酒代でお会計は44,230円也。
写真に解説を付けています。
ご馳走さまでした。
肴
①鱈の白子
②筋子の解しイクラのマイクロ丼
③毛蟹解し身真薯、蟹味噌餡、土佐酢ジュレ掛け
④真蛸桜煮
⑤酒蒸し黒鮑
⑥虎河豚、鮟肝酢
⑦牡丹海老、赤雲丹、ねっとり
⑧松茸、帆立、銀杏の茶碗蒸し
⑨炭火焼き釣りきんきの西京焼き、醪味噌&胡瓜
⑩鮟肝、刻み奈良漬け
シャリは赤酢のブレンドで、堅い~軟らかいの分類でいうとちょうど中間よりもやや堅めくらいかしら?
酸味も塩気も程好く、それほど甘みを加えてなさそうで、好きな塩梅です。
シャリの温度は人肌よりほんの少し高めでしょうか?
特に本鮪と車海老は更に1~2℃は高めかも。
握りは柔らかく、空気を含みつつも崩れることなく、大将が置いた瞬間、シャリがネタの重みで沈み、口に入れるとシャリはほどけて、やがて消え去ります。
握り
⑪松皮鰈
⑫石垣貝
⑬小鰭
⑭本鮪赤身
⑮本鮪中トロ
⑯本鮪大トロ
⑰車海老、海老味噌入り
⑱鯵、浅葱載せ
⑲ネギトロ軍艦
⑳赤鯥と牡丹海老の頭で取った出汁の合わせ味噌のお味噌汁
㉑炙り赤鯥、紅葉卸し
㉒蝦夷馬糞雲丹軍艦巻き
㉓穴子、山椒
㉔玉
㉕干瓢巻き
お酒
①生ビール
②産土 2021 山田錦 生酒(熊本)
③松の司 純米大吟醸 AZOLLA50 生酛造り(滋賀)
④播州一献 純米吟醸 無濾過原酒 ひやおろし(兵庫)
⑤酔鯨 純米大吟醸 高育秋あがり(高知)
爽やかな夏の旋律、匠の技を心行くまで
半年ぶりの訪問、コロナ禍後は鮨さかいサンはかなり予約困難になったので間が開きました。
博多の街を歩くのも足取りは軽やか。
夏だし海鰻あるかな?
運が良ければ樺太鱒のイクラも・・・などと妄想ばかり膨らみます。
必ず出るとは限らないネタがあるのも夏ならでは。
なんて考える内に鮨さかいサンに到着。
この時期は産卵期や産卵後の魚が多くお鮨屋さんや日本料理屋さんには難しい時期なのですが、上質な魚を匠の技術で仕込み、極上の美味しさで提供して下さいました!
堺大将の口上により宴が始まります。
お料理(税込38,500円)+お酒代(税込8,580円)の合計でお会計は47,080円也。
写真に解説を付けています。
ご馳走さま、幸せでした。
肴
①蓴菜、土佐酢
②毛蟹、鰹節&羅臼昆布出汁のジュレ、紫蘇の花載せ削り青柚子皮掛け、
③真蛸の桜煮
④蒸し黒鮑
⑤真鯛
⑥炭火炙り九絵
⑦赤雲丹
⑧牡丹海老
⑨太刀魚、薄米粉衣の揚げ物
⑩海鰻のマイクロ丼
⑪鮟肝&刻んだ奈良漬
シャリは赤酢のブレンドで、堅い~軟らかいの分類でいうとちょうど中間よりもやや堅めくらいかしら?
酸味も塩気も程好く好きな塩梅す。
シャリの温度は人肌よりほんの少し高めでしょうか?
特に本鮪は更に1~2℃は高めかも。
握りは柔らかく、空気を含みつつも崩れることなく、大将が置いた瞬間、シャリがネタの重みで沈み、口に入れるとシャリはほどけて、やがて消え去ります。
握り
⑫障泥烏賊
⑬縞鯵ヅケ
⑭小鰭
⑮本鮪赤身ヅケ
⑯本鮪中トロ
⑰本鮪大トロ
⑱車海老
⑲根付き真鯵
⑳本鮪中落ち軍艦巻き
㉑赤出汁(真鯛&牡丹海老の出汁)
㉒赤蕪の漬け物
㉓炙り赤鯥
㉔北紫雲丹
㉕煮穴子
㉖干瓢巻き
㉗玉
お酒
①生ビール
②日日 山田錦(京都)
③而今 特別純米 火入れ(三重)
④ヤマサン正宗 佐香錦 純米吟醸(島根)
⑤天の戸 純米大吟醸45(秋田)
⑥白糸35 純米大吟醸(福岡)
⑦日高見 弥助 芳醇辛口純米吟醸(宮城)
○●○●○
写真用解説【興味のある人だけお読み下さい】
店内装飾
流汗悟道(りゅうかんごどう)
「人間は汗を流して体験して、本当の事が見えてくる」
堺大将の鮨の道を照らす言葉なのでしょうね。
①蓴菜(広島県黒瀬産)、土佐酢
広島県黒瀬産の蓴菜は2018年(平成30年)の豪雨で栽培池に土砂が入り収穫量が半減
山間の一番上の溜池で作るので水が綺麗でゼリー質のプルプル感が違う極上品
②毛蟹(北海道噴火湾産)、鰹節&羅臼昆布出汁のジュレ、紫蘇の花載せ削り青柚子皮掛け
産卵期は晩秋~晩冬、春~夏の若い毛蟹は甘みと身の軟らかいのが特徴
解し身から拡がる甘みと旨みに出汁ジュレが深みを加え、紫蘇の花でアクセントを削り青柚子皮で爽やかさを加えています。
羅臼昆布は山脈の様に旨みの山が次々とくる様な複雑な旨みがあり後味が複雑でジュレに向いている様に感じます。
③真蛸(福岡県志賀島産、雌)の桜煮
産卵期は初夏~初秋、1度目の旬は包卵する雌が主役、寿命1年
雌蛸らしい軟らかな繊維と穏やかな旨みを楽しみます。
雄は吸盤の大きさがランダムで筋肉質で弾力がしっかりありしっかり噛んで食べると強い旨みが拡がる、一方、雌は身体のサイズが雄より大きくなる個体が多く、また吸盤の大きさが揃い規則的に並んでおり繊維が軟らかく穏やかな旨みが拡がります。
④蒸し黒鮑(佐賀県唐津産)
黒鮑の産卵期は秋~冬、旬は初夏~夏
プルプルしそうな軟らかさ、旨みと甘みが抜群、磯の香りも素晴らしい!
厚みのある切りつけで食感が十分に楽しめます。
春先よりも長い蒸し時間で仕上げてありそうです。
⑤真鯛(福岡県姪浜産、3.5kg、朝〆)
産卵期は春~初夏、旬は秋~晩冬
全て雌で生まれ、40cmになると全て雄に性転換、更に50cmになるタイミングで雄と雌が同数になる比率で半分が雌に性転換します
九州は産卵が早く回復期で脂のりも良い。
朝〆のコリコリとした食感を楽しむ仕上げ、寝かせが短い時間なので甘みや旨みを語る仕込みとは異なります。
⑥炭火炙り九絵(佐賀県唐津産、3kg、雌、2日寝かせ)
産卵期は初夏~夏、旬は冬~初夏。
全て雌で生まれ、10歳になり10kgを超える前後で雄に性転換
雌ですが産卵しないサイズなので産卵期ですが脂のりがのっています。
炙って脂を活性化させて脂の旨みを引き上げてから、酢橘を搾ってさっぱりと頂きました
⑦赤雲丹(佐賀県唐津産、明礬有り)
産卵期は初秋~晩秋、旬は初夏~晩夏
舌の上に載せて5秒ホールド。
穏やかで透明感のある上品な甘みがあり、明礬が入ることで脱水され旨みが濃くなって後味がキリッとした輪郭が浮かびあがります。
しかし明礬無添加の方が好みです。
⑧牡丹海老(北海道増毛産)
産卵期は秋~春、旬も包卵する秋~春。
身はプリプリとしつつもねっとり食感、甘みは強く旨みもしっかり。
全て雄で誕生、5年で性転換し全て雌になる。
⑨太刀魚(熊本県八代産)、薄米粉衣の揚げ物
産卵期は春~秋、旬は秋~冬ですが、通年を通して脂がのっています。
薄く米粉の衣を付け炙って脂を活性化させあり口腔内で旨みが拡がります
⑩海鰻(熊本県八代産)のマイクロ丼
産卵期は明確には不明ですが初夏~晩秋。
5年~15年掛けて成熟し、産卵に適した時期に外洋に出ます。
旬は秋~晩秋ですが水温が下がると取れなくなります。
天然鰻らしく皮は厚く噛み応えがあり、皮下の脂は滋味深く、濃厚なコクと旨みが楽しめました。
⑪鮟肝(北海道余市産)&刻んだ奈良漬
産卵期は春~初夏、旬は秋~春で特に晩冬が素晴らしい。
裏漉しの鮟肝は滑らかクリーミー、コクがあり日本酒が進みます。
直ぐに全てを食べずにチョコチョコと最後まで取り置きながら頂きます。(嬉)
流石に夏なので脂のりはややさっぱり系の鮟肝でした。
⑫障泥烏賊(長崎県五島列島産、3日寝かせ)
産卵期は春~初夏、旬は初春~夏、寿命1年
雌は1kgまでそれ以上大きいのは雄です。
厚めの身は少しの歯応えを残しつつねっとり、しっかりした甘みを感じました。
5日くらい寝かせた様な旨みは流石でした。
⑬縞鯵(長崎県五島列島産、2.5kg)ヅケ
産卵期は秋~冬、旬は夏~秋。
美しい脂の入り方、寝かせてあり旨み&甘みの引き出しが素晴らしいですね。
スッキリとした後味で軽やかです。
⑭小鰭(熊本県天草産)
産卵期は春。旬はそれぞれ、新子は初夏。
小鰭は鮗(コノシロ)の青年期の呼び名。
小鰭は夏、鮗は晩秋~晩冬、寿命3年。
塩振りと〆具合は旨みと香りのバランスが取れていて好きです。
魚の成長度合いによって塩振り量が変わる熟練の技が必要なネタですね。
⑮本鮪赤身ヅケ(鳥取県境産、83kg)
日本近海の本鮪の産卵期は春~夏、旬は初秋~冬。
軽くサシが入っていて状態が良く赤身独特の風味があり、軽めの漬けで酸味が程好く旨みはありますがサッパリしています。
⑯本鮪中トロ(鳥取県境産、83kg)
青年期の本鮪で夏場なので中トロといえど脂のりは軽やか。
人肌よりも温かめのシャリが、中トロの脂を活性化させ、すっと消えていきます。
⑰本鮪大トロ(宮城県塩釜産、93kg)
青年の本鮪ですがサシの入り方は素晴らしい。
華やかですが軽やかでサッパリとした脂の旨み、口の中でネタが溶けと同時にシャリも解け、ネタと技術が渾然一体となっています。
⑱車海老(福岡県志賀島産)
産卵期は初夏~初秋、旬は初夏~初秋。
奥の厨房で茹でたての温かい車海老。
お弟子さんが熱々を一生懸命剥いている様です。
車海老はぷりぷり、温かなシャリがググッと沈み込みます。
車海老の華やかな甘みと旨味が押し寄せます。
天然は朱色のドットが鮮やかで、養殖はドットが滲み茶色が混じる事が多い。
⑲根付き真鯵(島根県浜田産)
産卵期は春~夏、旬は秋~冬。
どんちっち鯵ですね♪
肉厚で脂のりもバッチリでした。
鯵の香りもとても良いですね。
基本的に鮨さかいサンは根付きを仕入れているそうで、なるほど他で食べるどんちっち鯵とは旨みが全然違うと以前から思っていたのですが、謎が解けました。
⑳本鮪中落ち軍艦巻き
適度に脂ののった中落ちを芽葱と合わせて、旨みがありつつも、すっきりとした後味に仕上げてあります。
㉑赤出汁(真鯛&牡丹海老の出汁)
真鯛は直ぐ臭みが出るので普通は焼いてから出汁を取るのですが、鮨さかいサンでは洗いで細かな血などを徹底的に取り除くそう。
牡丹海老の旨みと香りに真鯛の上品な旨みが加わっており、良いコクと深みを感じます。
㉒赤蕪の漬け物
パッと見は本鮪の中トロみたいにも見えますが、赤蕪です。(笑)
瑞々しくスッキリとしながら甘みがしっかり。
㉓炙り赤鯥(長崎県対馬列島産、紅瞳、雌)
産卵期は初夏~初秋、旬は晩秋~晩冬
雌なので雄より脂のりはサッパリとして身も軟らかめでお鮨に向いている気がします。
軽く炙って脂の旨みを引き出してあります。
㉔北紫雲丹(青森県大間産)
北紫雲丹の産卵期は秋、旬は春~夏。
大きな北紫雲丹がタップリ。贅沢です!
