デカ盛りのレジェンドがここに : Ofuisu

いわき市では名の知れたデカ盛り店の一つがこちら。
喫茶オフィス。激しい盛りのオムライスを提供する、レジェンド店です。以前から気になっていたのですが、時間が合わなかったり、オムライスという名前に怖じ気づいたりしていわきに来てもなんとなくスルーしていました。

勇気を振り絞って、平日の午前中にイン。
店頭に飾られたデカ盛りのオムライスのオブジェがいい味出している。もはやここはいわき市の観光スポットでしょうね。店内はどこか郷愁を感じる、ノスタルジックな雰囲気。昭和に取り残されたような雰囲気が、いやが上にも期待を高める。
当然、ここは念願のオムライス800円をオーダーします。店主の女性にどの程度食べることができるかを尋ねられる。茶碗でそのさじ加減を確認するようですが、なぜかオムライスになったときは茶碗2杯分になるというから不思議。2杯だと食べられない人が多いとのことで、安全側に立った判断で1.5杯分でお願いします。

サラダ、味噌汁、サービスのアイスコーヒーが届いた後、満を持して激しい盛りのオムライスが到着。これは壮観ですねぇ。すごい迫力です。ご飯の量は2合～3合分は優にあるのではないでしょうか。そして絶妙の厚さで均一に焼かれたオムレツ。一口食べてみると、しっとりとしたチキンライスに卵が合わさって、盛りの激しさに反して非常に端正な印象を受けます。全体的に味は優しく、食べ進める上でストレスはない。唯一、変わっているのはヴォリュームだけ、というところでしょうか。オーダーからの到着が早いのも素晴らしいですね。これだけの量を、これだけ均一にケチャップを渡らせながら、このクオリティのオムレツを焼く手際の良さはすごい。見事な職人技。
ここからはひたすらオムライスと格闘です。オムライスと格闘する、という事実を経験できるだけでもこのお店を訪れてみる価値はある。なかなか格闘しないですからね、オムライスとは。半分くらい食べ進めると、盛りの激しさがよくわかるシーンに遭遇。こんもりと盛り上がったオムライスの断面を臨むことができます。オムライスの断層構造を眺められるとは思わなかった。ここでしばしスプーンで食べる手を止めて、手を合わせるのがマナーでしょうね。
サービスで付属するアイスコーヒーも、喫茶店だけあってうまいと思います。

20分ほどでなんとか完食。さすがに最後はケチャップとオムライスの味で飽きが来ますが、それでもこの量を最後まで食べさせる手腕は見事。量だけでなく調味のバランスがよく考慮されていて、緻密な逸品だということがわかります。見た目のインパクトといい、満足感といい、デカ盛りのレジェンドここにあり、といっても差し支えない。いわきのデカ盛り文化を象徴する、代表的なお店のひとつ。メディアでもたくさん取り上げられているようですから、観光名所の感覚で尋ねてみてはいかがでしょうか。お会計の際、“次は2杯分に挑戦してみる？”と女性店主からオファー。丁重に断りしました。オムライスを注文の際は、まずは茶碗1杯から頼むことをオススメします。ごちそうさまでした。