そば前の充実した酒肴を愉しみ打ちたてのそばで〆る…『大町おかめや』
福島遠征二日目の夜は佐藤和敬店主が腕を揮われる福島屈指のそば屋さん『大町おかめや』さんへ。カウンターのセンターよりやや左側の席に席を取らせていただき先ずは肌理細やかな泡で覆われたサッポロ黒ラベルのパーフェクト生ビールで渇いた喉を潤します。デフォルトで供されるつきだしには炒った蕎麦の実(ソバ)を鶏(トリ)ガラやそばのかえしで味付し赤だし味噌(ミソ)に練り込んだ『そば味噌(ミソ)』でスタート。酒肴には日本料理店の其れを凌駕する質感と味わいの品々が木製の短冊に書かれた木札が十数品余り並びます。その中から白身魚の最高峰、超稀少な『星鰈(ホシガレイ)』の薄造りからはじまり丁寧な仕事ぶりが伺える『鰯(イワシ)』と野蜀葵(ミツバ)の海苔巻(ノリマキ)、更には天然『本鮪(ホンマグロ)』の中トロと山葵菜(ワサビナ)の造りに国産黒毛和牛の牛すじを使った『牛すじ豆富(トウフ)』に烏賊(イカ)の腑腸(フワタ)と塩(シオ)だけで造られた『烏賊(イカ)の塩辛(シオカラ)』をいただきました。海から遠く離れた中通りの福島でこれだけ質の高い魚貝類がいただける幸せ。前夜の『和肴ごとく』さんでも感じたことですが福島の食のレベルは相当高いと思われます。そば屋さんの蕎麦前のレベルではありません。天ぷら屋さんが成り立つ町は民度が高いと言われますが東北六県の県庁所在地で天ぷら屋さんが存在しないのは岩手の県都の盛岡だけ。福島市には2軒、郡山市にも2軒の天ぷら屋さんがありますから福島県の民度の高さを物語っているように思われます。話は横道にそれてしまいましたが目にも美しい酒肴とともにいただいた酒は『廣戸川』の純米にごりの開栓口開けから大好きな『飛露喜』純米吟醸、『越の白鳥』特別純米、そして締めは佐藤店主の渾身の香り高く喉越しの良い極上の手打ちそばをシンプルにせいろそばで味わい〆た福島遠征二日目の口福な時間。
酒を呼ぶ酒肴と充実した蕎麦前…『大町おかめや』
山形の実力派のフランス料理店『Restaurant Pas Mal』さんで Déjeuner を済ませた後に山形新幹線つばさ号に乗り友人とともに福島空港を目指しました。友人は福島空港(FKS)から伊丹空港(ITM)経由で京都へと戻り見送りを終えた自分は最近、福島で何かと店の名を耳にすることが多い『大町おかめや』さんという評判の店へ初めて寄せていただきました。既に『Restaurant Pas Mal』さんでワインを数杯いただき充分な下地が出来ておりましたので『飛露喜』の特別純米 無濾過生原酒からスタートです。デフォルテで供されるつきだしにはピンポン玉大に丸められた『そば味噌』というなかなかセンスの良いものが供されました。箸で味噌を適量、摘み口に運び飛露喜で流し込む幸せ。酒肴は品書き中より先ずは宮城のブランド鯖『金華鯖(キンカサバ)』を使い仕込まれた『きずし』を所望。『きずし』≒『〆鯖(シメサバ)』です。仕込みの終わった『真鯖(マサバ)』の半身を種箱より取りだされ目の前で皮を剥がした後に包丁を入れ供されたソレは一人前 五切付の浅締めタイプの見るからに自分好みの〆加減のもの。『金華鯖(キンカサバ)』の定義は南三陸 金華山周辺の海域で漁獲された鮮度が高い脂のり抜群の大型の真鯖(マサバ)。とされています。そんなことから浅締めにされた『きずし』には上質な脂の旨味も感じられなかなか美味しいものでした。この『きずし』のクオリティの高さにすっかり気を良くしてしまい追加で『ぐじの若狭揚げ』をオーダー。『ぐじ』≒『甘鯛(アマダイ)』です。若狭揚げは設置されたフライヤーではなく天ぷら鍋で店主自らが時間を掛けて揚げられ供されました。運ばれてきたソレは『鱗(ウロコ)』をきっちりと立てて揚げられた正に『若狭揚げ(ワカサアゲ)』です。鱗はシャリシャリと歯に小気味良く皮目はもっちり、身はほっくりとホロホロと三種類の異なる食感が一度に楽しむことの出来る身厚の『ぐじの若狭揚げ』。添えられた酢橘を絞り大根おろしとともに味わいました。