北紫雲丹の品のある甘みが口に拡がります。
個人的には海苔の無い握りの方が好み。
㉕煮穴子(長崎県対馬列島産)
産卵期は初夏~初秋、旬は夏~秋。
旬真っ只中で脂がのり味わいが深い
ふわふわと軟らかく、口の中に入れた瞬間にシャリがほどけます。
一気に拡がる旨み、ツメも濃過ぎず軽やかな後味です。
㉖干瓢巻き
今日もまた干瓢巻の準備が始まると「幸せな時間の終演」を感じ切なくなります。
海苔の薫りが素晴らしく、赤酢のシャリの美味しさを素直に感じ取れます。
㉗玉(芝海老と大和芋の擂り身入り)
芝海老と大和芋で、ふっくら&しっとりの焼き上がり、穏やかな甘さが印象的です。
お酒①生ビール
お酒②日日 山田錦(京都)
米品種:兵庫県東条産山田錦100%、精米歩合:非公開
お酒③而今 特別純米 火入れ(三重)
米品種:八反錦80%・山田錦20%、精米歩合:60%
お酒④ヤマサン正宗 佐香錦 純米吟醸(島根)
米品種:島根県産佐香錦100%、精米歩合:60%
お酒⑤天の戸 純米大吟醸45(秋田)
米品種:非公開、精米歩合:45%
お酒⑥白糸35 純米大吟醸(福岡)
米品種:非公開、精米歩合:35%
お酒⑦日高見 弥助 芳醇辛口純米吟醸(宮城)
米種:宮城県産蔵の華100%、精米歩合:50%
師走の博多、安定の美味しさ♪
久しぶりの博多、久しぶりの鮨さかいサン。
最近は大阪に拠点を移したこともあり、訪問頻度が落ちてしまいました。
寒くなり魚は脂がのり、食べ歩きするには良い季節かもです。
海の中は2週間から1ヶ月ほど季節進行がズレるので、晩秋の魚といった感じですね。
鮨さかいサンは奥の個室に加え、3階の我逢人さんとかなり席数が増え仕込みの量も倍増しているご様子。
そうなるとクオリティを保つ為に定番化が進み、「おっ!」というネタとの出会いが少なくなるのが、残念なところ。
それでも安定して美味しいのは、通う立場になると有難いですね。
今回は肴と握りが混在する「海味」スタイルとなってました。
写真に簡単な解説を付けています。
お会計は47,650円也。
ご馳走さまでした。
握り
シャリは赤酢のブレンドで、堅い~軟らかいの分類でいうとちょうど中間よりもやや堅めくらいかしら?
酸味も塩気も程好く、甘みを加えてなさそうで、好きな塩梅です。
シャリの温度は人肌よりほんの少し高めでしょうか?
特に本鮪と車海老は更に1~2℃は高めかも。
握りは柔らかく、空気を含みつつも崩れることなく、大将が置いた瞬間、シャリがネタの重みで沈み、口に入れるとシャリはほどけて、やがて消え去ります。
本日のメニュー
①(肴)青海鼠の土佐酢和え、削り柚子皮
②(肴)真蛸の桜煮
③(肴)筋子解しイクラのマイクロ丼
④(鮨)寒鮃(2kg、1日寝かせ)
⑤(肴)紫雲丹(明礬無添加)&フレッシュキャビア
⑥赤貝
⑦虎河豚、裏漉し鮟肝掛け、芽葱載せ
⑧(鮨)寒鰆(8kg、3日寝かせ)
⑨(鮨)小鰭(1日寝かせ)
⑩(肴)松葉蟹、蟹味噌和え
⑪(肴)香箱蟹のマイクロ丼
⑫(鮨)本鮪赤身ヅケ
⑬(鮨)本鮪中トロ
⑭(鮨)本鮪大トロ
⑮(肴)炭火焼き赤甘鯛、酢橘添え
⑯(鮨)車海老
⑰(鮨)〆真鯖&大葉、白昆布載せ、削り柚子皮掛け
⑱(鮨)蝦夷馬糞雲丹軍艦巻き
⑲お味噌汁(松葉蟹で取った赤出汁)
⑳(鮨)本鮪中落ち(208kg)と芽葱の軍艦巻き
㉑(鮨)煮真穴子
㉒玉(芝海老と大和芋入り)
㉓干瓢巻き
お酒
①生ビール(プレミアムモルツ、サントリー)
②産土 2021 山田錦 生酛造り(熊本)
③山形正宗 純米吟醸 山田錦(山形)
④飛露喜 特別純米 生詰(福島)
⑤辛口純吟 くどき上手 生詰(山形)
爽やかな夏の旋律、匠の技を快くまで
半年ぶりの訪問、久しぶりの本格的なお鮨。
博多の街を歩くのも足取りは軽やか。
夏だし海鰻あるかな?
運が良ければ樺太鱒のイクラも・・・などと妄想ばかり膨らみます。
必ず出るとは限らないネタがあるのも夏ならでは。
なんて考える内に鮨さかいサンに到着。
堺大将の口上により宴が始まります。
おまかせコース(税込33,000円)
この時期は産卵期や産卵後の魚が多くお鮨屋さんや日本料理屋さんには難しい時期なのですが、上質な魚を匠の技術で仕込み、極上の美味しさで提供して下さいました!
お会計は37,510円也。
写真に解説を付けております。
ご馳走さまでした。
肴
(01)新銀杏の塩茹で
(02)真蛸の桜煮
(03)蒸し黒鮑
(04)毛蟹、土佐酢ジュレ掛け、紫蘇の花載せ
(05)炙り九絵(4日寝かせ)
(06)蝦夷馬糞雲丹のマイクロ丼
(07)赤雲丹&キャビア
(08)やいと鰹のたたき
(09)鮟肝&刻み奈良漬け
(10)炭火焼き海鰻
シャリは赤酢のブレンドで、堅い~軟らかいの分類でいうとちょうど中間よりもやや堅めくらいかしら?
酸味も塩気も程好く、甘みを加えてなさそうで、好きな塩梅です。
シャリの温度は人肌よりほんの少し高めでしょうか?
特に本鮪と車海老は更に1~2℃は高めかも。
握りは柔らかく、空気を含みつつも崩れることなく、大将が置いた瞬間、シャリがネタの重みで沈み、口に入れるとシャリはほどけて、やがて消え去ります。
握り
(11) 障泥烏賊
(12)時鮭)ヅケ
(13)小鰭
(14)つぶ貝
(15)泉州茄子
(16)本鮪赤身ヅケ
(17)本鮪中トロ(
(18)本鮪大トロ
(19)車海老
(20)真鯵
(21)北紫雲丹の軍艦(海苔:愛知県三河産)
(22)本鮪中落ちのネギトロ軍艦
(23)赤出汁(車海老&毛蟹出汁)
(24)煮穴子
(25)玉
(26)干瓢巻き
お酒
①生ビール
②而今 純米特別 火入れ(三重)
③クラシック仙禽 無垢(栃木)
④石槌 純米 土用酒(愛媛)
⑤飛露喜 特別純米(福島)
九州の冬の旬、匠の技で安定の美味しさ
3ヶ月ぶりの訪問、緊急事態宣言下で博多の街は随分と人通りが減っています。
飲食店への逆風が吹き荒れていますね。
さて3年続いた食べログ・ゴールドから2021年は食べログ・シルバーへ。
恐らくガックリきたことと思いますが、そんな素振りは微塵も無く、いつも通りに堺さんの口上により宴が始まります。
一喜一憂せず、すべきことを真摯に行う。
そういう「ひたむき」さがある様に感じます。
ということで、この日も以前と変わらず美味しい肴とお鮨を頂きました。
おまかせ+お酒代+消費税の合計でお会計は36,000円くらいだったかしら。
ご馳走さまでした。
写真に解説を付けています。
肴
(01)炭火炙り阿古屋貝(アコヤガイ)の貝柱、甘酢ジュレ掛け、紫蘇の花載せ
(02)真蛸の桜煮
(03)黒鮑の酒蒸し
(04)松葉蟹の身と蟹味噌和え
(05)鮃
(06)紫雲丹
(07)巨頭鯨(ゴンドウクジラ)のさえずり
(08)虎河豚の身と皮、鮟肝ソース掛け
(09)炭火炙り自家製唐墨
(10)鮟肝の裏漉し、刻み奈良漬け
(11)炭火焼き虎河豚白子のマイクロ丼
握り
シャリは赤酢のブレンドで、堅い~軟らかいの分類でいうとちょうど中間よりもやや堅めくらいかしら?
酸味も塩気も程好く、甘みは控えめで、好きな塩梅です。
シャリの温度は人肌よりほんの少し高めでしょうか?
特に本鮪と車海老は更に1~2℃は高めかも。
握りは柔らかく、空気を含みつつも崩れることなく、大将が置いた瞬間、シャリがネタの重みで沈み、口に入れるとシャリはほどけて、やがて消え去ります。
(12)障泥烏賊(アオリイカ)
(13)赤鯥ヅケ
(14)小鰭
(15)赤貝
(16)本鮪赤身ヅケ
(17)本鮪大トロ
(18)本鮪大トロ
(19)車海老
(20)煮蛤
(21)松葉蟹出汁の赤出汁
(22)北紫雲丹
(23)煮真穴子
(24)中トロ巻き
(25)玉
(26)干瓢巻き
①生ビール
②開運 無濾過純米 にごり酒 愛山(静岡)
③石槌 無濾過純米(愛媛)
④天吹 大吟醸 冬色 新米新酒生(佐賀)
⑤黒龍 大吟醸(福井)
上質なネタを匠の技で極上の美味しさに!
我逢人さん(鮨さかいサンの2号店)を挟みましたので、5ヶ月ぶりの訪問となりました。
凛とした空気感を纏いつつも穏やかな居心地の良さは鮨さかいサンならでは♪
間違い無いネタに「おっ!」という時節ネタやレアなネタもあり、楽しみが尽きません。
この日もお昼からお酒を頂きつつ、堪能させて貰いました。
特ネタは握りだと黒鯥と真鯖、肴では真鱈白子。
炭火焼き赤甘鯛は焼き手が変わり良くなっていました!
お会計は36,190円也。
写真に解説を付けています。
ご馳走さまでした。
肴
(01)真鱈白子、土佐酢、削りカボス皮
(02)真蛸の桜煮
(03)松葉蟹、土佐酢和え
(04)香箱蟹
(05)炭火炙り白甘鯛
(06)牡丹海老
(07)虎河豚、鮟肝ソース掛け
(08)筋子解しイクラのマイクロ丼
(09)星鰹(正式名:スマ)のタタキ、卸しぽん酢掛け
(10)炭火焼き赤甘鯛
握り
シャリは赤酢のブレンドで、堅い~軟らかいの分類でいうとちょうど中間よりもやや堅めくらいかしら?
酸味も塩気も程好く、甘みは控えめで、好きな塩梅です。
シャリの温度は人肌よりほんの少し高めでしょうか?
特に本鮪と車海老は更に1~2℃は高めかも。
握りは柔らかく、空気を含みつつも崩れることなく、大将が置いた瞬間、シャリがネタの重みで沈み、口に入れるとシャリはほどけて、やがて消え去ります。
(11)鮃
(12)黒鯥
(13)小鰭
(14)真鯖
(15)本鮪赤身ヅケ
(16)中トロ
(17)大トロ
(18)車海老
(19)平貝
(20)蝦夷馬糞雲丹の軍艦巻き
(21)牡丹海老の頭で出汁取りした赤出汁
(22)煮真穴子
(23)中トロ巻き
(24)干瓢巻き
(25)玉
お酒
①而今 特別純米 火入れ(三重)
②伯楽星 特別純米(宮城)
③黒龍 大吟醸(福井)
④楯野川 出羽燦々 中取り 純米大吟醸(山形)
匠の鮨を味わえる幸せ!2号店情報も!
新型コロナ禍で営業を見合せされ、4月の予約が取り消しに!( ノД`)…
半年ぶりの鮨さかいサン、楽しみで仕方なかった!
久しぶりに堺さんの口上により宴が始まります。
お料理は28,000円のおまかせ。
お料理
(01)塩水蝦夷馬糞雲丹、土佐酢
(02)真蛸の桜煮
(03)毛蟹のつみれ、出汁ジュレ
(04)炙り九絵(クエ)
(05)鳥貝
(06)黒鮑
(07)牡丹海老&赤雲丹
(08)鮟肝のブロック&裏漉し、刻んだ奈良漬
(09)鰻の白焼き
シャリは赤酢のブレンドで、堅い~軟らかいの分類でいうとちょうど中間よりもやや堅めくらいかしら?
酸味も塩気も程好く好きな塩梅す。
シャリの温度は人肌よりほんの少し高めでしょうか?
特に本鮪は更に1~2℃は高めかも。
握りは柔らかく、空気を含みつつも崩れることなく、大将が置いた瞬間、シャリがネタの重みで沈み、口に入れるとシャリはほどけて、やがて消え去ります。
握り
(10)障泥烏賊(3日寝かせ)
(11)赤鯥ヅケ(7日熟成)
(12)新子(6枚載せ)
(13)真鯵(4日寝かせ)
(14)本鮪赤身ヅケ
(15)本鮪中トロヅケ
(16)本鮪大トロ(蛇腹)
(17)車海老
(18)煮帆立
(19)赤味噌汁
(20)北紫雲丹
(21)煮穴子
(22)中トロ鉄火巻
(23)玉
(24)干瓢巻
お酒
①生ビール:プレミアムモルツ×2杯
仕事が忙しいので写真の解説はお休みします。
m(_ _)m
お会計は34,320円也
高品質なネタと卓越した技術を堪能し、幸せでした♪
やはり穏やかな日々があってこそ。
そしていよいよ8月に鮨さかいサンの2号店「我逢人」が同じビルの3階にオープンするそうです。
そちらは1番弟子が板場に立ってお鮨を握られるそう。
当面は鮨さかいサンと同じ肴と握りを提供し、気になるお値段は25,000円とのこと。
新型コロナで大変な状況下であっても、出店取り止めは考え無かったと堺大将。
コロナ禍を克服する頃には更なる飛躍が期待出来そうです。
ご馳走さまでした。
蛇足
緊急事態宣言で営業中止となってから、漸くの再訪問ですが、新型コロナ第2波か?と言われる状態に。
また外出自粛なんて声も上がってますが、国に再度の大盤振る舞いを期待するのは無理なので、1人1人が気を付けてうがい&手洗い&マスク&消毒の徹底しか対策は無いかと思います。
2020年、さかいサンで鮨始め
1月中旬土曜日のお昼に食べ友さん3名と待ち合わせ、総勢4名で伺いました。
3ヶ月ぶりなので秋とは魚が変わり、冬らしくなっていると思いますので、ワクワクします。o(^o^)o
いつもの様に店内は凛とした設えに風格があり、程好い緊張感があります。
12時になったところで堺大将の口上により宴が始まります。
肴
(01)白海老
(02)真蛸の桜煮、削り柚子皮
(03)毛蟹のほぐし身、赤雲丹、土佐酢ジュレ、削り柚子皮
(04)蒸し黒鮑
(05)炙り白甘鯛
(06)虎河豚のブツ切り、鮟鱇の肝酢掛け
(07)鮟鱇の肝酢、若布
(08)鮟肝、刻み奈良漬を添えて
(09)炙り自家製唐墨
(10)鯣烏賊(スルメイカ)の塩辛
(11)鯣烏賊の塩辛のタレと赤酢シャリ
(12)虎河豚の白子とシャリのマイクロ丼
シャリは赤酢のブレンドで、堅い~軟らかいの分類でいうとちょうど中間よりもやや堅めくらいかしら?
酸味も塩気も程好く、甘みを加えてなさそうで、好きな塩梅です。
シャリの温度は人肌よりほんの少し高めでしょうか?
特に本鮪と車海老は更に1~2℃は高めかも。
握りは柔らかく、空気を含みつつも崩れることなく、大将が置いた瞬間、シャリがネタの重みで沈み、口に入れるとシャリはほどけて、やがて消え去ります。
握り
(13)障泥烏賊(1.3kg)
(14)鮃(3kg)
(15)寒鰤(13kg)
(16)小鰭
(17)本鮪赤身ヅケ(151kg、3週間寝かせ)
(18)本鮪背トロ(151kg、3週間寝かせ)
(19)本鮪大トロ(162kg、3週間寝かせ)
(20)車海老
(21)煮蛤
(22)赤蕪
(23)赤出汁(毛蟹の殻&鮃のアラの出汁)
(24)蝦夷馬糞雲丹
(25)煮穴子
(26)本鮪トロ細巻き
(27)玉(芝海老と大和芋の擂り身入り)
(28)干瓢巻
お酒
①田中六十五 なま(福岡)
②天明 中取り零号(福島)
③鳳凰美田 Black Phenix 純米吟醸酒 無濾過本生(栃木)
④松の司 純米吟醸 あらばしり
⑤黒龍 九頭龍 大吟醸(福井)
写真に解説を付けています。
お会計は36,080円也
2020年はさかいサンで鮨始め。
やはり3ヶ月ぶりで訪問するとそのネタの良さ、握りの技術に素直に「美味しい♪」と顔が綻びます。
ついついテンションが上がり、お昼から日本酒を5種も頂きご機嫌です♪
久しぶりにお会いした食べ友さんとも交流が深まり楽しいひとときでした。
ご馳走さまでした。
納得のネタと素晴らしき匠の技
長月の土曜日のお昼に伺いました。
3ヶ月ぶりなので初夏とは魚が変わり、秋らしくなっていると思いますので、ワクワクします。o(^o^)o
いつもの様に店内は凛とした設えに風格があり、程好い緊張感があります。
12時になったところで堺大将の口上により宴が始まります。
肴
(01)素揚げ銀杏
(02)真蛸の桜煮、柚子皮掛け
(03)真鯛
(04)毛蟹解し身饅頭、蟹味噌餡、土佐酢で
(05)筋子、赤酢シャリを添えて
(06)酒蒸し黒鮑
(07)黒鮑の炙り肝
(08)鮟肝
(09)牡丹海老、赤雲丹ソース掛け
(10)赤雲丹ソース、赤酢シャリを添えて
(11)赤鯥の西京焼き
(12)松茸の土瓶蒸し
シャリは赤酢のブレンドで、堅い~軟らかいの分類でいうとちょうど中間よりもやや堅めくらいかしら?
酸味も塩気も程好く、それほど甘みを加えてなさそうで、好きな塩梅です。
シャリの温度は人肌よりほんの少し高めでしょうか?
特に本鮪と車海老は更に1~2℃は高めかも。
握りは柔らかく、空気を含みつつも崩れることなく、大将が置いた瞬間、シャリがネタの重みで沈み、口に入れるとシャリはほどけて、やがて消え去ります。
握り
(13)障泥烏賊
(14)鮃
(15)鰤
(16)小鰭
(17)本鮪赤身ヅケ
(18)本鮪中トロヅケ
(19)本鮪中トロ
(20)真鯖
(21)車海老
(22)赤出汁
(23)べったら漬け、削り柚子皮掛け
(24)北紫雲丹
(25)煮真穴子
(26)ネギトロ細巻き
(27)玉子焼き
(28)干瓢巻き
お酒
①新政 No.6 X-type "sui 粋” 生酒(秋田)
②白糸55 純米吟醸(福岡)
③鳳凰美田 瓶燗火入れ 純米大吟醸(栃木)
④黒龍 吟醸 ひやおろし(福井)
⑤日高見 弥助 芳醇辛口純米吟醸(宮城)
⑥尾瀬の雪どけ 純米大吟醸 ひやおろし(群馬)
写真に解説を付けています。
お会計は36,500円也。
やはり3ヶ月ぶりで訪問するとそのネタの良さ、握りの技術に素直に「美味しい♪」と顔が綻びます。
ついついテンションが上がり、お昼から日本酒を6種も頂きご機嫌です♪
ご馳走さまでした。
上質なネタを匠の技で極上の美味しさに!
土曜日のお昼にお伺いするのは初めて。
いつもの様に店内は凛とした設えに風格があり、程好い緊張感があります。
12時になったところで堺大将の口上により宴が始まります。
肴
(01)糸もずく酢
(02)真蛸の桜煮
(03)鳥貝
(04)鮃
(05)毛蟹&赤雲丹
(07)蒸し黒鮑
(08)黒鮑の出汁スープ
(09)赤雲丹
(10)牡丹海老
(11)鮟肝&刻んだ奈良漬と浸けた酒粕入り
(12)炙り唐墨
(13)黒鮑の炙り肝
(14)海鰻の白焼き
シャリは赤酢のブレンドで、堅い~軟らかいの分類でいうとちょうど中間よりもやや堅めくらいかしら?
酸味も塩気も程好く、甘みを加えてなさそうで、好きな塩梅です。
シャリの温度は人肌よりほんの少し高めでしょうか?
特に本鮪と車海老は更に1~2℃は高めかも。
握りは柔らかく、空気を含みつつも崩れることなく、大将が置いた瞬間、シャリがネタの重みで沈み、口に入れるとシャリはほどけて、やがて消え去ります。
握り
(15)真鯛
(16)縞鯵
(17)鱒の介(キングサーモン)
(18)小鰭
(19)本鮪赤身ヅケ
(20)本鮪中トロヅケ
(21)本鮪砂ずり
(22)真鯵
(23)車海老
(24)北紫雲丹
(25)赤味噌汁
(26)煮蛤
(27)ネギトロ巻き
(28)べったら漬け
(29)干瓢巻き
(30)玉(芝海老と大和芋の擂り身入り)
お酒
①白糸45 純米吟醸(福岡)
②而今 特別純米 火入れ(三重)
③九頭龍 純米 夏しぼり(福井)
④田酒 特別純米(青森)
⑤庭のうぐいす 特別純米 なつがこい(福岡)
⑥天吹 うるとらDRY 超辛口 純米酒 冷庭 ひやがーでん(佐賀)
写真に解説を付けています。
お会計は35,500円也。
この時期は産卵期や産卵後の魚が多くお鮨屋さんや日本料理屋さんには難しい時期なのですが、上質な魚を匠の技術で仕込み、極上の美味しさで提供して下さいました!
ご馳走さまでした。
◯◯◯
今回は本鮪の砂ずりがとても美味しかったので、巻末特別付録として、スペシャル雑学「本鮪の酸味について」をリリースします。(笑)
魚の酸味は血液の酸化&暴れた後の乳酸の発生が原因なので、釣りや漁獲され魚が暴れさせた時に、より酸味が強くなると認識しています。
だから血抜きが大切なんですよね。
大間の一本釣り本鮪は針を掛けた後に電気ショックで麻痺させるので、暴れさせないまま釣り上げ、血抜き&神経〆+冷やし込みをするので、酸味が少ない極上品質になるのは皆さまご存知の通り。
しかし、この日の堺大将との雑談で定置網や旋網で漁獲された本鮪の方が延縄などの釣りの本鮪より酸味が強いものが多いとのお話を伺いました。
その違いは認識していませんでした。
これは「お魚の変態」の名にかけて解明しなければならない!(爆笑)
まず、基礎情報から。
本鮪の体温は高く平熱で約40℃。
人間だと高熱で意識が無くなる体温が本鮪の平熱なのです。
本鮪は広い海域を高速で泳ぎ回り、運動量が多くエネルギーを大量に消費します。
本鮪の運動能力を実現する要素は以下の通り。
①泳ぐのを止めると呼吸が出来ず死んでしまう。
②左脳と右脳が半分ずつ寝る。
③心臓が非常に強く遊泳能力を支えている。
④本鮪の血液は酸素を運ぶ物質が多く含まれ、人間の血に似た成分である。
この本鮪が命の危機に際して本気で暴れまくると体温は最大で80℃まで上昇します。
もう、体内の脂は溶け赤身も焼けてしまいます。
釣り師が釣竿で釣った本鮪は身が焼けて赤身が白くなり、酸味が強くなり美味しくありません。
さて、ここで本題の定置網や旋網で獲られた本鮪の酸味です。
本鮪の酸味の原因は『本鮪の血液の酸化が原因』であり、漁獲してからの処置が大きく影響します。
延縄などの釣りモノと旋網などの網モノであっても、漁獲したときの本鮪への処置作業は同じです。
①目を覆い、木槌等で脳震盪させる
②血抜き(鰓動脈切り&尾切断、ホースで強制水送り血抜き)
③神経抜き
④ハラトリ(鰓と内臓抜き)
⑤冷やし込み
本鮪が暴れたり、処置を手間取ると体温はが急上昇するので、この作業はF1ピット作業並みに素早く行わなければなりません。
この処置の適切さによって酸味が穏やか立ったり、手間取って酸味が強かったりするのです。
ここまでの事はご存知の方も多いでしょう。
では延縄の本鮪と旋網の本鮪はどちらが酸味が強いのか?