『ぐじの若狭揚げ』には『廣戸川』の純米吟醸酒を合せ愉しみ〆の一杯は冷たい『酢橘(スダチ)そば』をオーダー。そばが出来上がる迄の繋ぎでひと口分程の『海蘊酢(モズクス)』がサーヴィスで振舞われました。若狭揚げで脂っぽくなった口中をリフレッシュするのにとても気の効いた心遣いに感銘を受けた次第です。そして『酢橘(スダチ)そば』の登場です。冷がけそばの上を覆い尽くす『酢橘(スダチ)』の輪切り。この酢橘を箸で潰し香りを汁に移してから、そばを手繰ると口元に清涼感をもたらしてくれました。主役は勿論『手打ちそば』ではありますが『酢橘(スダチ)』の酸味が加わっても負けぬ、しっかりとした『つゆ』が全体の味の要です。供された『つゆ』は『酢橘(スダチ)』の酸味が加わっても味のバランスがしっかり保たれた深みのある味わいでありながら後味がすっきりとした一杯でした。『酢橘(スダチ)』は種付きの輪切りでの提供でしたが自分はお構いなしに種も皮も全ていただきましたが皮は柔らかく変に口に当たらず。そして『そば』を手繰り尽くし完食『つゆ』も全て呑み干し完飲です。噂に違わぬ自分の想像値を超えてくれる素晴らしい店との出逢に感謝です。
店名 |
Oomachi Okameya
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类型 | 荞麦面、天妇罗 |
预约・查询 |
024-503-9435 |
预约可/不可 |
可预订 |
地址 |
福島県福島市大町9-16 |
交通方式 |
JR福島駅より、徒歩約14分 距離福岛 747 米 |
营业时间 |
营业时间和节假日可能会发生变化,因此请在参观前与餐厅联系。 |
预算 |
¥1,000~¥1,999 ~¥999 |
预算(评价总数) |
¥1,000~¥1,999
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付款方式 |
可使用卡 可使用电子货币 可使用二維码支付 |
座位数 |
( カウンター席、テーブル席) |
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个人包厢 |
不可能 |
包场 |
可能的 |
禁烟・吸烟 |
严禁吸烟 |
停车场 |
不可能 |
酒水 |
有日本清酒,有葡萄酒 |
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此时建议 |
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日曜日のランチは友人達と合流し福島屈指の手打ちそば屋さん佐藤和敬店主が腕を揮われる『大町おかめや』さんへ再訪させていただきました。席は佐藤店主が腕を揮われるカウンターの右端から四人横並びで席を取らせていただき肌理細やかな綺麗な泡で覆われた喉越し抜群のパーフェクト黒ラベルの生ビールで再会を祝し乾杯。デフォルトで供される炒った蕎麦の実(ソバノミ)を鶏ガラやそばのかえしで味付し赤だし味噌(ミソ)に練り込んだ『そば味噌(ミソ)』でスタート。蕎麦前の酒肴は其々好きなものをオーダー。自分は蕎麦屋さんの『玉子焼(タマゴヤキ)』に高知県に次いで日本で消費量が二番目に多いという福島県産の鮮度抜群の『鰹(カツオ)』の造りに京都の『鯖(サバ)』のきずしスタイルで供された『〆鯖(シメサバ)』に梅雨時期で脂ののりの良い鰯(イワシ)を大葉(オオバ)と寿司用のがり生姜(ショウガ)の海苔巻にした『鰯(イワシ)』の砧巻(キヌタマキ)を酒肴にもっきりで供される日本酒とともに愉しみ〆は粘度が強い温かいつゆの中でも溶けぬ『大和芋(ヤマトイモ)』の『とろろ』の温そばを所望。供されたそばの節感の良い温かいつゆに佐藤店主渾身の手打ちそば。細切りのそばですが蕎麦の風味はしっかりと楽しめる美味しいそばとともに友人のオーダーした『そば屋のカツ丼』を少し御裾分けいただきそばとともに美味しくいただきました。福島で日曜日に美味しい酒肴で昼酒が愉しめる稀少な『大町おかめや』さん。福島遠征時には必ず顔を出したい佳店です。