そもそも延縄の本鮪は連続で水揚げされません。
延縄の仕掛けは50m間隔で20mの枝糸の先に針があり、烏賊などの餌が付けられます。
延縄の総延長は10km、針数2,000本にも及び、これに鯉のぼりの様に本鮪がびっしりと釣れることはありません。
つまり、延縄の本鮪は一匹一匹水揚げされる事が多く、素早く丁寧に水揚げ後の処置をされるので、身焼けさせず血抜きすることが可能になります。
一方で旋網や定置網では水揚げ前に網を狭める作業があり、本鮪達は徐々に狭まる網にパニック状態になり暴れ惑います。
そして網漁の本鮪は一度に複数の水揚げがあるため、処置の順番で早いものと遅いものが出てきます。
網漁の本鮪はパニック状態のストレスに加え、処置の順番が遅い本鮪は同じ時に水揚げされても甲板で暴れる時間が長いため、身焼けしたり毛細血管に血が回り過ぎたりするので、酸味が強く成りがちです。
そして更に本鮪の酸味については様々な要素が絡みあっているようです。
それらの要因とは
①気温が高いほど身焼けし易い
②産卵期には雄より雌が身焼けし易い
③本鮪のサイズが大きいほど身焼けし易い
④心臓が強い本鮪は身焼けし易い
①気温が高いほど身焼けし易い
近海の生本鮪は冷凍しないため、海水と真水のブレンドに沢山氷をいれた潮氷で本鮪を冷やすのですが、気温が高いと周囲の熱で氷が溶けて本鮪の体温を思う様に下げれなくなるのが原因です。
一般的には6月頃までは身焼けの発生率は少ないのですが、梅雨明けの7月後半から気温が一気に上昇するので身焼けの危険性が高まります。
7月後半~8月は特に気温の影響による身焼けが多発しがちです。
②産卵期には雄より雌が身焼けし易い
日本近海の本鮪の産卵期は春~夏でこの頃、雌はホルモンバランスからストレスに弱く雄よりも身焼けし易いそうです。
そんな事があるのか?と思ってしまいますが、データでの相関関係が見られるそうです。
③本鮪のサイズが大きいほど身焼けし易い
次に本鮪のサイズが大きくなるにつれ身体が太くなり、外側から潮氷で冷やしても中までは冷やし難くなり、冷却不足が発生し身焼けしてしまいます。
これは秋~冬に掛けて丸々と太った本鮪が増えるにつれ、身焼けが発生し易くなります。
④心臓が強い本鮪は身焼けし易い
最後に心臓が強い本鮪は運動能力が高く、危機に際して暴れる際に体温が急上昇し、その体温で身焼けし易い。
こう考えると①と②は季節要因で、③と④はサイズ要因と言えます。
これから近海の生本鮪を頂く時は、漁に掛ける漁師さんの思いと酸味を巡るドラマに思いを馳せながら頂く事になりそうです。
ネタとシャリ、渾然一体の匠の技
平日の夜にお伺いするのは初訪問以来。
日暮れも遅くなり、気温も穏やかになったので、博多駅から歩きます。
川面を眺めつつ、春吉橋から路地裏へ。
少し余裕を持って鮨さかいさんに到着。
今日はどんな内容かなぁ。とワクワクしつつ、始まりの時を待ちます。
18時になったところで堺さんの口上により宴が始まります。
肴
(01)蛍烏賊(富山湾)
(02)真蛸(福岡県志賀島産)の桜煮
(03)真子鰈(城下鰈)(大分県産・1kg)、肝ポン酢、若布
(04)毛蟹(北海道噴火湾産)、酢橘、柚子皮、紫蘇の花
(05)初鰹(千葉県勝浦産)のガス炙りのヅケ(写真撮り忘れ)
(06)牡丹海老(北海道増毛産)、紫雲丹(長崎県大村産)
(07)蒸し黒鮑(佐賀県唐津産)(8時間蒸し)
(08)鮟肝(北海道余市産)、刻んだ奈良漬と浸けた酒粕入り
(09)虎河豚(長崎県産)の白子のお椀
(10)赤甘鯛(山口県萩産)の西京焼き
シャリは赤酢のブレンドで、堅い~軟らかいの分類でいうとちょうど中間よりもやや堅めくらいかしら?
酸味も塩気も程好く、甘みを加えてなさそうで、好きな塩梅です。
シャリの温度は人肌よりほんの少し高めでしょうか?
特に本鮪と車海老は更に1~2℃は高めかも。
握りは柔らかく、空気を含みつつも崩れることなく、大将が置いた瞬間、シャリがネタの重みで沈み、口に入れるとシャリはほどけて、やがて消え去ります。
握り
(11)白甘鯛(福岡県鐘崎産)
(12)赤貝(山口県宇部産)
(13)本鮪赤身ヅケ(千葉県勝浦産)
(14)本鮪中トロヅケ(千葉県勝浦産)
(15)本鮪中トロ(蛇腹も霜降りの間に近い部位)ヅケ(千葉県勝浦産)
(16)車海老(熊本県天草産)
(17)小鰭(熊本県天草産)
(18)鯵(鹿児島県出水産)
(19)煮蛤(千葉県九十九里産)
(20)赤出汁(牡丹海老の頭の出汁)
(21)べったら漬け、削り柚子皮掛け
(22)北紫雲丹(北海道函館産)(はだてのうに)
(23)煮穴子(長崎県対馬産)
(24)本鮪中落ち(千葉県勝浦産)巻
(25)玉(芝海老と大和芋の擂り身入り)
(26)赤蕪の浅漬け
お酒
①生ビール(小)
②七田 純米(佐賀)
お会計は30,700円也。
春は多くの魚が産卵期を迎える難しい時期ですが、そんな事を感じさせない肴と握りのラインナップでした。
特に中トロはネタとシャリが渾然一体となって、沁々と染み入るような優しい美味しさで、穏やかな感動がありました。
ご馳走さまでした。
真冬の旬を匠の技術で。
博多駅に着くと霙でしたが、直ぐに雷鳴が轟き、バラバラと雹が降ってきたかと思うと10分後には雪に変わるという目まぐるしさ。
あまりの寒さに震えながらも、帰りの新幹線が運休したらどうしよう?と不安を抱えつつ鮨さかいサンへ。
寒いのは嫌ですが、魚の脂がのり、食べ歩きするには良い季節かもです。
この日のメニュー。
先ずは肴から
(01)のれそれ(高知県産)の甘酢掛け
(02)真蛸(福岡県志賀島産)の桜煮
(03)毛蟹(北海道噴火湾産)、酢橘、柚子皮、紫蘇の花
(04)虎河豚(福岡県鐘崎産)のぶつ切り、鮟鱇(山口県産)の肝酢掛け、若布(徳島県鳴門産)
(05)真鱈(北海道根室産)の白子のお浸し
(06)蒸し黒鮑(佐賀県唐津産)
(07)鮟肝(北海道余市産)、刻んだ奈良漬と浸けた酒粕入り
(08)自家製唐墨
(09)虎河豚(福岡県鐘崎産)の白子のお椀
(10)焼き赤鯥(長崎県対馬産)
握り
シャリは赤酢のブレンドで、堅い~軟らかいの分類でいうとちょうど中間よりもやや堅めくらいかしら?
酸味も塩気も程好く、甘みを加えてなさそうで、好きな塩梅です。
シャリの温度は人肌よりほんの少し高めでしょうか?
特に本鮪と車海老は更に1~2℃は高めかも。
握りは柔らかく、空気を含みつつも崩れることなく、大将が置いた瞬間、シャリがネタの重みで沈み、口に入れるとシャリはほどけて、やがて消え去ります。
ここから握り
(11)障泥烏賊(佐賀県呼子産)
(12)鮃(福岡県糸島産)
(13)めじ鮪(富山県産・本鮪の幼魚)
(14)小鰭(熊本県天草産)
(15)べったら漬
(16)本鮪赤身ヅケ(山口県萩産)
(17)中トロヅケ(山口県萩産)
(18)大トロ(山口県萩産)
(19)牡丹海老(北海道増毛産)
(20)煮蛤(千葉県九十九里産)
(21)赤出汁
(22)北紫雲丹(北海道産)
(23)煮穴子(長崎県対馬産)
(24)干瓢巻
(25)玉(芝海老と大和芋の擂り身入り)
お酒
①若波 純米大吟醸 山田錦(福岡)
②而今 特別純米 火入れ(三重)
③七田 純米(佐賀)
④義侠 純米原酒 兵庫県特A地区東条町産 特別栽培米 山田錦60%(愛知)
⑤松の司 純米吟醸 AZOLLA(滋賀)
⑥綿屋 純米吟醸阿波山田錦55%(宮城)
写真に簡単な解説を付けています。
お会計は34,400円也。
この日は食べログアワードから3日後、少しその様子も伺いながら、ゆったりしつつ2019年の初鮨を頂きました。
冬は時化があったりして魚の揃え難い時期ですが、やっぱり脂のりは抜群。
これを匠の技で仕上げる訳ですから、美味しいに決まってます。
しっかり堪能させて頂きました。
ご馳走さまでした。
深まる秋の幸せが胃袋に滲み渡ります♪
11月になり木々が色付き始め秋らしくなりました。
私にとっては食欲全開の秋!(笑)
いつもオフ会でお世話になっているお方々が博多にお越しになられ一緒に「鮨さかい」さんへ伺いました。
予約して半年、漸くこの日を迎えました。
ドキドキしつつ、あとは堺大将にお任せ!
丸投げです。(笑)
この日のメニュー。
先ずは肴から
(01)白海老(富山県産)
(02)真蛸(福岡県志賀島産)の桜煮
(03)毛蟹(北海道噴火湾産)、酢橘、柚子皮、紫蘇の花
(04)平貝(岡山県産)
(05)筋子(岩手県産)、蝦夷馬糞雲丹(北海道釧路昆布森産)のマイクロ丼
(06)真鱈(北海道根室産)の白子のお浸し
(07)虎河豚(福岡県鐘崎産)の薄作り、鮟鱇(山口県産)の肝酢掛け、若布(徳島県鳴門産)
(08)蒸し黒鮑(佐賀県唐津産)
(09)鮟肝(北海道余市産)、刻んだ奈良漬と浸けた酒粕入り
(10)焼き赤鯥(長崎県対馬産)
握り
シャリは赤酢のブレンドで、堅い~軟らかいの分類でいうとちょうど中間よりもやや堅めくらいかしら?
酸味も塩気も程好く、甘みを加えてなさそうで、好きな塩梅です。
シャリの温度は人肌よりほんの少し高めでしょうか?
特に本鮪と車海老は更に1~2℃は高めかも。
握りは柔らかく、空気を含みつつも崩れることなく、大将が置いた瞬間、シャリがネタの重みで沈み、口に入れるとシャリはほどけて、やがて消え去ります。
ここから握り
(11)真鯛(佐賀県呼子産)
(12)松茸(山口県産)の土瓶蒸し
(13)鰆(長崎県対馬産)
(14)小鰭(熊本県天草産)
(15)本鮪赤身ヅケ(北海道戸井産)
(16)中トロヅケ(北海道戸井産)
(17)中トロ・スライス(北海道戸井産)
(18)車海老(佐賀県呼子産)
(19)真鯖(韓国済州島産)
(20)煮蛤(千葉県九十九里産)
(21)赤出汁(赤鯥の出汁)
(22)赤蕪
(23)北紫雲丹(北海道産)
(24)煮穴子(長崎県対馬産)
(25)干瓢巻
(26)玉(芝海老と大和芋の擂り身入り)
お酒
①田中六十五 6513(福岡)
②而今 特別純米 火入れ(三重)
③黒龍 純吟三十八号(福井)
④日高見 弥助 芳醇辛口純米吟醸(宮城)
⑤黒龍 大吟醸(福井)
写真に簡単な解説を付けています。
お会計は33,300円也。
いつもは独りなので、食べて味わいメモして、お酒を嗜んでと忙しくも充実した2時間なのですが、今回は楽しくお話をしながらなので、もう私は能力オーバーでした。(>_<")
産地の聞き忘れやメモの取り忘れが多発。
でも楽しくお鮨を頂ければ、それが一番!
「鮨さかい」さんの迅速なチームプレーに圧倒されつつ、お喋りと肴と握りにお酒が進み、いい感じにほろ酔いとなりました。
ご馳走さまでした。
夏の名残りと秋の先取り
雨の博多、いつもは歩いて行く「鮨さかい」さんですが、時間もなくタクシーで。
博多駅のタクシー乗り場は大混雑で10分近く行列待ちになり、遅刻寸前。
16時59分に滑り込むように入店。
広島平和マラソン10kmコースを控えてダイエット中ですが、朝イチでジムで10km走り、昼飯抜きで臨みます。
今日も喉がカラカラなので、入店と同時に生ビール、フライングで飲み始めます。
直ぐに堺さんの口上により宴が始まります。
肴
①銀杏(熊本県玉名産)
調理方法は聞けなかったので詳細不明。
甘さが強かったので蒸してあるのかしら。
ほのかな苦みと振り塩で生ビールが進みます。
②真蛸(福岡県志賀島産)の桜煮
産卵期は初夏~初秋、旬は抱卵する初夏~初秋と旨みが強くなる晩秋~冬の2回
今回の真蛸はサイズが大きく、旨みが際立っていました。
柔らかくもしっかりとした弾力。
青柚子の香りが喉から鼻に立ち登る様に薫ります。
③赤雲丹(佐賀県唐津産)
産卵期は初秋~晩秋、旬は初夏~晩夏。
舌の上に載せて5秒ホールド。
脱水が効いて濃厚なコクと甘み。
④蝦夷馬糞雲丹(北海道根室産)と毛蟹(北海道噴火湾産)を土佐酢ジュレで。
蝦夷馬糞雲丹の産卵期は夏~秋、旬は初夏~夏。
蝦夷馬糞雲丹は味わいが濃い。
毛蟹の産卵期は晩秋~晩冬、春から秋にかけて身が柔らかく甘みのある若い毛蟹が楽しめます。
やや濃いめの土佐酢ジュレでさっぱりと頂きました。
⑤白甘鯛(長崎県五島列島産)の炙り
産卵期は夏~秋、旬は冬~初回
この時期の白甘鯛は産卵期の始めですが、状態は良いです。
上品な脂が炙りにより活性化して甘さが増しています。
モチモチ感もあり素晴らしい食感です。
⑥筋子ほぐしイクラ(産地聞き忘れ・写真撮り忘れ)、シャリ入り。
フレッシュな筋子をほぐしたイクラは円やかな旨みとコクが楽しめました。
⑦牡丹海老の蝦夷馬糞雲丹和え
牡丹海老の産卵期は秋~春、旬も包卵する秋~春。
牡丹海老は旬の始まりで、身の甘みはしっかり。
蝦夷馬糞雲丹はコクのある甘み。
パッと見は海老チリですが、濃い旨みの一品になっています。
⑧鰹(長崎県対馬産)の塩たたき
本鰹の産卵期は夏と冬、日本近海では夏、赤道付近では通年、旬は春~夏。
鮪と同様に止まる死んでしまうので、死ぬまで泳ぎ続けます。
この遊泳能力を支えるためには、体の代謝を活発化させる必要があり、そのためには体温をある程度高く保つ必要があります。
赤身魚は持久力、白身魚は瞬発力。
本鰹は泳ぎ続けるために持久力と血液の循環力が発達しています。
なので、鰹は身に血が回って身が赤く染まっているのです。
芳ばしく炙られた鰹、脂のりが良く旨みもしっかり。
⑨黒鮑(佐賀県唐津産)の酒蒸し
黒鮑の産卵期は秋~冬(禁漁期)、旬は初夏~夏。
黒鮑は前回と大きく蒸し方と切り分け方が異なっており、強烈な旨みが押し寄せてきます。
思わず黒鮑から染み出した出汁の最後の1滴まで飲み干してしまいました!
8時間掛けて蒸されたそうです。
磯の香りも素晴らしい!
⑩鮟肝(北海道余市産)、刻んだ奈良漬と浸けた酒粕入り
鮟鱇の産卵期は春~初夏、旬は秋~春で特に晩冬が素晴らしい。
海底に潜む魚であまり遊泳しないメタボリックな体質なので、他の魚に比べて肝はオールシーズン美味しい方です。
裏漉しの鮟肝と細かく微塵切りした奈良漬、滑らかクリーミーでコクがあり、シャキとした食感も楽しめる逸品です。
直ぐに全てを食べずにチョコチョコと最後まで取り置きながら頂きます。(嬉)
⑪鰻(福岡県博多湾産)の白焼き
産卵期は明確には不明ですが初夏~晩秋。
5年~15年掛けて成熟し、産卵に適した時期に外洋に出ます。
旬は秋~晩秋ですが水温が下がると取れなくなるので、今シーズンの最終だそうです。
天然鰻らしく皮は厚く噛み応えがあります。
そして皮下の脂は滋味深く、濃厚なコクと旨みが楽しめました。
握り
シャリは赤酢のブレンドで、堅い~軟らかいの分類でいうとちょうど中間よりもやや堅めくらいかしら?
酸味も塩気も程好く、甘みを加えてなさそうで、好きな塩梅です。
シャリの温度は人肌よりほんの少し高めでしょうか?
特に本鮪は更に1~2℃は高めかも。
握りは柔らかく、空気を含みつつも崩れることなく、大将が置いた瞬間、シャリがネタの重みで沈み、口に入れるとシャリはほどけて、やがて消え去ります。
握り
①鮃(産地聞き忘れ)
産卵期は冬~初夏、旬は秋~冬。
いよいよ旬の先駆けの時期となり、旨みと甘みが増してきました。
真子鰈から鮃へ主役交代です。
②障泥烏賊(産地聞き忘れ)、漬け
産卵期は春~初夏、旬は初春~夏。
元々は南方海域の烏賊なので海水温が低いと大きくなれません。
寿命は1年なので産卵期が旬になります。
烏賊の漬けはスペシャリテですね。
握りの時にシャリに青柚子の皮を降ろした粉末をひと塗りして、爽やかな香り付けをされていました。
障泥烏賊は数日寝かしたような、甘みを感じました。
③新子
産卵期は春。旬はそれぞれ、新子は初夏
小鰭は鮗(コノシロ)の青年期の呼び名。
小鰭は夏、鮗は晩秋~晩冬。
寿命は3年
2枚重ねでメタリックな美しさが際立っています。
塩振りと〆具合は旨みと香りのバランスが取れていて好きです。
魚の成長度合いによって塩振り量が変わる熟練の技が必要なネタですね。
④本鮪(青森県三厩産157kg)赤身漬け
日本近海の本鮪の産卵期は春~夏、旬は初秋~冬。
赤身独特の風味とコクがあります。軽く漬けにされておりますが、酸味は仄かにあり、旨みが華やかです。
⑤本鮪(青森県三厩産157kg)中トロヅケ
中トロの見た目は生の様にも見えますが軽く漬けてあります。
人肌よりも温かめのシャリが、中トロの脂を活性化させ、まさにトロけます。
⑥本鮪(青森県三厩産157kg)大トロ
流石に魚体が大きくなり、脂のりの良い大トロでした。
シャリは人肌より温かく、より脂の旨みを感じる品。
⑦車海老(佐賀県呼子産)
産卵期は初夏~初秋、旬は初夏~初秋。
奥の厨房で茹でたての温かい車海老。
お弟子さんが熱々を一生懸命剥いている様です。
車海老はぷりぷり、温かなシャリがググッと沈み込みます。
車海老の華やかな甘みと旨味が押し寄せます。
⑧目一鯛
産卵期は夏~秋、旬は夏~冬
モチモチとした食感としっかりのった脂からくる甘味が特徴です。
⑨東京べったら漬け、青柚子掛け
甘過ぎず爽やかです。
⑩赤鯥(ノドグロ)(長崎県対馬産)の炙り
産卵期は初夏~秋、旬は冬~春。
見た目の白と赤のコントラストが美しい。
炙りで脂を活性化してあり、白身ながら濃厚な味わいです。
⑪泉州水茄子(大阪府泉州産)
瑞々しくスッキリと爽やかな味わい。
⑫赤味噌汁
丁度良いコクと深みで嬉しいです。
⑬北紫雲丹(北海道天売島産)
北紫雲丹の産卵期は秋、旬は春~夏。
大きな北紫雲丹がタップリ。贅沢です!
握っているのに、雲丹の粒が潰れていません!
そしてシャリのほどけを楽しみ、北紫雲丹の品のある甘みが口に拡がります。
⑭穴子(長崎県対馬産)
産卵期は初夏~初秋、旬は夏~秋。
寿命は3年~7年くらい。
穴子も旬を迎え、脂がのって来ました。
ふわふわと柔らかい煮穴子、そして温かいシャリ。
これも口の中に入れた瞬間にシャリがほどけます。
一気に拡がる旨み、ツメも濃過ぎず軽やかな後味です。
⑮干瓢巻
今日もまた干瓢巻の準備が始まると「幸せな時間の終演」を感じ切なくなります。
海苔の薫りが素晴らしく、握りっていない分だけ赤酢のシャリの美味しさを素直に感じ取れます。
⑯玉
芝海老と大和芋で、ふっくら&しっとりの焼き上がり、穏やかな甘さが印象的です。
お酒
①生ビール:プレミアムモルツ
②而今 特別純米 火入れ(三重)
③石槌 無濾過 純米(愛媛)
④十四代 中取り純米吟醸 播州愛山(山形)
⑤澤屋まつもと守破離ID530(京都)
⑥松の司 純米吟醸 AZOLLA(滋賀)
⑦真澄 純米吟醸 辛口生一本(長野)
⑧墨廼江 特別純米生酒(宮城)
お会計35,900円也。
定期的に伺う様になり、ますます魅了されると共に酒量が増加傾向。(汗)
もう気持ち良くて、産地の聞き忘れやメモの取り忘れが多発。
楽しくお鮨を頂ければ、それが一番ですね。
ご馳走さまでした。
爽やかな夏の旋律。歓喜の構成
猛暑の博多、「鮨さかい」さんへの道すがら、アスファルトからの照り返しで陽炎が立ち上ります。
中洲から国体道路の春吉橋を渡り、路地に入ると喧騒から切り離された空気とビルの陰を一陣の川風が走り、涼を運んできます。
今日も喉がカラカラなので、入店と同時に生ビール、フライングで飲み始めます。
直ぐに堺さんの口上により宴が始まります。
肴
①ゴマ鯖(三重県伊勢湾産)
産卵期は晩冬~春、真鯖より脂は少ないけれど季節変化が少なく、通年美味しい。
もっとも秋~冬の脂のりに比べるとさっぱりした旨みと甘み。
〆てから軽く炙ってあり、芳ばしい。
暑い日にはこれくらいが合うのかも。
②真蛸(福岡県志賀島産)の桜煮
産卵期は初夏~初秋、旬は抱卵する初夏~初秋と旨みが強くなる晩秋~冬の2回
ひと口噛んで直ぐに感じるのは、柔らかさが際立っていること。
優しくもしっかりした旨みが口腔内に拡がり、青柚子の香りが喉から鼻に立ち登る様に薫ります。
③赤雲丹(熊本県天草産・明礬無添加・手前)
産卵期は初秋~晩秋、旬は初夏~晩夏。
赤雲丹は産卵期には苦味が入ります。
天草の明礬無しの赤雲丹を舌の上に載せて5秒ホールド。
柔らかく爽やかな甘さが拡がります♪
④赤雲丹(佐賀県唐津産・明礬添加・奥側)
今度は明礬入りの赤雲丹。
同じく舌の上に載せて5秒ホールド。
脱水が効いて濃厚なコクと甘み。
同じ赤雲丹でも味わいが違い面白い。
でも、やっぱり明礬無添加の新鮮な方が好みです。
⑤蝦夷馬糞雲丹(北海道根室産)と毛蟹(北海道噴火湾産)を土佐酢ジュレで。
蝦夷馬糞雲丹の産卵期は夏~秋、旬は初夏~夏。
蝦夷馬糞雲丹は味わいが濃い。
毛蟹の産卵期は晩秋~晩冬、旬は2回あり、身が甘く卵の濃厚さが楽しめる晩秋~晩冬、そしてもう1つの旬は身が柔らかく甘みのある若い毛蟹が楽しめる春から秋です。
やや濃いめの土佐酢ジュレでさっぱりと頂きました。
⑥本鮪中落ち(青森県大間産・130kg)
さかいサンでは今年初入荷の大間産の本鮪とのこと。
夏の本鮪は脂にほのかな酸味があり濃厚さよりも爽やかさのある旨みと甘み。
山葵と合わせて清涼感を際立たせて頂きます。
⑦九絵(クエ)(長崎県五島列島産・4kg)
産卵期は初夏~夏、旬は冬~初夏。
全て雌で生まれ、10歳になり10kgを超える前後で雄に性転換します。
雄になると魚体に対して白子は大きくないので旬は通年と言えるほど美味しさが安定します。
九絵は完全養殖していますが、4kg位の雌に雄のホルモン注射して性転換させる荒業を施し精子を取っているらしい。σ(^_^;)
まあ、これも試験場で九絵の雄を飼っているから出来るとです。
さて、この魚は雌なので産卵期に該当するため、脂のりは穏やか。
そのため炙って脂を活性化させてから皮を引いているのだそう。
脂の旨みを引き上げてから、皮引きの引き算。
酢橘を搾ってさっぱりと頂きました。
濃過ぎず、淡白過ぎない仕立てなんですね。
ここで、今日は夏の暑気払いを意識されているだと気付き、大将に敢えて爽やかになるように調整されていますね。とお伺いしたところ、「そうです。」とのこと。
なるほどね~!
陽炎が立つ程の暑さ、喉も渇き易いので、旨みを楽しみつつも、脂がまとわり付かない仕立てなんですね♪
⑧黒鮑(佐賀県唐津産)の酒蒸し
黒鮑の産卵期は秋~冬(禁漁期)、旬は初夏~夏。
黒鮑は柔らかさと弾力が両立している抜群の蒸し加減。
厚みのある切りつけで食感が十分に楽しめます。
鮑を鮑の汗で味付けしているそうで、旨みと甘みが抜群。
磯の香りも素晴らしい!
⑨黒鮑(佐賀県唐津産)の肝塩焼き
肝ソースではなく、肝塩焼き!
これは初めてですが、爽やかな磯の薫りがします。
口に入れて芳醇な苦みが拡がりお酒が進みます♪
こういう変化のある食べ方も楽しい。
⑩鮟肝(北海道余市産)、刻んだ奈良漬と浸けた酒粕入り
鮟鱇の産卵期は春~初夏、旬は秋~春で特に晩冬が素晴らしい。
海底に潜む魚であまり遊泳しないメタボリックな体質なので、他の魚に比べて肝はオールシーズン美味しい方です。
裏漉しの鮟肝と細かく微塵切りした奈良漬、滑らかクリーミーでコクがあり、シャキとした食感も楽しめる逸品です。
直ぐに全てを食べずにチョコチョコと最後まで取り置きながら頂きます。(嬉)
流石に夏なので脂のりはさっぱり系の鮟肝でした。
⑪鰻(福岡県博多湾産)の白焼き
産卵期は明確には不明ですが初夏~晩秋。
5年~15年掛けて成熟し、産卵に適した時期に外洋に出ます。
旬は秋~晩秋ですが水温が下がると取れなくなります。
天然鰻らしく皮は厚く噛み応えがあります。
そして皮下の脂は滋味深く、濃厚なコクと旨みが楽しめました。
鰻は全て雄で産まれ雄として育ちます。
産卵の為に海に下った所で一部の個体が雄→雌に性転換します。
それからマリアナ海嶺へと絶食状態で深海を移動する間に卵巣が成熟するので、採卵が難しく養殖出来ていません。
また、成体の雌を大量に生きたまま獲れないため、雌のホルモンを抽出出来ないため、雄を雌化することも出来ません。
結局、出来ない事だらけで、鰻の完全養殖化には目処が立っていないのです。
握り
シャリは赤酢のブレンドで、堅い~軟らかいの分類でいうとちょうど中間よりもやや堅めくらいかしら?
酸味も塩気も程好く、甘みを加えてなさそうで、好きな塩梅です。
シャリの温度は人肌よりほんの少し高めでしょうか?
特に本鮪は更に1~2℃は高めかも。
握りは柔らかく、空気を含みつつも崩れることなく、大将が置いた瞬間、シャリがネタの重みで沈み、口に入れるとシャリはほどけて、やがて消え去ります。
握り
①白鱚(佐賀県唐津産)の昆布〆
産卵期は初夏~秋、旬は春~夏。
皮に独特の風味があり、皮霜作りにして真昆布〆で旨みを加えています。
身は清々しい甘さがあるのですが、シャリに合わせると弱いのでどうしても昆布〆になりますよね。
②白甘鯛(福岡県糸島産)
産卵期は夏~秋、旬は冬~初回
甘鯛は3種類おり、白甘鯛>赤甘鯛>黄甘鯛
白甘鯛が上品な脂のりで一番美味しく、赤甘鯛はやや濃いめな味わい、黄甘鯛は水っぽくて美味しくありません。
一番良く釣れる赤甘鯛は砂地に穴を掘ってその中に住んでおり、白甘鯛は岩礁と砂地が混在している場所に穴を掘ってその中に住んでいます。
黄甘鯛は水深300mまでの砂地に住んでおり、生息域がかなり違います。
美味しく無い上に数も少なく獲り難いので殆ど流通しません。
この時期の白甘鯛は産卵期の始めですが、状態は良いです。
見た目の白と赤のコントラストが美しい。
上品な脂がのった甘さとモチモチ感もあり素晴らしい食感です。
昆布〆をそれほどしてないのか、魚本体のダイレクトな甘みを楽しめました。
③新子
産卵期は春。旬はそれぞれ、新子は初夏
小鰭は鮗(コノシロ)の青年期の呼び名。
小鰭は夏、鮗は晩秋~晩冬。
寿命は3年
2枚重ねでメタリックな美しさが際立っています。
塩振りと〆具合は旨みと香りのバランスが取れていて好きです。
魚の成長度合いによって塩振り量が変わる熟練の技が必要なネタですね。
④本鮪(青森県大間産130kg)赤身ヅケ
日本近海の本鮪の産卵期は春~夏、旬は初秋~冬。
赤身独特の風味とコクがあります。軽くヅケにされておりますが、酸味は仄かにあり、旨みが華やかです。
⑤本鮪(青森県大間産130kg)中トロヅケ
中トロの見た目は生の様にも見えますが軽くヅケているそう。
人肌よりも温かめのシャリが、中トロの脂を活性化させ、まさにトロけます。
⑥本鮪(青森県大間産130kg)大トロ
前回は魚が若く脂の旨みが拡がり易いように包丁が入っていましたが、今日は脂のりも良く、スタンダードに切り分けられた大トロのネタでした。
シャリは人肌より温かく、より脂の旨みを感じる品。
⑦車海老(福岡県天草産)
産卵期は初夏~初秋、旬は初夏~初秋。
奥の厨房で茹でたての温かい車海老。
お弟子さんが熱々を一生懸命剥いている様です。
車海老はぷりぷり、温かなシャリがググッと沈み込みます。
車海老の華やかな甘みと旨味が押し寄せます。
⑧真鯵(鹿児島県出水産)
産卵期は春~夏、旬は秋~冬。
鹿児島近海は水温が高いので産卵は春なので魚の状態も回復し、肉厚で脂のりもバッチリでした。
鯵の香りもとても良いですね。
⑨東京べったら漬け、青柚子掛け
甘過ぎず爽やかです。
⑩煮蛤(千葉県九十九里産)
蛤は初夏~夏が産卵期で禁漁期間。
旬は産卵前の春~初夏。
もう旬の終わりですね。
非常に柔らかく煮られた蛤は、仕上がりの良さで九十九里産を入れられているそう。
蛤の味わいもいいいですが、穏やかなツメが好み。
⑪泉州水茄子(大阪府泉州産)
瑞々しくスッキリと爽やかな味わい。
⑫赤味噌汁【鮃と目一鯛のアラ出汁】
鮃と目一鯛は前日の魚でそのアラで出汁を取られたそうです。
生臭さが無いので、多分一度焼いてから出汁を取られているのだと思います。
丁度良いコクと深みで嬉しいです。
⑬北紫雲丹(北海道函館産)
北紫雲丹の産卵期は秋、旬は春~夏。
大きな北紫雲丹がタップリ。贅沢です!
握っているのに、雲丹の粒が潰れていませんね!
(@ ̄□ ̄@;)!!
そしてシャリのほどけを楽しみ、北紫雲丹の品のある甘みが口に拡がります。
⑭穴子(長崎県対馬産)
産卵期は初夏~初秋、旬は夏~秋。
寿命は3年~7年くらい。
穴子も旬を迎え、脂がのって来ました。
ふわふわと柔らかい煮穴子、そして温かいシャリ。
これも口の中に入れた瞬間にシャリがほどけます。
一気に拡がる旨み、ツメも濃過ぎず軽やかな後味です。
⑮干瓢巻
今日もまた干瓢巻の準備が始まると「幸せな時間の終演」を感じ切なくなります。
海苔の薫りが素晴らしく、握りっていない分だけ赤酢のシャリの美味しさを素直に感じ取れます。
⑯玉
芝海老と大和芋で、ふっくら&しっとりの焼き上がり、穏やかな甘さが印象的です。
飲み物
(1)生ビール:プレミアムモルツ
(2)若波 純米大吟醸 山田錦(福岡)
(3)東洋美人 一歩 山田錦(山口)
(4)飛露喜 特別純米 生詰(福島)
(5)松の司 純米吟醸 AZOLLA(滋賀)
(6)墨廼江 特別純米生酒(宮城)
(7)野口尚彦研究所 2017 特別純米酒 本醸造 無濾過生原酒(石川)
お会計は33,400円也
ご馳走さまでした。
ここから雑感という駄文、むしろ妄想。(笑)
前回、2017年4月頃まで写真撮影は禁止だったとお伺いしました。
解禁理由は詳しく聞いたりしなかったのですが、国立美術館ですら写真可能な時代だからこそ、舵を切られたのだと思います。
海外の旅行客の情報発信によってそれを見た人達が日本へと旅してくる時代ですものね。
口コミ・マーケティングの時代と言われ、その手法で成功している寿司屋さんもあるなか、博多No.1の鮨職人が見据える口コミ・マーケティングとは?
マーケティング=顧客ing。
①顧客を作り出すこと②顧客で居続ける様に働き掛けること
①顧客を作り出す事=新規客の誘引。
リピーターでほぼ枠が埋る「鮨さかい」さんに新規客など必要なのかと思ったりしましたが、お昼営業を始めた事で県外からの新規客の誘引が見込めるのですね。
今回のお昼営業スタートが始まって、なるほどと関心しました。
マーケティングと労働条件の改善を連動させているのですね。
②顧客で居続ける様な働き掛けは、引き寄せ方とはまた異なり、鮨そのものと居心地の良い空間とコミュニケーションが鍵。
そして美味しさと楽しさを発信する様子をを見て、その味や居心地の良さを思い出し、再訪を誘う一助となっているのかもしれません。
それとは別に、様々な顧客が訪れることが緊張感を産み出し、より妥協のない鮨を追い求めるチャレンジ精神なのかもしれません。
本当の所は分からないので、定期的に通って観察してみようと思っています。(笑)
初夏が薫る肴と至高の握り
中洲から国体道路の春吉橋を渡り、路地に入ると喧騒から切り離された空気になるのが不思議です。
前回、訪問してから速攻で予約を入れての再訪問。
人間ドックを控えてダイエット中ですが、朝イチでジムで10km走り、昼飯抜きで臨みます。
店内は凛とした設えに風格があり、程好い緊張感があります。
そこに穏やかな雰囲気を纏った堺さんが登場すると場が和みます。
もう喉がカラカラなので、入店と同時に生ビール、フライングで飲み始めます。
直ぐに堺さんの口上により宴が始まります。
肴
①蓴菜(広島県産)の出汁漬け
広島県の蓴菜ならば黒瀬でしょう。
農薬が入らない様に田圃から更に上の1番目の溜池でしか栽培されません。
大きなたらい船に乗って日の出前の薄明かりの時間から7時までの朝のうちに手摘みされて出荷されています。
②真蛸(福岡県志賀島産)の桜煮
産卵期は初夏~初秋、旬は抱卵する初夏~初秋と旨みが強くなる晩秋~冬の2回
寿命は約1年ですがもう少し長生きする個体も居るようです。
ひと口噛んで直ぐに感じるのは、柔らかさが際立っていること。
優しくもしっかりした旨みが口腔内に拡がり、青柚子の香りが喉から鼻に立ち登る様に薫ります。
③赤雲丹(佐賀県唐津産)
産卵期は初秋~晩秋、旬は初夏~晩夏。
赤雲丹は産卵期には苦味が入ります。
唐津の赤雲丹も遂に旬に突入しました。
5月よりも甘みも増して、やはり別格ですね。
④黒鮑(佐賀県唐津産)の酒蒸し
黒鮑の産卵期は秋~冬(禁漁期)、旬は初夏~夏。
黒鮑は柔らかさと弾力が両立している抜群の蒸し加減で、厚みのある切りつけで食感が十分に楽しめます。
鮑を鮑の汗で味付けしているそうで、旨みと甘みが抜群、かつ、磯の香りも素晴らしい!
⑤蝦夷馬糞雲丹(ロシア領国後島沖産)と真鯛(産地聞き忘れ)の白子を土佐酢ジュレで。
蝦夷馬糞雲丹の産卵期は夏~秋、旬は初夏~夏。
雲丹の卵巣と精巣を食べているので産卵期の1ヶ月くらい前が一番美味しいという説もあります。
真鯛の産卵期は春~初夏、旬は秋~晩冬
白子は旬の終わり。
サッと茹でて裏漉して湯煎。
臭みが無く、白子としては柔らかなコク。
蝦夷馬糞雲丹は味わいが濃い。
やや濃いめの土佐酢ジュレで頂きました。
⑥伊佐木(佐賀県唐津産)のヅケ、伊佐木の白子ソース掛け
産卵期は初夏~初秋、旬は初夏~初秋、産卵期が旬になる魚で旬には皮下に脂がのります。
その代わり、身はかなり淡白で水分が多いので脱水処理が不可欠。
なのでヅケにしてから、伊佐木の白子ソースで足し算の美味しさ。
他の魚介類の助けを借りない、伊佐木だけの足し算の仕方が好きです♪
⑦鳥貝(京都府舞鶴産)
鳥貝は雌雄同体で、産卵期は春と秋、旬も春と秋で、殆どが1年で死んでしまいます。
サイズが大きいスーパー養殖ものだそう。
鳥貝はサッと湯煎してから軽く炙ってあり、レアな食感と芳ばしさが共存、旨みが引き出された柔襞を堪能。
⑧牡丹海老(北海道増毛産)を北紫雲丹(北海道函館産)のソースで。
牡丹海老の産卵期は秋~春、旬も包卵する秋~春。
時期的には旬の終わりですが、身の甘みはしっかり。
北紫雲丹のコクのある甘みを合わせても牡丹海老の味わいが勝ります。
北紫雲丹の産卵期は秋、旬は春~夏。
雲丹の卵巣と精巣を食べているので産卵期の1ヶ月くらい前が一番美味しいという説もあります。
残った北紫雲丹のソースにシャリを入れると北紫雲丹の濃厚なコクが全面に出て来て、主役が入れ換わります。
⑨鱒子(北海道野付産)
こちらではこの時期だけ仕入れされると仰られていたので、桜鱒の鱒子だと思います。
函館付近は5月で最終ですが道東の端の野付では6月までが遡上時期。
鱒子は粒が小さくて塩漬けなので最初は塩みがやや目立つのですが、しばらくすると爽やかな甘みが口の中に拡がります。
鮭の筋子やイクラも濃くて美味しいけれど鱒子も美味しいですね。
⑩鮟肝(北海道余市産)、刻んだ奈良漬と酒粕入り
鮟鱇の産卵期は春~初夏、旬は秋~春で特に晩冬が素晴らしい。
海底に潜む魚であまり遊泳しないメタボリックな体質なので、他の魚に比べて肝はオールシーズン美味しい方です。
裏漉しの鮟肝と細かく微塵切りした奈良漬、滑らかクリーミーでコクがあり、シャキとした食感も楽しめる逸品です。
直ぐに全てを食べずにチョコチョコと最後まで取り置きながら頂きます。(嬉)
⑪鰻(福岡県博多湾産)の白焼き
産卵期は明確には不明ですが初夏~晩秋と言われています。マリアナ海嶺付近で産卵しているそうです。
幼生から稚魚に変体するのはフィリピン沖で黒潮に乗って日本近海に戻って来るのだそう。
旬は秋~冬。
鰻は5年~10年掛けて成熟し、産卵に適した時期に外洋に出ます。
今回の鰻は博多湾産なので遡上直前の鰻でしょうか?
どうやら稚鮎をしっかり食べて脂がのっています。
野生で生き抜いてきた大物らしく皮は厚く噛み応えがあり、皮下の脂は滋味深く、濃厚なコクと旨みが楽しめました。
5月~6月に運が良く仕入れ出来て、仕込んで寝かしてある時だけ食べられるそうですよ。
因みに前日に来たお客さんさんは冷蔵庫で寝かし中だったので、リクエストされたけど「ありません。」とお断りされたそうです。(>_<")
握り
シャリは赤酢のブレンドで、堅い~軟らかいの分類でいうとちょうど中間よりもやや堅めくらいかしら?
酸味も塩気も程好く、甘みを加えてなさそうで、好きな塩梅です。
シャリの温度は人肌よりほんの少し高めでしょうか?
特に本鮪は更に1~2℃は高めかも。
握りは柔らかく、空気を含みつつも崩れることなく、大将が置いた瞬間、シャリがネタの重みで沈み、口に入れるとシャリはほどけて、やがて消え去ります。
握り
①障泥烏賊(佐賀県唐津産)、漬け
産卵期は春~初夏、旬は初春~夏。
元々は南方海域の烏賊なので海水温が低いと大きくなれません。
寿命は1年なので産卵期が旬になります。
烏賊の漬けはスペシャリテですね。
握りの時にシャリに青柚子の皮を降ろした粉末をひと塗りして、爽やかな香り付けをされていました。
障泥烏賊は数日寝かしたような、甘みを感じました。
②金目鯛(千葉県勝浦産)
産卵期は夏、旬は秋~晩冬。
水深200m~800mに棲む深海魚で、寝かせにより存分に旨みが引き出されており、艶々として美しい。
③小鰭(コハダ)(熊本県天草産)
産卵期は春。旬はそれぞれ、新子は初夏
小鰭は鮗(コノシロ)の青年期の呼び名。
小鰭は夏、鮗は晩秋~晩冬。
寿命は3年
メタリックな美しさが際立っています。
塩振りと〆具合は旨みと香りのバランスが取れていて好きです。
魚の成長度合いによって塩振り量が変わる熟練の技が必要なネタですね。
本鮪は肴を出している頃に切り分けられ、常温に戻されています。
今日は大トロに包丁で2~3度叩きを入れられてから、細く包丁を入れられました。
④本鮪(長崎県壱岐産58kg)血合いぎしヅケ
日本近海の本鮪の産卵期は春~夏、旬は初秋~冬。
赤身独特の風味とコクがあります。熟成されており、酸味は仄かにあるかどうかという感じです。
⑤本鮪(長崎県壱岐産58kg)中トロ
人肌よりも温かめのシャリが、中トロの脂を活性化させ、まさにトロけます。
⑥本鮪(長崎県壱岐産58kg)大トロ
前回と比べて魚が若いので、脂の旨みが拡がりやすい様に包丁を入れていらっしゃったのですね、食べてみて切り分け時の所作に納得致しました。
シャリは人肌より温かく、より脂の旨みを感じる品。
⑦車海老(福岡県姪浜産)
産卵期は初夏~初秋、旬は初夏~初秋。
奥の厨房で茹でたての温かい車海老。
お弟子さんが熱々を一生懸命剥いている様です。
車海老はぷりぷり、温かなシャリがググッと沈み込みます。
車海老の華やかな甘みと旨味が押し寄せます。
この日は何故か日本酒のペースが早くて、ここからは感想が徐々に曖昧な感じ。
⑧真鯵(島根県浜田産)
産卵期は春~夏、旬は秋~冬。
どんちっち鯵ですね♪
肉厚で脂のりもバッチリでした。
鯵の香りもとても良いですね。
⑨東京べったら漬け、青柚子掛け
箸休めかしら?
甘過ぎず爽やかです。
⑩煮蛤(千葉県九十九里産)
蛤は初夏~夏が産卵期で禁漁期間。
旬は産卵前の春~初夏。
非常に柔らかく煮られた蛤は、仕上がりの良さで九十九里産を入れられているそう。
蛤の味わいもいいいですが、穏やかなツメが好み。
⑪泉州水茄子(大阪府泉州産)
再び箸休めかしら?
瑞々しくスッキリと爽やかな味わい。
⑫赤味噌汁【写真撮り忘れ】
日本酒が回って来たので、丁度良いコクと深みで嬉しいです。
⑬北紫雲丹(青森県大間産)
北紫雲丹の産卵期は秋、旬は春~夏。
大きな北紫雲丹がタップリ。贅沢です!
握っているのに、雲丹の粒が潰れていませんね!
(@ ̄□ ̄@;)!!
そしてシャリのほどけを楽しみ、北紫雲丹の甘みが口に拡がります。
⑭穴子(長崎県対馬産)
産卵期は初夏~初秋、旬は夏~秋。
寿命は3年~7年くらい。
雄は40cm前後、雌は7年で90cm前後に達し、南鳥島付近で産卵しています。
産卵する程に成熟した真穴子は旅に出ますので、旅立ち時期の春~初夏にかけて近海の大型の真穴子は数が少なくなります。
孵化した真穴子は鰻と違い幼生(のれそれ)のまま日本沿岸に戻ってきます。
さて握りですが(笑)、ふわふわと柔らかい煮穴子、そして温かいシャリ。
これも口の中に入れた瞬間にシャリがほどけます。
一気に拡がる旨み、ツメも濃過ぎず軽やかな後味です。
⑮干瓢巻
今日もまた干瓢巻の準備が始まると「幸せな時間の終演」を感じ切なくなります。
海苔の薫りが素晴らしく、握りっていない分だけ赤酢のシャリの美味しさを素直に感じ取れます。
⑯玉
芝海老と大和芋で、ふっくら&しっとりの焼き上がり、穏やかな甘さが印象的です。
飲み物
(1)生ビール:プレミアムモルツ
(2)白糸35 (福岡)
(3)若波 純米大吟醸 山田錦(福岡)
(4)而今 特別純米(三重)
(5)飛露喜 特別純米 生詰(福島)
(6)黒龍 大吟醸 龍(福井)
(4)日高見 弥助 芳醇辛口純米吟醸(宮城)
お会計は31,600円也
今回は野生鰻(敢えて天然とは言わない。)を頂けて、非常に良かった♪
ワイルドで力強い美味しさは抜群でした。
なお、7月からお昼の営業が始まり、日曜日と月曜日が連休になるそうです。
お鮨屋さんにも働き方改革の荒波が押し寄せているのですね。
匠の技に魅せられた濃密な時間
これまで何度、電話して満席を確認し、無念の涙を流したことでしょうか。(泣)
とうとう、有給休暇覚悟の「1名で1回転目に入れる日は何日でしょうか?」との電話を入れてしまいました。
数日の候補のうち、一番早い日程で予約させて頂きました。
それでも予約後に仕事をネジ込み、出張で博多に来ました♪ヽ(´▽`)/
国体道路の喧騒から路地をひとつ入るだけで随分と静かになるんですね。
お洒落なビルの2階、「鮨さかい」さんにドキドキしながら入店します。
穏やかな雰囲気を纏った堺さんがカウンターの真ん中に案内して下さいました。
周りのお客さんは博多の常連さんばかりみたいです。
皆さん、近くでいつでも来れて羨ましい限りです。
堺さんの口上により宴が始まります。
先ずは生ビールからスタート。
ワクワクします♪
肴
①真蛸(福岡県志賀島産)の桜煮
ひと口噛んで直ぐに感じるのは、柔らかさが際立っていること。
優しくもしっかりした旨みが口腔内に拡がり、柚子の香りが喉から鼻に立ち登る様に薫ります。
②赤雲丹(佐賀県唐津産)
唐津の赤雲丹は出始めから1ヶ月くらい経過したでしょうか、少し大きくなって甘みも増して来ました。
やはり別格ですね。
③黒鮑(佐賀県唐津産)の酒蒸し
手の平サイズの黒鮑、柔らかさと弾力が両立している抜群の蒸し加減。
厚みのある切りつけで食感を十分に楽しめます。
鮑を鮑の汗で味付けしているそうで、旨みと甘みが抜群。
磯の香りも素晴らしい!
④真子鰈(福岡県鐘崎産)
冬から春が産卵期で夏が旬の魚、初夏は旬の走りですね。
もっちりとした食感で、春~夏が産卵期の鮃よりは断然に脂のりが良く、旨みを感じます。
最初は山葵で、次にスダチと塩で、最後は皮剥ぎの肝&黄卵のポン酢で頂きました。
食べ方を変えると全く印象が変わって、もう一巡したいくらい、美味しい!
⑤鳥貝(愛知県三河産)
鳥貝は軽く炙ってあり、レアな食感と香ばしさが共存、柔襞を堪能。
思わず全てを素のままで食べたくなる衝動に駆られましたがグッと我慢。
最初は山葵で、次にスダチと塩で、最後は皮剥ぎの肝&黄卵のポン酢で頂きました。
やっぱり、抜群に美味しい!
⑥毛蟹(北海道噴火湾産)と蝦夷馬糞雲丹(青森県大間産)
先ずは一口ずつ別々に頂きます。
毛蟹はしっかりほぐされて旨みが拡がります。
蝦夷馬糞雲丹はそろそろ旬の終わりが近いのですが状態が良くて甘みもバッチリ。
そして昆布酢(昆布出汁酢)のジュレかと思いましたが、過去のレビューに土佐酢(鰹節出汁酢)ジュレと書いている方がいらっしゃいます。
果たしてどっちなのでしょう?
ジュレなので香りの判別に自信がありましぇん。(笑)
そして毛蟹と蝦夷馬糞雲丹を混ぜ混ぜして、ハーモニーを楽しみました。
⑦鮟肝(北海道余市産)、刻んだ奈良漬入り
裏漉しの鮟肝と細かく微塵切りした奈良漬、滑らかクリーミーでコクがあり、シャキとした食感も楽しめる逸品です。
直ぐに全てを食べずにチョコチョコと最後まで取り置きながら頂きます。(嬉)
⑧蛍烏賊(産地聞き忘れ)の酒粕漬けの刻み
GW前は蛍烏賊を薄味で煮込んだものを足先だけ炙って提供されていましたが、今日は刻み。
ハラワタのほんのりとした苦味と本体の旨みが調和されており、お酒のアテにピッタリです。
⑨真名鰹(長崎県五島列島産)の西京焼き
表面の皮は脂がジュウジュウと音を立ててはぜており、焼き加減は良好でした。
炭の薫りが無かったので、焼き網で焼いているのかしら?
問題は真名鰹は独特の香りがあり、味噌を漬けて焼く事で中和させるのですが、やっぱり気になります。
そこで⑦鮟肝(北海道余市産)、刻んだ奈良漬入りを乗っけて頂くと「ぶちうまっ!」でした。
⑩真鯛(産地聞き忘れ)の白子、山葵のせ
サッと茹でて裏漉して湯煎したもの。
臭みが無く、白子としては柔らかなコク。
山葵のアクセントが味わいを引き締めますね。
握り
シャリは赤酢のブレンドで、堅い~軟らかいの分類でいうとちょうど中間よりもやや堅めくらいかしら?
酸味も塩気も程好く、甘みを加えてなさそうで、好きな塩梅です。
シャリの温度は人肌よりほんの少し高めでしょうか?
特に本鮪は更に1~2℃は高めかも。
握りは柔らかく、空気を含みつつも崩れることなく、大将が置いた瞬間、シャリがネタの重みで沈み、口に入れるとシャリはほどけて、やがて消え去ります。
①障泥烏賊(産地聞き忘れ)、漬け
烏賊の漬けは珍しいですね。
握りの時にシャリに柚子の皮を降ろした粉末をひと塗りして、爽やかな香り付けをされていました。
障泥烏賊は数日寝かしたような、甘みを感じました。
②ノドグロ(長崎県対馬産)、昆布〆
見た目の白と赤のコントラストが美しい。
脂がのっていますので、余分な脂を昆布に吸わせる仕事を施されています。
脂の旨みと昆布の旨みのハーモニーが素晴らしいですね。
③小肌(熊本県天草産)
メタリックな美しさが際立っています。
〆具合は旨みと香りのバランスが取れていて好きです。
もう少し〆が緩いと生臭くなるので絶妙な仕立てかと思います。
④本鮪(沖縄県産・140kg・12日熟成)中トロ、漬け
贅沢な中トロの漬け。
人肌よりも温かめのシャリが、中トロの脂を活性化させます。
素晴らしい。
⑤本鮪(沖縄県産・140kg)蛇腹(大トロ)
ネタは常温に戻されています。
シャリは人肌より温かく、より脂の旨みを感じる品。
薫り豊かで、とても美味しい。
⑥本鮪(沖縄県産・140kg)中トロ、軽めの漬け
シャリは人肌より温かく、先ほどのしっかり漬けた中トロとは異なり、上品な脂を感じます。
⑦車海老(長崎県五島列島産)
奥の厨房で茹でたての温かい車海老。
お弟子さんが熱々を一生懸命剥いている様です。
車海老はぷりぷり、シャリはググッと沈み込みます。
車海老の華やかな甘みと旨味が押し寄せます。
⑧真鯵(島根県浜田産)
どんちっち鯵ですね♪
肉厚で脂のりもバッチリでした。
鯵の香りもとても良いですね。
日本海ものも美味しいと分かったのは、わたしにとって新しい発見です。
⑨煮蛤(千葉県九十九里産)
非常に柔らかく煮られた蛤は、仕上がりの良さで九十九里産を入れられているそう。
蛤の味わいもいいいですが、穏やかなツメが好み。
⑩赤味噌汁(ノドグロ出汁)
ノドグロ出汁は脂が濃厚だと胃もたれすることもあるのですが、丁度良いコクと深みで嬉しいです。
臭みを全く感じないので、一度焼いてからお出汁を取っているのかもしれません。
⑪北紫雲丹(青森県大間産)
北紫雲丹がタップリ。贅沢です!
握っているのに、雲丹の粒が潰れていませんね!
(@ ̄□ ̄@;)!!
そしてシャリのほどけを楽しみ、北紫雲丹の甘みが口に拡がります。
⑫穴子(長崎県対馬産)
ふわふわと柔らかい煮穴子。
これも口の中に入れた瞬間にシャリがほどけます。
一気に拡がる旨み、ツメも濃過ぎず軽やかな後味です。
⑬干瓢巻
干瓢巻の準備が始まると「幸せな時間の終演」を感じ切なくなります。
海苔の薫りが素晴らしく、握りっていない分だけ赤酢のシャリの美味しさを素直に感じ取れます。
⑭玉
芝海老と大和芋で、ふっくら&しっとりの焼き上がり、穏やかな甘さが印象的です。
飲み物
(1)生ビール:プレミアムモルツ
(2)伯楽星 純米吟醸(宮城)
(3)写楽 純米吟醸(福島)
(4)日高見 弥助 芳醇辛口純米吟醸(宮城)
お会計は28,200円也。
ご馳走さまでした。
超人気店ですが絶対的に予約が取れない訳では無いことが分かりました。
季節の移り変わりを感じられる様に予約活動を頑張りたいと思います。
店名 |
Sakai
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---|---|
类型 | 寿司 |
预约・查询 |
092-726-6289 |
预约可/不可 |
仅限预订
電話受付時間は営業日の午前9時~午後4時迄です。 |
地址 |
福岡県福岡市中央区西中洲3-20 LANEラウンドビル 2F |
交通方式 |
LANE圆顶大厦2楼有竹丛的灰色大厦。“寿司饭”的行灯后面有电梯厅。从地铁机场线中洲川端站中洲方向1号车站徒步13分钟从地铁七隈线天神南站大丸前3.4号车站徒步10分钟 距離中洲川端 392 米 |
营业时间 |
|
预算 |
¥40,000~¥49,999 ¥40,000~¥49,999 |
预算(评价总数) |
¥60,000~¥79,999¥50,000~¥59,999
|
付款方式 |
可使用卡 无使用电子钱 无使用二維码支付 |
收据 |
可以开具符合条件的发票收据。 注册号码T3290001062074 ※有关最新注册状态,请查看国税厅发票系统合格发票开具人公告网站网站或联系商店。 |
座位数 |
12 Seats |
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个人包厢 |
不可能 |
包场 |
可能的 |
禁烟・吸烟 |
严禁吸烟 |
停车场 |
不可能 附近有投币式停车场 |
酒水 |
对日本酒讲究,对葡萄酒讲究 |
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料理 |
对鱼类料理讲究 |
此时建议 |
许多人推荐的用途。 |
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服务 |
有品酒师 |
网站 |
梅雨の雨が降る初夏に博多を訪れました。
鮨さかいサンは常に清潔感に溢れ、何時お伺いしても「魚の臭い」も「酢の臭い」もない。
通って約6年ほどですが、設えが汚れたり古臭く感じたりすることもなく、いつも凛とした空間を保たれています。
「我逢人」(2号店)さんも安定し、また新しく「在掌」(3号店)さんも出来ることもあり、関わる人が増えたり、お弟子さんが独立しても安定したクオリティを維持されているのですから、やはり堺大将の人を育てる力は素晴らしいですね。
一喜一憂せず、為すべきことを真摯に行う。
そういう「ひたむき」さがある様に感じます。
ネタは九州を中心につつ、味わいの構成として北海道などの上質な魚介も取り入れられています。
鮨はネタとシャリが生命線ですが、握り手によって食感が変わり、味わいまでも別物になるのが面白いです。
また食の好みも十人十色とは良いますが、握りの最初の1貫目のシャリの解れる感じが個人的に好みです。
お店の清潔感や始まりの口上など堺大将が守っている拘りやお人柄が手の平の中で凝縮されている感じがします。
おまかせコース(税込44,000円)+お酒代でお会計は49,390円也。
写真に解説を付けています。
ご馳走さまでした。
肴
①蓴菜の土佐酢和え、紫雲丹載せ
②煮真蛸
③酒蒸し黒鮑、肝ソース添え
④牡丹海老
⑤鳥貝
⑥葱トロ軍艦巻き
⑦赤雲丹、フレッシュキャビア&甘酢ジュレ添え
⑧太刀魚、薄米粉衣の天麩羅
⑨鮟肝&刻み奈良漬
⑩海鰻のマイクロ丼
握り
シャリは赤酢のブレンドで、堅い~軟らかいの分類でいうとちょうど中間よりもやや堅めくらいかしら?
酸味も塩気も程好く好きな塩梅です。
シャリの温度は人肌よりほんの少し高めでしょうか?
特に本鮪と車海老は更に1~2℃は高めかも。
握りは柔らかく、空気を含みつつも崩れることなく、大将が置いた瞬間、シャリがネタの重みで沈み、口に入れるとシャリはほどけて、やがて消え去ります。
⑪障泥烏賊
⑫昆布〆白鱚
⑬時鮭(ときしらず)
⑭小鰭
⑮水茄子
⑯本鮪赤身
⑰本鮪中トロ
⑱本鮪大トロ
⑲車海老
⑳瀬付き真鯵
㉑北紫雲丹
㉒赤出汁
㉓煮穴子
㉔玉
㉕鉄火巻き
㉖干瓢巻き